ドローンの魅力

 

皆さんは空からの空撮の映像を観たことはありますか?ドローンを用いて撮影することで今まで見たことないような映像を撮ることができます。こそで、今回はドローンの歴史と空撮に関しての内容をお伝えしたいと思います。

 

ドローンとは

 

最近よくドローンという言葉を聞くようになりました。ドローンと言われて空飛ぶ小型の機会をイメージする人が多いと思いますが、ドローンとは一体何を指すのでしょうか。

まずは、ドローンとは何かという基本的なことからドローンの名前の由来や、出来るまでの歴史を紹介します。

 

ドローンとは空を飛ぶ小さな機体

 

ドローン(Drone)とは、空を飛ぶ小さな機体です。よく知られているのは、4個または8個のプロペラが付いているマルチコプター型のドローンでしょう。

ラジコン飛行機を進化させた飛行物体と考えて頂くと分かりやすいかもしれません。

 

ドローンは、ラジコン飛行機のように操縦する人が機体に乗っていない飛行物体の総称です。

遠隔操作で操縦できるので、人が立ち入れないような自然の風景や災害の現場を写し出すことも可能です。

 

無人の空を飛ぶ乗り物がドローンという説明をしましたが、最近では広い意味で使われるようになり、人が乗って自動操縦する小型の機体もドローンと呼ぶことがあります。

また、水上や陸上を走る乗り物をドローンと呼ぶ場合もあります。

 

ドローンという名前の由来

 

ドローンの由来はあります

 

①飛ぶ音が由来になった説

 

ドローンという言葉の意味は、もともと「ミツバチの雄バチ」を表しています。プロペラの付いた飛行物体の飛ぶ音が雄バチが飛ぶ音と似ていることから名付けられたと言われています。

 

②形が由来になった説

 

イギリスの射撃訓練用飛行機の名前が「クイーン・ビー(女王蜂)」でドローンと形が似ていることから名付けられたと言われています。

 

ドローンの歴史

 

近年ドローンの活躍が注目されていますが、実はドローンが開発されたのは70年近くも前なのです。当時、ドローンが開発された理由と共に、ドローンの歴史を紹介します。

 

ドローンが開発された理由

 

ドローンが開発された時期は第2次世界大戦中です。つまり、軍事目的でドローンが生み出されたのです。

ドローンの開発目的は、爆弾を搭載させたドローンを敵の機体に衝突させ大爆発を起こそうとするものでした。しかし、実用化には至りませんでした。

 

戦後も軍事用ドローンの開発は進められました。当時のドローンは標的を定め、魚雷を投下したりする目的で開発が行われていました。

 

そして、1970年代には電子部品の小型化や高性能化によってドローンの開発がさらに進みました。この頃、敵地の偵察を目的とするドローンの開発が行われたのです。

 

ドローンの開発者

 

それでは、ドローンを一番最初に開発して人は一体誰なのでしょうか。実は先ほどお話した通り、ドローンは第2次世界大戦中に開発が開始されたもので、軍事機密のために開発者は公開されていません。

 

今はどんなことに使われているの?

 

こういった経緯で現在のドローンの姿に至ったわけですが、今ドローンがいったいどんな活躍をしているのかを3つ具体的にご紹介します!

 

1.災害救助

 

近年起こった熊本地震ではドローンを被災地で飛ばし被災状況を空撮しすることで、より正確で迅速な状況把握に役立っています。

 

また、クラウドファンディングを利用し、災害時にドローンを利用して災害後の正確な地図を作ることを目的としたプロジェクトを立ち上げようと試みる人が出たりと、これから災害地におけるドローンの活躍する場面はますます増えることでしょう。

 

2.スポーツでの空撮

 

ドローンはスポーツ界にも影響を与えています。イタリアセリエAの名門ナポリでは練習の映像撮影にドローンを投入しています。

 

練習や試合の様子を上空から撮影することで、地上からでは見づらい選手間の距離であったり組織として機能しているかどうかが一目でわかり、戦術面の向上に役立っています。

また、ラグビー日本代表もドローンを導入して戦術の分析に役立てています。

 

3.配達

 

現時点で配達に関して実用化している企業はほとんどないのですが、2016年11月16日にオーストラリアのドミノ・ピザ・エンタープライズがドローンを使ったピザの宅配サービスを開始しました。

配達できる地域には限りがありますが、同社は「世界初のドローン食品宅配」と言っていて話題を呼んでいます。

 

ドローンの未来は?今後の動きや影響について

 

誕生の歴史から現在の実用例までご紹介しましたが、今度はこれからドローンがどう変わっていき、世間にどのような影響を与えるのかを考えてみましょう。

 

個人での使用が禁止に?

 

これからドローンの企業が増えていき、上空にドローンが飛んでいるのが当たり前になる日が「ほぼ間違いなく」やってきます。

 

そうなると当然ドローンに関する事故は避けられないので、与えられたエリアでしか個人での使用が認められなかったり、地上でいう交通ルールのようなものがドローンに対しても作られるでしょう。

 

自動運転・自動操縦化

 

技術の発展とともに今後5~10年でドローンは完全に自動運転・自動操縦化になると言われています。

それにともなって配達サービスを始めとして、ドローンを使った事業が次々と立ち上がり、今では想像できないほどドローンが身近なものになります。

 

ドローンと法律の関係

 

ドローンは新技術、絶え間ない改良で進化する一方、多くの新たな問題も生み出しています。新技術であるため各国の法規制がそれに追いついていないのが現状です。

このように軍事目的で戦地に投入されるドローンの運用は、アメリカ国内法だけでなく、国際法で規制されるべきですが、各国の思惑が入り乱れて、なかなか進みません。

 

逆に、法があったために改良や新技術以前に開発自体が破綻してしまったケースあります。

ドイツがアメリカのグローバル・ホークを基礎としたドローンを開発しようとしたのですが、このタイプの機体はドイツだけでなくヨーロッパ全体で以前から法的に飛行が禁止していたのです。

 

また日本においては、かつてヤマハが農薬散布目的で開発したGPS搭載の高性能ドローンの一種である、産業用無人ヘリコプターを中国など各国に輸出しようとしたのですが、不正輸出だとされ、問題になったケースがあります。

 

現在の日本国内でドローンを飛ばすことの法規制は大変ゆるく、無いに等しく、そのため簡単にテロ行為に利用される可能性があります。

 

あのオウム真理教も、地下鉄サリン事件を起こす前、サリンやボツリヌス菌などの化学兵器を高性能ラジコンから広範囲に空中散布するという計画を立てていたそうです。

 

当時はドローンの技術がまだ進歩していなかったので、実行には至りませんでしたが、もし今の時代に同じ計画をやろうとすれば、街で売られているドローンを悪用すれば容易に実現できてしまいます。

 

今回、日本の官邸に対して行われたテロ行為では幸い被害者が出ませんでしたが、ドローンを使用して大規模な被害を出すテロ行為は、いつでも起こりうることです。

まとめ

 

ドローンの歴史と活用事例に関していかがでしたか?皆さんもドローンを操縦できるようになると仕事から日常生活まで幅広く活用することができるようになるかもしれないですよ。