四柱推命とは?
その人が生きていく上での運を読み解くことができる命術のひとつ、四柱推命。四柱推命とは、一体どこから生まれた思想で、どのようなことが占えるのでしょうか。
四柱推命の基礎を理解して、どういったケースでの占いに適しているのか知りましょう。
【四柱推命とは】
四柱推命とは、太古の中国で生まれた「過去、現在、未来」を予見する運命学のひとつで陰陽五行説(いんようごぎょうせつ)を基に、人が生まれながらにして持っている性格、能力、素質を理解し、その人の努力や経験で変わる後天的な運命までも的確に予測することができる占いです。
東洋占星術の中でも最も信頼性が高く「占いの帝王」と呼ばれています。東洋占星術においても西洋占星術においても、占星術は、どのような『星』が支配しているかで、その人の宿命や運命、運気の流れなどを推測します。
『星』という文字は、『生』まれた『日』と書きます。つまり人の宿命は『生まれた日』ですべて決まるのです。
四柱推命は、 『生まれた日』(生まれた年・月・日・時間)を、四つの柱『年柱(ねんちゅう)』『月柱(げっちゅう)』『日柱(にっちゅう)』『時柱(じちゅう)』に見立て、さまざまなことを占う運命学です。
しかし自分の生まれた時間を正確に知っている方は非常に少ないでしょう。
実際に占う場合は、生まれた時間の『時柱(じちゅう)』まで出さなくても、占いとして成立することから生まれた年・月・日が分かれば宿命や運命を推測することができます。この生まれた年・月・日が『年柱』『月柱』『日柱』に、それぞれ『干支(えと)』を示します。
『干支(えと)』は60種類あり、この60種類の干支(えと)がさまざまなメッセージを私たちに示してくれます。
そもそも、四柱推命とはどんな占いなのか?
「四柱」とは、
- 生まれた年
- 生まれた月
- 生まれた日
- 生まれた時間
の4つを意味しており、
この四柱を元に宿命を推しはかるのが「四柱推命」なのです!
生まれた時間までこだわるあたり、
九星気学よりも細かいです。
【日本と世界における四柱推命の歴史】
四柱推命の由来は、古代中国です。四柱推命の考えができあがったのは、3000年以上も昔といわれています。
しかし、はじめは占いという概念とはまた違ったもので、現在のように占術のひとつとして活用されはじめたのは、紀元3世紀頃のことです。
中国では、政治など国を揺るがすような大事な場面などで使われてきました。
中国では古い歴史をもつ四柱推命ですが、日本に伝わったのは、ほんの数百年も前のこと。当時の仙台藩で、四柱推命が発展した書物が翻訳されたことによって、日本にも広まるようになりました。
【四柱推命における宿命星と十二運星】
も四柱推命で知っておきたいのが、宿命星と十二運星です。
宿命星とは、十二支と四柱の関係をあらわしたもの。宿命星という名前の通り、個人が生まれたときから持っている宿命や基本的な性格などを示します。そのため、相性占いの際も、この宿命星というのは大きく関わってきます。
一方、十二運星というのは運勢エネルギーのこと。生涯を通じての、個人の性格、そして運勢を知ることができるというものです。四柱推命において、特に個人の性質を知りたいときに用いられます。長生、沐浴、冠帯、建禄、帝旺、衰、病、死、墓、絶、胎、養の12で示されます。
【四柱推命は「バランス」を重視する占い】
吉凶がハッキリわかる。
運の良し悪しがよくわかる。
四柱推命の最大の特徴は、いわゆる「占い」にありがちな単純な「タイプ分け」ではないということです。
確かに、「日干」や「格局」で分類したり性格を診断したりはしますが、8文字の並び方によって干が他の干に変わるなど、
全体のバランスを非常に重視する占いなのです。
鑑定でも、個人に欠けている性質を見極め、それを補うにはどうすれば良いのか?を考えていきます。
そのベースにあるのは「人は社会の中でいろんな人と関わり合いながら生かされている存在だ」という謙虚な考え方。
1人で生きられない動物だからこそ、どうすればうまく人とつながることができるのか、
どうすればそのつながりの中で自分を輝かせることができるのかそこを突き詰めて考えていくことが大事なのです。
四柱推命は非常に建設的で社会性の強い占いと言えます。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は四柱推命について解説していきました。
今回ご紹介した内容は、ごく一部なので、もっと詳しく知りたい方は、
ぜひご自身で調べてみてはいかがでしたでしょうか?