アフターコロナにやっておくべきこと

新型コロナウイルスにより経済が停滞し、相次ぐ業績不振や失業、就職難のニュースに不安を抱いている方も多いのではないでしょうか。

緊急事態宣言が解除されて、外出ができるようになり、ここから少しずつ経済も回復していくと思われますが、

今後どうなるか分からない未来のために、できることから少しずつ行動し始める必要があります。

今回は手軽に始められる「今やっておきたいこと」を紹介します。



【コロナ後の家計のために今やっておきたい行動4つ】

 

1. 家計の収支を再確認し、ライフプランの立て直しを

定期的に確認しているという方も多いかもしれませんが、外出自粛や休校、テレワークの推進によって大きくお金の動きが変わった今、もう1度再確認する事が重要です。

不必要に多い支出項目がないか確認し、削減するべきだと感じた所はこれを機に家族で話し合うと良いでしょう。

家計の収支を再確認した上で、10年、20年先の未来を見据えたライフプランの立て直しを計ります。

「そもそも、将来の教育費や、マイホーム費用などの計算をした事がない」

という場合には、これを機に

・ ファイナンシャルプランナーに相談する
・ 自分でキャッシュフロー表を作ってみる

ことをおすすめします。

未来のどこかの時点でお金が足りなくなる場合、気づくのが遅ければ遅いほど、挽回が難しいです。

見直しは「収入」を重点に、既にライフプランを立てた事がある場合、具体的にどの部分を見直せば良いかと言うと、

変化を付けるべきは「収入の項目」です。

経済の先行きが不透明な今、勤め先の会社の業績が下がるなどした場合に最も影響を受けやすいのが給料の部分です。

今までは年間2%あがる計算でライフプランを立てていたとしたら、年間1.5%にしてみるなど、少し期待度を低く見積もって計算し直してみます。

一方教育費や住居費などの支出についてはそこまで増減がないと考えられるので、給料が下がった場合に「予定していた教育費や生活費を賄えるかどうか」を確認してみます。

その結果、お金が足りなくなりそうであれば

・ 副業
・ 妻の職場復帰

・ 転職

・ マイホームのグレードを下げる

など、何らかの対策が必要になってきます。

今すぐに何かを始めなくても、実際に給料が下がったり、増えにくくなってきた時に

「どんな行動を取れば良いのか分かっていること」が重要です。



2.「超節約」の1年間にし、家計をスリム化する

新型コロナウイルスの影響で、おそらく2021年の春頃までの1年間は在宅する時間が増えると想定されます。その間に、できるだけ節約力を身に付け、家計をスリム化しましょう。

この1年間は収入減となる可能性がありますが、支出も減らせる絶好の機会です。ここでいったん家計をリセットし、とことん節約してみる「超節約」の1年間を過ごすのも面白いと思っています。

在宅の時間が増えることは、節約力を身に付けるのに最適です。このような状況下では消費意欲が落ち、交際費、交通費、レジャー費の支出も減ります。また、外出の機会が減れば衣類や靴、バッグ、化粧品などの支出も減ります。

他人に会う機会が減ることで着飾る必要がなくなり、見栄にお金を使うこともありません。贅沢品をそぎ落とせますので、本当の意味でいくらあれば生活できるのか?という金額を知ることができます。

食費も在宅の時間が増えた分、この機会に節約レシピや時短レシピなど、一生モノの料理の腕を身に付けるチャンスです。料理の腕が上がれば、食費を抑えることも可能になります。

 

2. 今できることで収入を増やす

何らかの事情で仕事復帰が難しい主婦など、家にいる時間が長い場合も、

今すぐ気軽に始められる仕事などで収入を確保する事が大切です。 テレワークが浸透してきている今、家でできる仕事も増えてきています。

【多数あるクラウドソーシングサイト】

ランサーズ[https://www.lancers.jp/]、クラウドワークス[https://crowdworks.jp/]、サグーワークス[https://works.sagooo.com/]といったサイトを通して、webライティングなどの仕事を受けることもできます。

・ 物作りが得意な人であれば、ハンドメイド雑貨を販売できる「minne(ミンネ)[https://minne.com/]」
・ 英語など得意な科目を教えたいという場合は「ストアカ[https://www.street-academy.com/]」

・ それ以外にも何か得意な事があれば「ココナラ[https://coconala.com/]」
など、さまざまな媒体がそろっています。

フリマアプリのメルカリやラクマも手軽に始められます。

外出もOKであれば子供の送り迎えや預かり保育を行う「Asmama(アズママ)[http://asmama.jp/]」といったサービスもあります。
自分では特別に感じていなかったスキルでも、誰かが必要としている事もあります。

これらの仕事の良い所は、子供が突然体調を壊したりして働けない時でも、自分の好きに時間をやりくりできるところです。

すぐにフルタイムワークやパートを増やすのが難しい場合には、こういった気軽に始められる仕事を始めてみるのがおすすめです。



3. お小遣いの範囲内でできる投資を始める

今こそ始めたいのが「お金を増やす」ための行動です。

「いろいろ種類があってよくわからないし、失敗したら怖い…」
という方でも、今、少しずつ始めておく事をおすすめします。

月に数千円など、主婦のお小遣いの範囲内でも十分に始められます。



【初心者におすすめの投資信】

投資にはいろいろな制度や商品がありますが、初めてであれば

楽天証券かSBI証券で「つみたてNISA口座」を開設して、毎月決まった額のバランス型投信を買い、少なくとも10年以上ほったらかす
というのがベストだと筆者は考えています。

バランス型投信のなかでも「eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)[https://www.rakuten-sec.co.jp/web/fund/detail/?ID=JP90C000EWV6]」が特にコストが低くておすすめです。

最初の設定さえしてしまえば、あとはとにかく何も考えずにほったらかすだけなのでほとんど負担もありません。

下手に株や外貨に手を出すよりも、リスクを低くしたいのであればこの方法が1番おすすめです。

この機会にぜひ検討してみてください。



【アフターコロナを素晴らしい人生にするために】

現役世代は、家事や育児、仕事と毎日が目まぐるしく、とてもゆっくり料理をする時間や家計管理をする時間がありません。しかし、半ば強制的に足りなかった「時間」が、「お金」と引き換えに手に入ったわけです。

この1年間という「時間」をどのように使うかによって、アフターコロナの回復期、さらにその後の人生が変わると思います。なぜなら、1年後は物事の価値観が大きく変わっている可能性があるからです。

おそらく、金銭的な価値や高級志向、買えば済むという消費志向から、健康や絆、精神的な価値をより重要視する世の中になっているかもしれません。そうなれば、働き方や暮らし方など、大きな転換期を迎えるようになります。

また、これまでと同じような消費志向の生活を続けたくても、続けられないかもしれません。つまり、アフターコロナの時代に柔軟に対応していくためにも、一旦生活をシンプルにしておく必要があるのではと思っています。

落ち込んだ景気が回復するには、リーマンショックの時を考えると約3年を費やします。つまり、今年1年間の混乱期とその後の回復期3年の合計4年間は、世の中の変革期とも言えます。「元の生活に戻る」ことではなく、「新しい時代に合った生活を送るために何をすべきか?」そのように発想を転換していくことが大事ではないでしょうか。