なぜ歴史を学ぶのか?

 

なぜ歴史を学ぶ必要があるのか?皆さんは思ったことありませんか?

しかし、多くの一流成功者や、経営者は、歴史を学んでいます。

 

ある有名な言葉があります。

「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」

鉄血宰相と呼ばれたオットー・フォン・ビスマルク(1815年-1898年)の言葉です。

直訳は、「愚者だけが自分の経験から学ぶと信じている。

私はむしろ、最初から自分の誤りを避けるため、他人の経験から学ぶのを好む」

だそうです。

 

つまり優秀な人ほど、歴史から過去を学び、これからの未来に生かしているのです。

今回は歴史を学ぶ理由や意味を具体的に解説していきます。

 

【なぜ歴史を学ぶのか】

1.過去を学ぶことは未来を知ること

歴史は過去の話です。

それゆえ、「どうして過去の話を今さら勉強しなければならないのだろう。それよりも将来の話をした方が良いのではないか」と思うかもしれません。

しかし、実は過去を学ぶということが、将来の方向を大きく変えることになります。

何事も過去という型を知ることで、現在どんな状況にあるのか分析し、どのように行動すれば未来を良い方向に変えられるか、段々と見えてきます。

良い意味で、歴史の流れを変え、型を破っていくためには、過去に繰り返された歴史のパターンを知ることが大切です。

 

2.先人の功績は人生の方位磁針になるから

歴史を勉強していると、自分が惹かれる人物が1人2人は出てくることでしょう。

好きな歴史上の人物を見つけたら、その人物について詳しく調べてみてください。

自伝や伝記はとても参考になります。

彼らが激動の時代をどのように生きて来たか、どんな発想で以って歴史の流れを変えたのかを知ることで、自分自身もありきたりな行動を取る選択肢以外の選択ができるようになります。

歴史を勉強して気になる人物を調べてみることで、自分の人生にも役立ちそうなメッセージを受け取れるのです。

 

3.世界を楽しむため、文化を楽しむため

日本史でも、世界史でも、歴史を学ぶことは、自分の今住んでいる世界と全く違う世界を旅することでもあります。

つまり別の世界や文化を知る行為であるのです。

とくに世界史を勉強していて、実際に勉強し、資料集で見かけた遺跡を自分の目で見たい、と思う人も多いでしょう。

大学生になってから、高校の頃に勉強した世界史の知識をもとに海外旅行に行くと、もっとその国の文化や歴史を知りたいと思えるようになります。

大学生や社会人になってからは、高校までとは違い、自分で国内旅行や海外旅行に行くことも多くなるので、旅行を楽しむためにも勉強しておこう、という楽しい気持ちで取り組むのもコツです。

 

4.他者を受け入れるため

日本の歴史であっても、世界の歴史であっても、その時代に生きた人々の価値観は今とは全く異なります。

今では常識だと思われていることが、過去には非常識だと捉えられていた例は山ほどあります。

また、歴史を勉強することで、その国が何千年も前から持っている思想やスタンスを知ることができます。

長い時間かけて形成された考え方は、新しい時代になったとしても、根強く残っているものです。

そのことを理解しておけば、異なる国の人と話すときに、相手の気に障るような発言をうっかりしてしまうこともなくなります。

また、自分としてはちょっと受け付けられない、と思うようなことを言われたとしても、その国で育った人のバックグラウンドを良く知っていれば、相手の考え方にも寛容になれるのです。

 

5.正しい判断を下すため

歴史を勉強しないということは、言い換えれば今しかみていないわけですから、その時々の世間の流行などに翻弄されやすくなり、正しい判断がしにくくなります。

会社をおこしたとしても、すぐに潰してしまったり、株などで大損することもありえます。

歴史を勉強すれば過去の同じような状況で、歴史上の人物や出来事をすぐ頭に浮かべることができるわけですから、正しい判断を下しやすくなるというわけです。

 

まとめ

いかがでしたでしょうか?

歴史を学ぶ理由と意味を解説していきました。

歴史で身につく能力は、目に見える技術的な能力ではありません。

しかし、何をするにしても役に立つ能力です。

もちろん、歴史から身に付けられる能力は、国語をはじめとした他の教科でも得られます。

しかし、一番その能力を身につけやすいのが歴史なのです。

ぜひ興味のある歴史から学んでみてはいかがでしょうか。

 

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