クリニックのホームページの作り方

増患のために取り払うべき2つのネック

 

ホームページを準備することは集患への第一歩です。しかし当然のことながらホームページを準備しただけで必ずしも来院が増えるわけではありません。認知で終わらせず、「来院」という行動に結びつけるためにはどうしたら良いのでしょうか。少し発想を変えて、外から中の様子が見えないお洒落な小料理屋を例に考えてみましょう。入ってみて場違いな雰囲気だったらどうしようか、席の数が少なくてせっかく行っても混んでいるのではないだろうか、などと考えていくのをやめてしまったことはありませんか。まさに同じようなことが、あなたのクリニックに対しても感じられているかもしれません。たとえ興味を持っていても、ネックがあるとなかなか足が向かないものです。クリニックの場合にも、来院に対して心理的に不安に感じさせてしまう要素と、面倒に感じられてしまう要素を払拭しておく必要があります。

 

必要なのは心理的なハードルを下げること

 

クリニックに行く前に感じる心理的な不安とはどのようなものが考えられるでしょうか。

担当の医師からすると慣れている話や治療も、患者からすると慣れている話ではありません。自身の症状ではどのクリニックにいくべきなのか、この程度の症状で行っても良いのだろうか、という気持ちを持っているかもしれませんし、診療や治療内容によっては診療や治療そのものに対する不安や抵抗感もあるかもしれません。

 

医療はとても専門的な話なので、患者がこのような不安を持つことは当然のことです。しかし、このような抵抗感はホームページで払拭することが可能です。例えば、どのような症状がある場合に来てほしいか、該当の症状で他にも考えられうる診療科をお伝えしたり、 医師を含め病院スタッフを紹介することで、来院前の不安を払拭することがある程度可能でしょう。またこの伝え方として、必ずしも文字や写真だけではなく、漫画や動画の形式で表現してみても良いかもしれません。単なる文字情報よりも、患者さんの気持ちに寄り添って伝えることが可能になるでしょう。

 

現代人は待つのが苦手

 

次に、面倒に思わせないことが大切です。クリニックの場合、「待ち時間が長い」ということは面倒に感じられる大きな理由として挙げられるでしょう。インターネットの広がりにより、どこに行くにもネット上で予約することに慣れている人が増えています。食事も美容院も事前予約できるものが多いですし、最近ではカフェでさえ事前の予約システムを導入している所もあるくらいです。そんな環境に慣れているため、時間の見通しが立たないことに苦痛を感じる人も多々いるでしょう。また、患者さんの中には、仕事を中抜けして病院に来ている、子供のお迎えに行かないといけない、症状が辛いから待合室に長居はできないなどの方もきっとたくさんいるのではないでしょうか。このような社会背景や患者さんの状況を考えると、 クリニックには予約システムや待ち時間がわかるシステムがあると良いでしょう。まだ導入をされていないクリニックは一度考えてみてはいかがでしょうか。

 

ホームページを作っただけでは人は来ない

 

「ホームページをつくったのに患者が増えない」多くの開業医の方がこのような悩みをお持ちではないでしょうか。「患者が増えない」と嘆く前に、そのホームページはちゃんと見られているでしょうか。ホームページは作れば自動的に人に見てもらえるわけではありません。ホームページは従来のチラシがインターネット上にあるようなものです。紙のチラシも作っただけでは見てもらえることはなく、駅前での配布やポスティングがなければ人の目にとまることはないでしょう。ホームページもチラシ同様、見てもらうための仕組みが必要です。さらにホームページの場合は、見る人が自ら検索をする、クリックをするなどのアクションを起こさないと見られることはありません。あなたのホームページに興味がありそうな人はどのようなアクションを起こすのかを考え、そのタイミングで見てもらえるように準備をする必要があります。

 

ホームページ集客の対策

 

クリニックのホームページを見てもらうために、初心者であっても絶対に行うべき対策はSEOとMEOの2つです。

SEOとはSearch Engine Optimizationの略で、インターネットの検索結果で表示されやすくするための対策のことです。インターネットの検索結果は有料枠と無料枠に分かれています。SEOは無料枠で掲載順位が上位になるようにするための対策です。検索結果の順位が下がるほどクリック率も下がるため、重要な対策です。

次にMEOとはMap Engine Optimizationの略で、Googleマップの検索結果で上位表示されるようにするための対策です。地図上でクリニック情報を検索している人は今すぐにクリニックに行く必要がある患者である可能性が高いため、上位表示ができるとダイレクトに集患につながりやすいでしょう。

 

手法別のメリット・デメリット

 

SEOもMEOも上位表示がされるようになれば、クリニックに興味関心の高い人にホームページを見てもらうことができ、集患につながりやすいでしょう。そのため、対策しないという手はありません。しかし一方で、競合が多い場合には上位表示が厳しいことや、成果が出るまでに時間を要することが想定されます。またGoogleマップに関しては、一般のユーザーが口コミを投稿することができます。悪い口コミが集まってしまうと、クリニックの評判や集患に影響を与える可能性があります。しかし、口コミには返信もできるため不安に感じる必要はありません。悪い口コミがあった場合にも必ず返信し真摯な対応を見せ、今後のクリニック経営に活かしてください。患者はクリニックの対応をしっかり見ています。改善がなされていれば、良い口コミも増えてくるはずです。

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