スーツの種類
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スーツの形や柄の種類によって、相手に与える印象が大きく変わります。
今回はスーツの種類からそれぞれの特徴を紹介します。
【シングルスーツとダブルスーツ】
スーツの種類で、真っ先に思い浮かべるのは“シングル”と“ダブル”ではないでしょうか。違いは、ボタンの配列です。
シングルスーツは、前のボタンの並びが一列になったデザインで、もっともオーソドックスなスーツです。ビジネススーツの定番でもあり、どのようなシーンにも通用する、まさにオールラウンドで活躍するタイプです。
ダブルスーツは、前のボタンの並びが二列になり、上着の打合せ部を大きく重ね合わせるデザインのスーツです。
どちらかといえば、フォーマルなイメージが強く、また、体格が立派な人に向いているスーツといえるでしょう。
【ツーピースとスリーピース】
次に知っておきたいのがツーピースとスリーピースの違いです。
ツーピースはジャケットとスラックスで構成されるスーツのことで、スリーピース(3つ揃えとも呼ばれる)はジャケット・スラックスにベストを加えたスーツです。ツーピースもスリーピースもベストを含めて共地(同じ種類の生地)が原則と言われています。
ツーピースはシンプルな着こなしで人気があり、スーツが初めてという人でも着こなしがしやすく人気があります。一方、スリーピースはフォーマルな印象と『ジャケットを脱いだときのカジュアルさ』を演出できます。
時期によって合わせやすいスリーピースは、大人の男性からも好まれ『着こなし』にも大きく印象が変わります。シングル・ダブル、ツーピース・スリーピースからスーツを選んでシーンに合わせて着こなしていきましょう。
【2つボタンと3つボタン】
ボタンの個数にも違いがあり、シングルスーツの場合、前ボタンが2つのデザインと、3つのデザインがあります。
もっとも多く着用されているのが2つボタンで、ビジネスシーンにも冠婚葬祭にも、ふさわしいデザインです。
特徴は、Vゾーンが広くなるため、見た目もすっきりとした印象になります。3つボタンは、Vゾーンが2つボタンよりは狭くなり、クラシックなイメージとなりますが、10年以上前に流行したように、時折ブームとなるスタイルです。
ダブルスーツの場合は、ボタンの数が4つと6つになり、重厚感あふれる印象が強くなります。
【センターベントとサイドベンツ】
上着の後ろ見頃に入っている縦の切れ目をベントといいます。スーツ着用時の動きやすさを確保するために入れられるようになった切れ目のことです。
センターベントは、上着の後ろ身頃部分の中心に縦の切れ目があり、サイドベンツは、後ろ身頃の両サイドに縦の切れ目が入っているデザインのスーツです。
スタンダードなのはセンターベンツですが、年齢が高い人や、太目の体型の人は、ゆったりとしたイメージが強いサイドベンツを選ぶことが多いようです。
センターベントは、乗馬の際に動きやすくするために考案され、サイドベンツは、騎士が腰に剣を差していた名残だといわれています。ところで、ベントとベンツの違いですが、これは、ベントが2本と複数のためのようです。
冠婚葬祭などに着用する礼服(フォーマルスーツ)などには、切れ目がなくノーベントと呼ばれています。
【スーツを選ぶポイント】
スーツの種類やパンツの種類を覚えたら、次に押さえておきたいのがスーツを選ぶポイントです。適当に選ぶのではなく、長く愛用するものだからこそ『こだわり』を持って選んでいくようにしましょう。
失敗しないスーツの色とは
結婚式や葬式などのフォーマルな場所とは違って、ビジネスシーンではスーツの色に対する明確なルールは用意されていません。失敗しないスーツの色選びは、まずどのような職業であるのか、会社の雰囲気はどのようなものなのかに合わせていくのがおすすめです。
ビジネススーツの定番とも言われる黒や紺は、マナー違反となる場面が少ないので、『まず持つべき色』として知られています。
黒は重厚な印象で、言葉に説得力をもたせる、紺は誠実なイメージです。それぞれのスーツの色が与える印象を考えるのもポイントと言われています。
グレーはコーディネートが重要
ただし、注意しておきたいのがグレー(灰色)のスーツの場合です。
グレーのスーツは落ち着いた印象や控えめな印象を与えてくれるほか、相手の警戒心を和らげる効果があると言われています。無彩色のグレーだからこそ、コーディネートがしやすいのもメリットです。
しかし、人によっては疲れているように見えてしまうことがあります。これは、普段から顔色が悪く見られる、元気がなく見える人は特に注意が必要です。着こなすときにはネクタイやシャツで印象を変えていく工夫をしてみるほか、同じグレーでもチャコールグレーで大人の雰囲気にアレンジしてみるようにしましょう。
季節や用途に合った生地を
スーツを選ぶときにもう1つ気をつけておきたいのが『季節・用途』にあった生地選びです。
春夏生地はウーステッドと呼ばれる薄手で光沢があるものから、リネン・シルク・モヘアなど通性に優れて清涼感のある素材が多く選ばれます。秋冬生地では、ウーレンと呼ばれる厚手で若干の起毛感があるものから、フランネル・ツイード・カシミヤ・アルパカ・キャメルなどが使われるのです。
形の変わらないスーツだからこそ、季節や動きやすさなどを重視するなど、用途に合わせて生地を選び『季節に合わせて用意する』のがおすすめとされています。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
スーツの種類についてまとめてみました。
スーツにはボタンの並び方、数、ベントの位置などによって、数種類に分けられますが、スタンダードなのはシングルサイズの2つボタン、センターベントのスーツということになるようです。
ちなみに、2つボタンで留めるのは上のボタンだけ、下のボタンは飾りです。3つボタンは、上と真ん中のボタンを留めるのが、正しい着こなしです。何気なく選んでいたスーツも、こうしていろいろと種類を調べてみると、シーンにふさわしいスーツを選びたくなるものです。
新年度にふさわしく、スーツを新調してみてはいかがでしょうか。
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