ペットっていつから飼うようになったの

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人は、なぜ動物を飼うのでしょうか?“ペットと暮らす理由”を聞かれて、理路整然と明確に答えられる人は、もしかしたら少ないかもしれません。

むしろ、そんな“理由”など関係なく、ごく自然に、当たり前のように人生のパートナーとして一緒に暮らしていることでしょう。

 

人間同士が寄り添い社会を構築し生活を共にするように、人とペットも深い関わり合いの歴史のなかで、今のような素晴らしい関係性を築き上げてきました。

今回はそんな根本的な、“なぜ人はペットを飼うのか?”“ペットを飼うことで得られる効用とは?”という内容をお伝えしたいと思います。

 

ペット誕生の歴史とは

 

今でこそ「家族」同様に、人間社会に密接に入りこんだ犬や猫といったペット達ですが、はるか昔はどうだったのでしょうか?

 

はるか昔・・それはまだ文明と呼ばれるものがないほど古い時代、食うか食われるかの食物連鎖の中で、“動物”は食糧であると同時に、人間も“動物”に食べられてしまうリスクを秘めた、まさに敵同士の存在でした。

 

しかしやがて、人間より鼻も耳も利くオオカミなどは、狩猟採集時代には狩りのパートナーとして重宝することに気付きます。

そして人々が定住生活を開始すると共に、動物は“狩りの対象”としてだけではなく、農耕や牧畜などの“使役動物”として、人の手により飼われるようになっていきました。

 

それ以来人間は、実に多くのことに“動物の力”を借りてきましたが、近代科学の進歩が家畜動物たちからその役割を奪っていったのです。

 

番犬は警報機に、乗用馬は車、農耕での牛馬はトラクター、衣料原料の羊は人造繊維にetc…。文明の発展に伴い家畜動物の役割から開放されたいくつかの種類の動物には、次に「愛玩」という役割を持たせ、つまりはただ一緒に生活するためだけに飼い続けるようになりました。

もちろん今も使役としての用途は高く、盲導犬、警察犬など人々のために役立つ動物が次々と作られていますが、「家畜」から「ペット」へと変貌を遂げた理由のひとつに、まさに“人々の英知の発展”があったといえるでしょう。

 

このような一般的な人とペットとの歴史とは違い「そもそも人類の祖先が野生の動物を捕らえ飼い始めたのは、食料や経済性とは無縁で、最初からペットとして身近に置くことにあった」と考える学者もいますが、1万2千年前の縄文時代に丁寧に埋葬された犬骨、弥生時代の犬が狩りをしている絵、老女と飼い犬がいっしょに埋葬されていた例などもあり、一概に否定できないかもしれません。

 

いつの時代の子供達も、無邪気にただ自分より小さい動物をかわいがり、育て、成長してからもその気持ちは変わらず、そばに置き続けたことだってあったはずです。

 

ペットが人々に及ぼす様々な影響

 

学校では情操教育の一環として、病院や老人ホームではアニマルセラピーとして、近年『ペットを飼う効果』が見直されてきています。

 

「ペットと触れ合うことで日常の忙しさから開放され、ストレスを癒してくれる」

「心を病んだ人が立ち直るきっかけとなったり、一緒にいるだけで血圧を下げる効果がある」

 

というようなことは、既に実証されてきています。

ある老人ホームでは、動物を飼うことで共通の会話が生まれ、世話することで活動が広がり、撫でることで生き物の温かさが手の平に伝わり、ひいては「生きる」「命」「今生きている世界に興味が蘇る」といった思いが自然治癒力を高め、最終的には寝たきりの老人が一人もいなくなったそうです。

何とペットは優秀なヘルパーさんなのでしょうか。

 

欧米では1960年頃からアニマルセラピーが普及しており、感情調整や意欲向上、痛み緩和など症状別に治療効果が検討され、現在では積極的に取り入れられるようになってきました。

日本でも関心が高まり最近よく耳にする言葉となりましたが、一般にアニマルセラピーと呼ばれるものには、AAT(Animal Assisted Therapyアニマルアシステッドセラピー=動物介在療法)とAAA(Animal Assister Activityアニマルアシステッドアクティビティ=動物介在活動)の2種類あり、日本で主に行われているのは、病院や施設に動物をつれていって患者さんと触れ合ってもらうAAAの方です。

 

ペットがもたらす健康効果

 

「動物を飼うと健康に良い」というデータは、特に欧米を中心に多く報告されています。

なぜ欧米に多いかは、やはりペット先進国ということもあり、ほとんどの飼主がしつけ・ペットの社会化を徹底し、ただ可愛がるというよりは、生活を共にしていくパートナーとしての視点で捉えているため、精神的にも安定しているということがあるのかもしれません。

 

例えばアメリカでは、65歳以上の高齢者が病院に通う回数が減ったというデータや、ドイツやオーストラリアでもペットを飼うことで医療費の削減効果につながったという報告がされています。

実際にアメリカでは、ペットを飼う人の健康保険料は安く設定されているところもあるというから、驚きです。

心臓疾患の手術をした人の1年後の生存率が、犬を飼っている人の方が圧倒的に高いなどの統計データも、こうした制度の一助となっていることでしょう。

 

またペットは、先に挙げたアニマルセラピーとして、実際の医療の現場でも活躍しています。

同じリハビリでも、例えば腕の上がらなかった人がボールを投げる(それを犬が取ってくる)という運動において、犬が介在しない場合と比べ、そのリハビリの効果には大きな差が生じます。

動物の無邪気なしぐさ、意思疎通を可視しているかのような連帯感が、楽しみながらリハビリに励むことにつながり、効果を生むようです。

 

アニマルセラピーによる“癒し効果”は当然日本でも行われており、以前は動物が病院に入ることは「汚い」「菌をもっている」などのイメージによりご法度でしたが、それも獣医学の発展により、科学的にペットの清潔さが証明できるようになった恩恵といえるかもしれません。

「来週もまた動物たちに会える」というモチベーションは、入院患者の心身に大きな影響を与えてくれます。

 

ペットを飼うことのメリット

 

ストレスの軽減

 

普段生活をしていると、どうしてもストレスが溜まってきてしまいますよね。

ペットを飼うと、そのストレスが軽減されます。

 

人間関係などからくるストレスは、人間ではないなにかに触れることで軽減されます。

抱きしめることができたり、ぬくもりを感じることができる犬や猫などが良いですね。

 

最近では、日頃のストレスや疲れが溜まった女性が癒しを求めに「猫カフェ」や「ドックカフェ」「鳥カフェ」などに行く人も多いですよね。

 

孤独を感じない

 

ペットを飼うと、つねにそばにぬくもりを感じることができます。

そしてエサをあげたり、トイレを変えたりなど、ペットのお世話をすることで「必要とされている」と感じることができるので、孤独を感じなくなりますよ。

 

運動不足の解消

 

ペットを飼うと、一緒に楽しい時間を過ごすために「運動」はかかせません!

 

例えば、犬なら一緒に散歩をしたり、公園で遊んだりなどすることができます。

猫も家の中で一緒に遊ぶだけで、いつもよりも動くことができます。

 

ペットを飼うことのデメリット

 

お世話をしなくてはならない

 

ペットを飼うということは、責任をもってお世話をしなくてはなりません。

 

ペットは人間ではないため、飼い主がエサを与えないと食べることができません。

時間がない、忘れたなどという言い訳は通用しないのです。

 

そして、例えば犬であったら平均10年以上生きます。

引っ越し先が犬禁止である、結婚するから犬を飼うことができなくなったなども通用しません。

 

しっかりとお世話をする責任が持てない人は、ぺットを飼うのはやめておきましょう。

 

金銭的な負担

 

ペットを飼うためには、多くのお金が必要になります。

エサ代やトイレ代、病院代などをはじめ、様々なお金が必要になります。

 

例えば犬だと、エサ代、トイレ代、病院代、ワクチン代、美容院代、リードなどの日用品代などのお金が必要になります。

 

このようにペットを飼うということは、買う時だけでなく、それからもずっとお金がかかっていきます。

 

多少なりとも家が汚れる

 

飼うペットにもよりますが、犬、猫、ウサギなどを飼う場合は家が汚れることを覚悟してください。

しつけをしても、最初からトイレでおしっこをできる犬はいません。

猫はどうしても壁などをひっかいてしまいます。

 

そういうことも含めて、一度考えてみましょう。

 

インテリアにこだわりがある人や綺麗好きすぎる人には、ペットを飼うことをあまりおすすめしません。

まとめ

 

今回は動物を飼うことに関してご紹介しました。皆さんも動物を飼う際には責任を持って世話できる環境で飼うようにしましょう。

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