冠婚葬祭ってどこまで知ってる?

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「冠婚葬祭」という言葉を、誰もが一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。

これから結婚を控えているカップルにとっては無縁の言葉ではなく、結婚後には「冠婚葬祭」という言葉を使う機会も増えてきます。

それぞれの漢字から漠然と「結婚式やお葬式関係」と想像がつくものですが、「冠」や「祭」が何を指すのかは想像しにくいですね。

 

そこで今回は、結婚にも深い関わりがある「冠婚葬祭」という言葉について、それぞれの漢字が持つ意味と、「冠婚葬祭」にまつわる行事をご紹介します!

 

【冠婚葬祭】「冠」が持つ意味と行事は?

 

「冠婚葬祭」の「冠」には、「元服」という意味があります。かつて日本では、男子が15歳になったときに「元服」という成人の儀式が行われました。

元服は「初冠」や「烏帽子着」などの別名で呼ばれることもあり、元服では別名に含まれる「冠」や「烏帽子」をかぶりました。これが「冠婚葬祭」の「冠」になるんですね。

 

つまり現代では、成人式をはじめとした、人生における大切な節目の数々を「冠」の行事として扱います。

出産はもちろん、初節句や七五三、長寿のお祝いなど、人生において数多く訪れます。入学や就職も「冠」のひとつです。

 

【冠婚葬祭】「婚」が持つ意味と行事は?

 

「冠婚葬祭」の「婚」は、文字通り「結婚」「婚礼」といった意味があります。

つまり結婚に関する行事全般を指し示しています。これは誰もがすぐにわかる、簡単なものではないでしょうか。

結婚式はもちろん、結納や披露宴、お見合いなども含まれ、広く「結婚」に関する行事の数々が「婚」にあたります。

 

今でこそ、結納をなくしたり仲人を立てなかったり、結婚をめぐる「行事」にはさまざまな変化がみられます。

今風な変化を受け入れながら、そこに辿り着くまでに古くから続いてきた「結婚式」という儀式そのものを、冠婚葬祭として大切にしていきたいですね。

 

【冠婚葬祭】「葬」が持つ意味と行事は?

 

「冠婚葬祭」の「葬」が持つ意味は、「婚」と同じくわかりやすいもの。「葬儀」に関する全ての儀式が「葬」に当たります。

命が尽きる「死」はもちろん、お通夜や葬儀、火葬や法事などが「葬」になります。宗派や信仰している宗教にもよりますが、法事がある宗教では、故人の死後、決まった年数で「葬」の儀式を行うことに。

 

人生のなかで、「冠」と同じく長きにわたって関わることがあると言えるでしょう。

「冠」とちがうのは、「葬」のほとんどが自分自身に関する儀式ではないということ。自分の家族や親族、知人や友人など、自分以外の誰かのためにおこなうことが多い儀式です。

 

【冠婚葬祭】「祭」が持つ意味と行事は?

 

「冠婚葬祭」の「祭」とは「祖先を祀る」という意味で、そこにまつわる行事の数々があります。祖先を祀る行事と言えば、やや「葬」と重なるのではと感じる方もいらっしゃるのではないでしょうか。

しかし「祭」での行事では、年間の節目となる年中行事を意味します。

 

大晦日やお正月をはじめ、お盆、お彼岸、お中元、お歳暮などのほか、節分やひな祭、七夕といった行事も含まれます。

また、父の日や母の日、敬老の日も「祭」の行事に含まれています。

 

ほかの冠婚葬祭とは異なり、「祭」は一部を除いて暦にあるものが多く、毎年必ず訪れる行事もあります。

しかし現代では「七夕」のように、家庭の環境次第で実施しない行事もあるのが特徴でもあります。

 

冠婚葬祭のマナー

 

【結婚式のとき】結婚式に呼ばれたけど、返信はがきの文字はどう消すの?

 

文字は斜め線または平行線で消して。

 

返信はがきの書き方には決まりがある。「御出席」などの「御」の字はすべて消し、宛名の下にある「行」の字も消して「様」に書き換える。消すときは1字は斜め線、2字以上は平行線できれいに消そう。

ちなみに、夫婦には連名で一通の招待状が来るのが通常。結婚してから「夫婦になったんだな♪」と実感する喜びもいいものですよ!

 

【結婚式のとき】結婚祝いにぜひ贈りたい品物がある。それって相手も喜ぶ?

 

品物を贈る場合は事前に本人に確認を。

 

相手がすでに持っていたりお祝いがダブることも考えられるので、品物を贈るなら、相手の希望を聞いた上で選ぶのがオススメ。お祝いの品は、結婚式の1週間前までに直接渡すか郵送で配送しよう。

 

【結婚式のとき】スピーチを頼まれた! 使ってはいけない言葉ってあるの?

 

別れを連想させる言葉、忌み言葉、重ね言葉などは使わないで。

 

おめでたい場では使ってはいけない言葉がある。「別れる」「切れる」ことを連想させたり「終わる」「散る」などの忌み言葉や、一見NGには思えなくても「重ね重ね」「たびたび」などのように同じ事を繰り返す重ね言葉などは使わないように気を付けて。

 

【葬儀のとき】通夜と告別式は両方出ないといけないの?

 

通夜、葬儀、告別式は無理して全て参列しなくてもいい。

 

本来、通夜に参列したら葬式にも出席するのがマナーだが、仕事などで昼間に行われる葬式に行けない場合は、通夜だけでもいい。両方出られない場合は、参列する人に香典を預けてもよい。

 

【葬儀のとき】香典は直接バッグに入れていいの?

 

香典はむき出しのまま持参しないで。

 

香典は折ったり汚したりしないように必ずふくさに包んで持参しよう。紫色のふくさを1つ持っていれば慶弔どちらにも使えるし、挟んで入れるだけの“挟みふくさ”なら慶弔によって包み分ける必要もないので便利。

 

【葬儀のとき】お葬式でコートを着ているとき、コートはいつ脱げばいいの?

 

受け付けする前にコートを脱ぎ、お悔やみの言葉を

 

コートは裏返しにして手に掛け、受付の人に一礼してから「このたびはご愁傷さまでございます」とお悔やみのあいさつをして芳名帳に記帳し香典を差し出す。香典袋は畳んだふくさの上に載せて差し出すとよい。

 

【葬儀のとき】遺族に故人との対面をお願いしてもいいの?

 

故人との対面は自分からは申し出ないようにして。

 

不幸の知らせを受けて、遺族の自宅に伺った場合、遺族に勧められない限り、自分から故人との対面は申し出てはいけない。対面した場合も、故人の顔に掛けられた白い布を自分で取らないように。

 

【葬儀のとき】故人との対面時に注意すべきことは?

 

遺族の気持ちを考え作法に従って。

 

故人の横に正座して一礼した後、白い布を取ってくれたら深く一礼、または合掌する。しばらくしてから「安らかなよいお顔ですね」と遺族に伝え、前を向いたまま後ろに下がり、さらに遺族に一礼を。

 

【葬儀のとき】正しいお焼香のやり方は?

 

抹香を3本の指でつまみ、心を込めて1回。

 

焼香台の前で一礼をして合掌し、抹香を親指、人さし指、中指の3本の指先でつまみ、目の高さまで近づけ、静かに香炉の中に落とす。宗派によっては2~3回するが列席者が多い場合は1回でOK。

 

【葬儀のとき】正しいお線香の上げ方は?

 

お線香に火を付け、右手であおいで消す。

 

お焼香のときに立てるお線香の数は1本の場合がほとんど。右手でお線香を1本取り、ろうそくにかざして火を付け左手に持ち替え、右手であおいで火を消す。息で吹き消すのはダメ。香炉に立てたら遺影に合掌。

 

【葬儀のとき】お焼香のとき数珠はどうするの?

 

焼香するときは、数珠を左手に掛ける。

 

短い数珠は左手の親指と人さし指の間に掛け、長い数珠は二重にして同様に掛ける。合掌するときは短い数珠は両手の親指と人さし指の間に、長い数珠は両手の中指に掛け直す。

 

【葬儀のとき】別室で飲食を勧められたら?

 

通夜での飲食は断らず、必ず箸を付けて。

 

別室で飲食を勧められたら遠慮せず、わずかでも箸を付ける。故人とのこの世で最後の夜になるので、通夜での振る舞いを断ることは故人との最後の食事を断るということになってしまう。お別れのときは悲しかったり、気持ちが落ち着かず、ついマナーを忘れてしまうこともあるかもしれないけれど、故人のためにも気を付けたい。

 

【葬儀のとき】お清めの塩を使うときはどうやるの?

 

葬儀から戻ったら、お清めの塩を玄関先で掛ける。

 

通夜や葬式から戻ったら、家に入る前にお清めの塩を。会葬御礼に添えられている塩か、自宅の塩を家族に掛けてもらうか自分で掛ける。

まとめ

 

今回は冠婚葬祭に関してご紹介しました。マナーに関しては意外と知らないことも多かったのではないでしょうか。社会人として周りの手本となるようにしっかりとマナーを学び実践していただければと思います。

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