舌みがきで口臭は治る

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舌には様々なものが付着し苔状に見えることがあり、これを舌苔といいます。

では舌を大きく出して、鏡を見てみてください。貴方の舌は何色でしょうか? もし、白く見えるというのであれば要注意。「舌苔」が溜まっているかもしれません。放っておくと、口臭や病気につながってしまうかも……。

細菌、食べかす、口腔粘膜の剥がれた上皮などが舌に付着した集合体で構成されています。薄く付着している(少し白い)状態は正常です。

ここでは口腔内を清潔に保つため、舌苔の清掃方法について解説します。

 

 

【舌苔(ぜったい)とは】

「舌苔(ぜったい)」とは、舌についた汚れのことです。舌の上に白っぽい膜のようなものがありませんか? それが舌苔です。

舌の上皮が伸びたものに細菌や食べカス、粘膜のカスが付着したタンパク質がその正体となっています。舌の血色が見えないほど白かったり黄ばんでいたりする場合、舌苔が厚くなりすぎていると考えられます。

ストレスなど心身系の原因のほか、免疫力が低下したり消化器系の疾患がある場合にも見られるようになるため、その判断の指標にもなります。

 

 

【健康な人の口臭原因は舌にあり】

自分の口臭が気になること、ありませんか? ライオンの調査によると、10代~60代男女の約8割が口臭を気にしているという結果が出ています。

健康な人の口臭(生理的口臭)は、舌についた汚れである舌苔(ぜったい)が主な原因といわれています。

口臭を防ぐためには、毎日の歯みがきで口の中を清潔に保つことがもちろん基本ですが、舌も掃除をして「舌苔」を取り除くことが大切です。

 

【舌苔のデメリット】

食べかすや細菌の温床となる舌は放っておくと様々な害を引き起こします。

貴方のお悩みも、もしかすると舌苔のせいかもしれません。

 

・口臭のもと
口臭の原因のうち、約90%が口の中にあることが明らかにされています。具体的には、口の中にいる「嫌気性菌」という細菌が、舌の皮膚や食べかすのタンパク質やアミノ酸を分解し「揮発性硫黄化合物(VSC)」という物質を作ります。これが卵が腐ったようなイヤ~なニオイの正体です。

この嫌気性菌が多く潜んでいるのが、舌苔なんです。とある実験では、舌苔をクリーニングしたところ口臭が50%以下になったんだとか。つまり、口臭対策には舌ケアは不可欠だということです。

 

・味覚障害のもと
舌の表面には、ツブツブとした細かい凹凸がありますよね。これは食べ物の味を感じる器官「味蕾(みらい)」と言います。この味蕾の細胞が舌苔に覆われてしまうと、味覚障害を引き起こし味を正しく感じられなくなってしまうおそれがあるんだとか。美味しいものは美味しく食べたいですよね。

 

・病気のもと
温かい咥内で食ベカスなどの養分がいっぱいある舌苔は、細菌たちのパラダイス。悪化すると様々な病気の温床となります。

舌苔が原因となる病気の一例としては、舌炎や歯周病、さらには口腔カンジダ症があります。また、ご老人の死亡理由として常に上位に来る誤嚥性肺炎にも舌苔が関係しているんだとか。

 

【「舌苔の除去」は口臭予防に効果的】

では、なぜ口臭予防のために舌苔をキレイにすることが重要なのでしょうか。口の中には細菌がいて、食べかすやはがれた粘膜に含まれるたんぱく質を分解して口臭(揮発性硫黄化合物)をつくります。ですから、そのニオイの元になる舌苔を取り除くことが口臭予防には効果的なのです。

日中は唾液によって細菌の増殖が抑えられていますが、寝ている間は、唾液の分泌が減少し自浄作用が弱くなるので、細菌のかたまりである舌苔の付着量は朝が一番多いと言われています。舌苔が口臭の原因であるということは、寝起きの口臭が気になることからもおわかりでしょう。

しかし、ライオンの調査では、口臭が気になると答えた方でも約6割の人は舌苔の除去をしていないという結果が出ています。舌苔は「うがい」だけでは取れません。口臭が気になる人は、正しい方法で舌苔を除去することが大切です。

 

【舌苔の取り方 7つのポイント】

1.舌清掃は1日1回が目安。朝がおすすめ
1日に何度も舌をこすると舌の粘膜を傷つけてしまうこともあるので、舌清掃は1日1回を目安に、舌の汚れが気になるときに行って下さい。朝は舌苔の付着量が多いので、舌清掃は朝の歯みがき時に行うのがおすすめです。

2.舌ブラシやハブラシを使う
舌清掃に使うブラシは、専用の舌ブラシや普段、歯みがきで使っているハブラシを使いましょう。舌専用のクリーニングジェルを合わせて使うと良いでしょう。

3.鏡を見ながら行う
舌苔がついている部分にブラシがきちんとあたるよう、舌清掃は鏡を見ながら行いましょう。舌苔のついていないところは掃除をする必要はありません。

4.ブラシを動かす方向は「舌の奥から手前」

ブラシを舌の「奥から手前」に動かします。ブラシを手前から奥に動かしたり、前後に往復させたりするのはやめましょう。舌苔中の細菌をのどの奥へ送り込んでしまう危険があります。

5.強い力でみがかない
舌はとてもデリケートな組織です。舌の粘膜や味を感じる味蕾(みらい)を傷つけないよう、軽い力で行いましょう。

6.嘔吐反射を防ぐには舌は思いっきり前に出す
ブラシなどを口の奥に入れると「おえっ」となることがあります。これを「嘔吐反射(おうとはんしゃ)」と言いますが、この嘔吐反射を防ぐには、舌を思いっきり前に出すのがコツです。

7.無理にキレイにしない
長い期間をかけてたまった舌苔は、1回の掃除ではキレイになりません。毎日掃除をすることで、だんだん落ちやすくなっていきます。舌を傷つけないためにも無理は禁物です。

 

いかがでしたでしょうか?

舌みがきについて解説していきました。

これを機に歯磨きのついでに舌みがきもおこなっていきましょう。