日本の方言

皆さんはなぜ日本に方言があるのかをご存知ですか?

昨今のテレビやインターネットの発達で、誰もが標準語を扱うことができるようになりました。

また、昔に比べて自分の住む地域以外の言葉を耳にする機会が増えたと思います。

その方言の多種多様さにはすごく驚きました。

今回は、日本に散らばる日本語のいろいろな形である方言の成り立ちなどにについてまとめました。

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【日本の方言とは】

方言とは、共通語に対して、ある特定の地域だけで使用されている言葉のことを指します。
1つの国語が地域によって別々の発達をした結果、音のアクセントや言葉の言い方などに違いが生まれました。

その地域ごとの言語体系のことを方言といいます。
戦後、誰もが共通語を話せるようになったことで、方言は希少な価値を持ちました。

 

【なぜ方言が生まれたのか】

様々なところに住んでいる人達が、お互いに会って話す機会がたくさんあれば、人々の間に言葉の違いがでることはほとんどないと思います。

ですが一方で、会って話したりする機会がなければ言葉はそれぞれの地域ごとで違いがでてきます。

日本の地形には険しい山々や流れの激しい川が多いです。

そのため以前はその自然の壁にさえぎられ自由に交流することができませんでした。

その結果、地域ごとに違った方言が生まれたのです。

また江戸時代には、日本はいくつもの藩に分かれていたのですが、それぞれの藩の交流はなかったのです。

こういった制度も方言の成り立ちには大きな影響があったと言われています。

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【日本の方言の種類は16種類】

方言は、現代どのように分かれているのでしょうか?
現在の都道府県で分かれている場合もあります。
また、昔のくにで分かれている場合や、川や山などの自然のもので分かれている場合もあり、厳密な分かれ目を判断するのは難しいです。

方言の種類を数えるとき、最も目安として適しているのは東条操の言語区画案(1953年)です。
この区画案では、主に文法や音声上の特徴をもとに区分されています。

この分け方でいうと、日本語の方言は、大きく分けると2つ「本土方言」と「琉球方言」。
さらに「東部方言」「西部方言」「九州方言」「琉球方言」の4つに分けることができます。

もっと細かく分類していくと、最終的に16種類になるようです。

 

【○○便や○○訛りとは】

地域ごとの「○○方言」の中には、さらに「○○弁」「○○訛り」という分け方もあります。

大阪府北摂地区と兵庫県阪神地区で使われる「摂津弁」、大阪府東部の河内地方で使われる「河内弁」、大阪府南西部の泉州地域で使われる「泉州弁」。
泉州弁は、さらに「堺弁」「泉北弁」「泉南弁」の3つに分けられます。

兵庫県南部の淡路島で使われる「淡路弁」。
京都の方言である「京言葉」。
兵庫県南西部の播磨地方の「播州弁」。

その他伊賀弁・伊勢弁・近江弁・紀州弁・志摩弁・丹波方言・奈良弁・舞鶴弁・三重弁などもあります。
さらにいうと、確認されていない、特別な名前がついていない方言もあるわけです。

どう方言を分類するかだけでも様々な分け方があることを考えると、方言が全部でいくつあるのか、並大抵の調査では判明しないのでしょう。
ですので、東条操の言語区画案に基づいた数「16種類」ということでお茶を濁すことが多いようです。

 

【新しい方言の誕生】

同じ街や村のなかでも、お年寄りと若者など、年齢によって方言はかなり変わっています。

若い人達の中で新しく作られた方言のことを新方言と言います。

「面倒」や「気持ち悪い」という意味で使う「うざったい」「うざい」という言葉も新方言のひとつなのです。

また、「うざったい」というのは東京の多摩地方の方言で、

もともとは人間ではなく、動物やものに対して使うものだそうです。

こうして日本のあらゆるところで新方言が生まれていきます。

もしかしたら自分でも普通に使っているのかもしれませんよ。

 

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まとめ

いかがでしたでしょうか?

日本の方言についてまとめてみました。

方言にもいろいろと歴史がり、また、現代でも方言は文化として作られているのです。

もし地方に旅行に行ったときなどはアンテナを張ってみてください。