トレイルランニングのすすめ

何か新しい趣味がほしいな~と思っているそこのあなた!身体を動かすのが好きであればトレイルランニングに挑戦されてみてはいかがでしょうか?

 

トレイルランニングとは?


トレイルとは未舗装路のこと。つまり、未舗装路を走るのがトレイルランニングです。未舗装路といっても、さまざま。林道、砂利道、登山道などを総称したのがトレイルと考えてください。そして、これらのトレイルを走るのがトレイルランニングです。一般的には通常のハイキングコースや登山コースを利用します。

ロケーション
山や丘陵を走ることが多いトレイルランニングでは自然の中を走ることになります。きれいな空気、良い眺め、木々に囲まれ、日陰が多く涼しい等の特徴があります。

 

路面
トレイルの路面はロードのように平らではありません。石や岩、木の根、階段など、不安定な場所のほうが多いくらいです。

 

高低差
平坦なトレイルを選ぶこともできますが、多くはアップダウンがあります。ロードのアップダウンとはレベルが違い、走ることができないトレイルも多くあります(走力によりますが)。トレイルランニングのコースの難易度は距離だけではなく累積標高差を併せて考える必要があります。

 

ペース配分
ロードでは1キロ何分で走るかをペースの目安として考えますが、トレイルでは登りや下りがあるために、絶対的な速度ではペースを計れません。最も的確なのは心拍計を使い心拍数でペースを考えることですが、はじめからそんなに難しく考えることはないでしょう。特に登りでは、スピードばかり気にして無理しすぎないことです。

 

シーズン
ロードランニングは冬場がハイシーズンとなりますが、トレイルランニングは春から秋がハイシーズン。ですから、ロードランニングのオフトレーニングとしても最適です。

 

 

トレイルランニングに必要な装備5選

 

いざトレイルランニングを始めようとしたときに、「いろいろな装備が必要なのでは?」と不安に思うかもしれませんが、快適なランニングのためには、できるだけ軽装備にすることも可能です。まずは必要な装備5点をご紹介します。

 

1.トレイルランニングシューズ

トレイルランニング用のシューズは、通常のランニング用よりも靴底に凹凸があるので、デコボコして柔らかい路面も滑りにくくなっています。 また、木の根っこや石などをよけながら走ることもあり、ステップを踏むような走り方をすることも多いです。そのため、足のサイドに負荷がかかるので、そのブレを抑えるような作りになっています。つま先部分もコーティングされていて、石に当たっても足に響きにくいです。
通常のランニング用シューズで走ると、滑ったりするのを防ごうと、体に余計な負荷がかかり、脚を痛めてしまう恐れもあります。インターネットでも購入できますが、お店できちんとフィッティングしてから、自分の足に合うものを購入しましょう。

 

2.バッグ

バッグは、山での滞在(行動)時間によっても異なり、容量は2L(リットル)から25Lくらいまであります。主なラインナップは2L、5L、8L、10L、12L、20L、25L。20L以上になるとザックタイプになりますが、2~12Lのものは、ベスト型が増えてきます。日帰りで始める方には10L~12Lくらいが汎用性も高くておすすめです。登山用のバックパックは下部に重心がくるように設計されているのに対し、トレイルランニング用のバッグは背中の上部に重心がくるように設計されています。特にベスト型は腰回りに荷物が触れない構造のため走りやすくなっています。

シューズと同様、お店で試着してフィット感を確かめてから購入しましょう。また、ポケットの位置やサイズも商品によって異なるので、どこに何を入れるのかを考えながら、確認して購入します。男性用と女性用があり、作りも異なるので、その点も注意しましょう。

 

3.水分補給用グッズ

日帰りだとしても、水分は必ず最低でも1Lは持っていきましょう。500mlのペットボトル2本でもNGではないのですが、できるだけ身軽にすることを考えると、飲み干してカラになったボトルは邪魔になってしまいます。残っている水が振動で揺れてシャバシャバ鳴るのが気になってしまうなんてことも。
さらに、転んだときに、胸の辺りに入っていたペットボトルで骨折してしまった、というケースもあるそうです。せっかく体に合ったバッグを購入しても、ペットボトルが体に当たって着け心地が悪くなってしまうこともあります。

そこでおすすめなのが、ハイドレーションシステム。水を入れられるパックで、飲み口の開閉がワンタッチでできるものが多いです。500ml用のフラスクボトルや2L用のチューブつきパックなどがあり、チューブが付いているものは背面に入れてもパックをバッグから出し入れせずに手ぶらで水分補給ができます。飲んだ分だけ空気を抜けるので場所も取らないですし、走っている間の音も気になりません。

最初は、500mlタイプを2つ購入し、前面に水用のポケットが付いているバッグであれば、左右に1本ずつ入れるといいでしょう。バッグによっては、ハイドレーションシステムが最初から付属しているものもあります。前面に水分を入れるタイプでは、水分の残量がすぐに分かるのがメリットです。飲みやすい高さかどうかなど、バッグと合わせて比較検討するといいかもしれません。

 

4.レインウェア

トレイルランニングでは急な天候の変化があります。雨対策としてレインウェアは「ウィンドブレーカーでいいのでは?」と思うかもしれませんが、ウィンドブレーカーは、あくまで風を通さないウェア。はっ水加工がしてあっても、使っているうちにはっ水性能は徐々に落ちてきます。山では体が冷えると低体温症など危険な状態になることもあるので、専用のレインウェアを用意しましょう。防寒着としても活用できます。
上・下販売されていますが、最低でも上は必ず用意しましょう。購入する際にチェックしたいのは、チャックの部分や縫い目などの裏面に、水が入らないようにテープが貼ってあることです。「登山用のレインウェアをすでに持っている」という方はそれでもいいのですが、トレイルランニング用のものは、より軽量に作られています。できるだけ身軽に走ることを考えると、登山用とは別にトレイルランニング用も1着用意するのがおすすめです。

 

5.行動食

行動中に栄養補給のために食べるものです。食べた後、できるだけ素早くエネルギーに変換してくれるものがおすすめです。スポーツショップに行くと、ワッフルタイプやアメタイプ、ジェル状の物やおもち、バーになっているものなどさまざまなタイプがあります。好みで選んでOKですが、トレイルランニングをする方は、バーやおもちなど、かみごたえのあるものを食べている方が多いようです。かむことで満腹感も得られます。 行動食は、1時間につき1個食べるくらいのペースが基本です。山の中なので、道に迷ったり、日が暮れて下山できないなんてこともあるかもしれません。滞在時間分+予備を持参するようにしましょう。

以上、トレイルランニングに必要な装備5点を紹介しました。②で紹介したバッグを買う際には、③~⑤がどこに入るかをシミュレーションしながら選ぶといい

でしょう。

 

まとめ

 

トレイルランニングは今まで感じられなかった爽快感や走る楽しみを感じられるスポーツです。もし試してみてきついなーと思う様であればそのままゆったりハイキングに切り替えてもいいでしょう。ぜひあなたも一度試してみてはいかがでしょうか?