ライガーという動物をご存知ですか?
皆さん、ライオンとトラから生まれた動物がいるって知ってましたか?
動物界の最強とも言えるライオンとトラが組み合わさったら、一体どんな動物になるんでしょうか?!
今回はライオンとトラのハイブリッド、「ライガー」について紹介します!
ライガーとは
ライガー (Liger) は、父がライオンで母がトラの雑種動物です。
そのすべてが人工飼育下で生まれた個体であり、現在の野生下で、ライオンとトラの生息地は主にアジアとアフリカに分断されています。例外としてインドのギール野生生物保護区が両種が共生する地域として存在しますが、野生での交雑は現時点で確認されていません。
無事に成獣となった個体について、その性格に温和、獰猛と正反対の評価に分かれています。これは人工的な交雑種ゆえに調査対象の絶対数が少ないことに所以するといわれています。
ライガーの特徴
ライオンやトラの体長は1.5m~2.5mで、体重が100kg~200kgぐらいに対して、ライガーはなんと体長は3.5m、体重が300kgは優に超えるそうです!!
実にライガーはネコ科最大の動物というわけなのです。
ライオン・トラとの共通点
では、ライガーはライオンとトラ、どっち寄りの動物なんでしょうか?
いくつか共通点をあげてみます。
ライオンとの共通点
・顔つきや体の色
ライガーはとたてがみこそないですが、短い毛並みや顔はライオンに似ています。体の色も、どちらかというとライオンのような黄土色です。
・性格
ライガーはライオンのように社会性があって群れを好んだり、性格もやんちゃなようです。対してトラは交尾の時以外は、基本的に孤独を好みます。
トラとの共通点
・縞模様
何といってもわかりやすいのがトラの縞模様です。純血のトラと比べえると薄いですが、ストライプの模様が見えます。 毛色はトラほど黄色くなく、やはりライオンの方が似ています。
・泳ぐのが大好き
ネコ科では珍しいのですが、トラは泳ぐのが大好きでライガーもそれを引き継いでいます。
結論としては、見た目だけだと、ライオンの特徴を多く引き継いでいるようです。
どうやってライガーは誕生したの?
このライガー、どうやって産まれたかというと、
一説によると、捕獲したライオンとトラを同じゲージに入れたところ、交尾をしてライガーが誕生したそうです。
そもそもライオンとトラが同じ場所にいると戦いそうではありますし、同じゲージに入れたのが謎です。
しかし、それ以上に戦わずにむしろ愛し合ったのが最大の謎ですね・・・。
偶然ライオンとトラを同じゲージに入れたら、偶然交尾して、偶然生まれてしまった・・・。
まさにライガーは奇跡の産物と言えるのではないでしょうか?
ライガーに会える場所
2020年現在、ライガーを飼育している動物園は日本には一つもないようです。残念です。
今は日本では見られないライガーですが、かつては日本でもライガーを飼っている動物園がありました。栃木県の宇都宮動物園です。
1993年に一頭のライガーが生まれ長年動物園で飼育していましたが現在は死んでしまったため見ることはできません。
その後、あの木下大サーカスでなんとライガーのショーをやっていたそうですが2013年で終了してしまったようです。とても大きく迫力があって人気だったそうですが、今は見られず残念です。。
と言う事で日本では今現在ライガーを見ることは出来ないのですが海外はどうでしょう。
調べられる情報だと、ロシア南部の移動動物園で2017年にライガーの赤ちゃんが生まれたとの事です。ロシアに行かれる機会があればぜひライガーも見に行かれてはいかがでしょうか?
ライガーの抱える問題
ライガーは先天的な疾患(特に心臓、腎臓、視覚関係)や、後天的にも骨の発育不全、各種の癌、骨腫などの病気を患うケースが多く、成獣となる6歳前後まで生存できる個体は少ないと言われています。
この傾向は大型となる個体には特に顕著に表れます。このような事態が相次ぐことからも倫理的に問題視され、21世紀現在では研究目的以外での飼育、作成はほぼ行われていません。また、台湾では作成自体を法律で禁止しています。なお、無事に成獣となれた個体は、両種と同等の身体能力を持つものもいます。
まとめ
- ライガーは父がライオンで母がトラの交配種
- 大きいものでは400㎏を超えて、体調は3mを超える
- 見た目はライオンの特徴を多く引き継いでいる
- 日本の動物園にはいないが海外にはいる
- 寿命が短く、免疫力が低いなど交配種ならではの問題もある
以上、らいがーについてでした。ちなみに、ライガーとライオンの子供はライライガーという名前だそうです。なんという安直なネーミング。。。笑