冠婚葬祭とは
皆さんは冠婚葬祭の意味を全て理解しているでしょうか?
一般的にはよく聞く言葉ですし、なんとなく意味も理解していると思います。
しかし、具体的になぜ冠婚葬祭というのか、そもそもどんな意味があってそうなったのかを
言える人は少ないと思います。今回は冠婚葬祭の意味などについて解説していきます。
【冠婚葬祭とは】
そもそも「冠婚葬祭(かんこんそうさい)」とはどういう意味の言葉なのでしょう。
冠婚葬祭とは、「元服・婚礼・葬儀・祖先の祭祀」の4つの儀式を総称した言葉です。一言で言えば、
「慶弔の儀式」をあらわした言葉ということになりますね。
日本では古来より、生涯で最も重要な催し・行事として、この4つの儀式を大切にしてきました。
その流れを受け継ぎつつ、現在では人生の行事「ライフイベント」や、亡くなった後に行われる家庭的な催し物の全体をさして用いる言葉となっています。
それでは「冠・婚・葬・祭」それぞれの言葉の意味について、もう少し詳しくお伝えしていきます。
【冠】について
冠婚葬祭の「冠」とは、奈良時代以降の男子の成人としての儀式「元服(げんぷく)」のことを意味し、現代でいえば「成人式」にあたるお祝いのことを意味しています。
「元服」とは、数え年の12歳から16歳の男子が、氏神様の前で大人と同じ髪型を結い、「冠親」から冠をつけてもらいますが、それが「冠」の由来とされています。
ちなみに、儀式の際に冠をかぶせる「冠親」は本当の親ではなく、その子の生涯の後見人となる人物です。重要な役割のため、信頼のおける人徳のある人が選ばれていたそうです。
今では「成人式」だけでなく、「初節句」「七五三」「入学卒業」「就職」などのライフイベントを含む祝いごと(婚礼・葬儀を除く)のことを意味しています。
【婚】について
冠婚葬祭の「婚」とは、その字のまま「婚礼(こんれい)」のことを意味します。結婚式だけでなく、お見合いや結納など、結婚に関するあらゆる行事のことも含まれます。
また、結婚する当人だけでなく、仲人や仲介人、結婚式への参列など、婚礼に関わるすべてのことを指しています。
【葬】について
冠婚葬祭の「葬」とは、葬儀にまつわる全般、人の死に関わるすべての行事・儀式のことを表します。
亡くなったことを知らせたり受けたりする弔問から、通夜・葬儀、その後の香典返しやご挨拶、法事・法要までの全般を含みます。
突然の知らせや予期せぬ事態も多く、また準備ややるべき事柄も多いため、日頃から備えや知識を蓄え、万が一に対応できるよう心がけておきましょう。
【祭】について
冠婚葬祭の「祭」とは、祖先の祭祀を表しています。つまり、先祖の霊を祀る行事全般のことを指します。
日本人は古来より、盆や正月、節句など、季節の行事には、祖先の霊を祀るために親戚・近所など人々が集まっていました。行事ごとに集まることにより、互いの繁栄を祈り、絆を深め合うという意味もあります。
一年を通してさまざまな祭事や、季節ごとに風情ある行事があり、それぞれに風習やしきたりが存在します。
長きにわたって受け継がれてきた大切な「祭」を、しっかりと次世代に受け継いでいきたいものです。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
冠婚葬祭について解説していきました。
意外とこんな理由なんだと、新しい発見もあると思います。
多くのライフスタイルにとって経験する場合もありますし、葬儀に関しては必ず起こることなので
冠婚葬祭について、しっかり理解していきましょう。