犬を飼うときの費用について~年間費用~
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前回では、犬の飼うときの初期費用について書きましたが、
今回は年間でかかる費用について書きたいと思います。
経済的負担は、飼い主にとって大きなストレスになり犬との生活にも悪影響を及ぼします。
犬との暮らしを考えている方は、そのようなストレスを感じないためにも、犬を飼う前にぜひ参考にして下さい!
◆年間でかかる費用
・食費、おやつ
ドライフードの場合、安いものであれば小型犬で1ヶ月1,000円程度、大型犬でその2~3倍になります。プレミアムフードや療法食などを選んだ場合は費用がさらにその2~3倍になりますので、ドライフードを選んだ場合の年間の食費は小型犬で12,000~36,000円、大型犬で24,000~110,000円といったところです。
ウェットフードの場合、ドライフードよりも割高なため1日数百円の食費がかかります。単純計算すると、1日200円だと年間7万3千円、300円だと10万円超、500円だと18万円超、1,000円だと36万円超になります。
安く大容量で売られているドッグフードなら、年間の支出も抑えられます。
しかし、愛犬の健康や長生きのことを考えると、オーガニックなドッグフードにこだわったり、原料にこだわったり、獣医師が推奨するドッグフードにしたりなど、どうしても高額になってしまいます。
よく考えてみてください。粗悪なドッグフードであったことが原因で病気になってしまった場合、食費以上の医療費がかかります。100万円を超えることもあります
イヌに合ったご飯を選びましょう。
おやつの種類は色々ありますが、安いものであれば毎月1,000円程度で済みます。近年は犬の食いつきがよいおやつがたくさん出回っていますので、さすがに月1,000円で抑えることはできないかもしれません。おやつの費用は年間で最低でも12,000円を見積もったほうがよいでしょう。
・健康診断
定期的に健康診断してもらうことも大切です。
健康診断とひとくちに言っても尿検査、便検査、触診程度の簡単なものから、レントゲン撮影や血液検査などの総合的なものがあります。
価格設定や内容については病院ごとに変わるので、小型犬や大型犬を問わず料金が大差ないこともあれば、犬の体重によって費用が変わることもあるようです。
・予防薬
毎年春から秋にかけてフィラリア症予防の費用が必要になってきます。
予防薬の種類にもよりますが、月に1回服用するもの3カ月に1回服用するものと様々です。こちらも病院と相談して購入を検討してください。
フィラリア予防薬は非常に多くの種類が出回っており、小さい錠剤タイプ、皮膚に垂らして吸収させるスポットタイプ、味がついて食べやすい形に成形したチュアブルタイプ、薬剤を直接体内に注入する注射タイプなどがあります。
料金は、ワクチンとは違って体重によって有効成分の投与量が変わるため、小型犬のほうが安くなります。一般的な目安は、5kg未満の小型犬で1ヶ月800~1,400円、20~40kgの中・大型犬で1ヶ月1,500~2,000円です。多くの場合、蚊が多くなる季節に合わせて7~8ヶ月分が処方されますので、年間のフィラリア予防費用は小型犬なら5,600~11,200円、中大型犬なら10,500~16,000円といったところです。なお、予防薬を処方する前や予防薬の投与をうっかり忘れた場合、念のためフィラリアに感染していないかどうかを検査します。その時の検査費用は集虫法でも抗原検査でも1,000~3,000円程度です。
また、ノミダニの予防も必要となってきます。
また、ノミダニの予防も必要となってきます。
ノミダニ+フィラリアのお薬も今はたくさん販売していますので、病院側と相談して購してみてもいいかもしれません。
・混合ワクチン
免疫力を高めるために行われる初年度の2~3回のワクチン接種の後、免疫力を持続させるため2年目以降に行うブースター接種に関しては、年に1回が慣習になっています。
毎年打たなきゃいけないのか。とい議論は毎回行われていますが、ここ最近毎年ワクチンを打っていなければ利用できない施設も増えています。
ワクチンアレルギーなど心配ごとがありましたら、病院側と一度相談することをお勧めします。
ここまでで、ポメラニアン(超小型犬)の一年間の医療費を例としてあげてみます。
- 狂犬病予防注射3000円(年1回)
- 感染症予防のための混合ワクチンの接種(9種混合)9000円(年1回)
- フィラリア症予防のための薬7776円(月1回、4月から12月の9か月分)
- ノミとダニの寄生を予防するための薬16584円(月1回、12か月分)
合計すると36360円です。最低でも一年間にこれだけの医療費がかかります。
・トリミング費用
愛犬の被毛のカットやシャンプーなどのお手入れをトリマーさんにお願いする飼い主さんもいるでしょう。犬の種類にもよりますが月に1回シャンプーを行ってあげる必要があります。
被毛のもつれを防ぐためにも毎日ブラッシングをすることも大切です。ブラッシングは抜け毛を取るだけでなく、空気を地肌に送ってあげる効果もありますので、犬にとって欠かす事のできないものです。
屋外で飼育している犬はダニ・ノミなどの寄生虫の予防のためにもシャンプーをしてあげましょう。犬でも爪が伸びるとフローリングで滑りやすくなるので切ってあげる必要があります。
犬の爪には血管が通っていますので、誤って深爪をしてしまうとケガの原因になります。
シャンプーをひどく拒否する場合や、被毛のカットが必要な場合、爪のカットを飼い主で上手く行えない場合はトリマーなど専門家で行った方がスムーズで美しく仕上がります。このような月1回のトリミング代金も考慮しましょう。
シャンプーや爪切り、耳掃除などがコースになったものをお願いするなどの内容、そして店舗によって価格設定が違います。
多くのケースは体重など犬の体のサイズによって料金表が定められおり、超小型犬や小型犬の場合4,000円前後で済むコースも大型犬になると10,000円くらいとなっていることが多いようです。
・消耗品
毎日の消耗品の代表格といえばペットシートです。
ワンちゃんを屋内で飼う場合、基本的に家のなかで排泄をさせることが多いのではないでしょうか。
愛犬の衛生面をキープする上でも、こまめなペットシーツの交換が必要です。
支出を抑えようとリーズナブルなペットシーツを購入すれば、薄めの素材なので1日の使用枚数が増えるかもしれません。
逆に、高めのペットシーツは吸収力も高く、数回分の尿を吸収することができ、交換枚数も少なめです。消耗品にしては高額だなと感じることもありますが、外でトイレをさせると迷惑になってしまうので、やはり室内でのトイレトレーニングとトイレシートは必須です。
ここまでで、犬と生活するために毎月必要な費用を見ていきましょう。
生活費用 | 健康診断 | 予防薬 | フード・おやつ | 生活費 | トリミング | 合計 |
小型犬 | 4000円~ | 500円~ | 2600円~ | 2000円~ | 3000円~ | 12100円~ |
これを年間にするとこれくらいになります。
生活費用 | 健康診断 | 予防薬 | フード・おやつ | 生活費用 | トリミング | 合計 |
小型犬 | 4000円~ | 6000円~ | 31200円~ | 24000円~ | 36000円~ | 101200円~ |
健康診断は年に1回と考えています。また、大型犬中型犬になると料金は変わってきます。
犬を飼う時の費用が予想以上にかかり、驚かれた方もいるのではないでしょうか?
しかし、犬はおもちゃではなく大切な命を持った動物です。彼らが人間社会で生活するためには、人間と同じようにお金が必要なのは当然なことです。
また今回はいれませんでしたが、大きな病気にかかればその分お金もかかります。
しつけが必要になれば、しつけ教室分のお金もかかります。
犬は通常15年~最長で20年ほど生きますが(もちろん犬種によって異なります)、長いように感じる時間は、意外とあっという間に過ぎてしまいます。
愛犬との時間に悔いがないよう、また、たくさんの大切な時間を過ごせるように、しっかりと向き合って可愛がってあげて下さい。