組織の目的達成を真剣に考えてみるvol.5

世の中には様々な組織があります。

例えば、家族や学校、会社や国など、それぞれ形や構成は違えど、

それぞれが組織であるといえます。

 

また、組織によって目的も異なってきます。

例えば、家族であれば、人生を豊かにすることが主目的であり、

学校であれば、勉強をすることが主目的であり、

会社というと、利益や売上を上げることが主目的となってきます。

 

このようにそれぞれの組織が存在する主目的があり、この目的の達成のために、

そこに所属するメンバーが力を発揮することによって、

組織の存在意義を見出してあげることができるわけです。

 

本シリーズでは、そんな組織の目的を達成するためのテクニックや考え方を

ご紹介するとともに、色々な角度から組織について考えていければと思います。

 

第四回は、「暗黙知」についてお話をしていきたいと思います。

皆さんは暗黙知というものをご存知でしょうか?

皆さんの組織では、属人化してしまっているものってありませんでしょうか?

 

組織の目的達成を考える上で、暗黙知や属人化してしまっているものの存在は、

ときとして、時間や労力がかかってしまったり、大きな問題になってしまうことがあります。

 

ここではその暗黙知の存在を知り、組織として何らかの対応を施していくことで、

組織の目標達成を実現する骨格を身に付けていっていただければと思います。

 

暗黙知とは、長年の経験やノウハウ、直感、勘やイメージといった経験的知識として語られる知識のことをいい、

属人化とは、ある業務を特定の人が担当し、その人にしかやり方が分からない状態になることをいいます。

 

両者ともに、言語化されていないことによって、ある人にしかわからない状態になってしまっているんですよね。

例えば、家族という組織で考えたときに、何がどこにあるのか、何をどうすればいいのか、

母親に聞かないとわからない家庭が、少なからず存在しているように感じられます、

小さい子供であれば仕方がありませんが、大きくなってもまだ母親に依存している子供や、

妻におんぶに抱っこの旦那などは、現代においてもまだまだ存在しているように思います。

 

他にも、会社という組織においても、ある人にしかできない職人技だったり、細かい作業だったり、

その人がいるからこそ成り立っていることって、結構存在していたりするんですよね。

 

こういう暗黙知や属人化されたものは、その人がいる間は特に大きな問題にならないのですが、

その人がいなくなった途端、一気に状況は悪化し、対処できない状態に陥ったりするんですよね。

 

ということは、暗黙知や属人化されたものの存在は、いつか大きな問題となって降りかかってくる可能性があるので、

そうなる前に、時間をかけて、マニュアル化したり、伝承したりするなどの対処が必要となってきます。

 

なかなか言語化できない優れた知識であるからこそ、しっかり時間をかけて、次の世代や、

その場の円滑化のためにも、共有できる状態をつくっておくことこそが、組織の目的達成には、

必要不可欠なことであるといえます。

 

ついつい、上手く回っていると、そのまま維持することを考えてしまいがちですが、

良いときだからこそ、さらによくするための施策として、この暗黙知や属人化されたものの存在に着目し、

はやめに対処しておくことをおススメ致します。