正しい歯磨きの仕方



皆さんは毎日歯磨きをしていると思いますが、正しく磨けているでしょうか?

歯磨きは虫歯・歯周病予防の基本です。しかしながら、多くの人が正しく行えていないのが実状です。 毎日磨いていても虫歯になったり、歯ぐきから血が出てきてしまっては全く磨いてる意味がありません。

歯磨きをただ何となく行っているという人は、今一度自分の歯磨きを見直してみると良いでしょう。

今回は歯磨きの正しい磨き方を紹介していきます。

 

 

【歯磨きを行う目的】

歯磨きの目的は、プラーク(歯垢)を除去することです。
プラークは虫歯や歯周病の根本原因ですから、歯ブラシで機械的にプラークを除去することで、口の中の病気やトラブルを予防できます。

プラークは歯面に付着しており、うがいだけで除去することはできません。歯ブラシをしっかり当てなければ、除去できないのでしっかり落とす必要があります。

 

 

【歯磨きをしきれないとどうなるのか】

皆さんも容易に想像頂けると思うのですが、まず口臭が発生します。

その臭いの原因は、口腔内のプラーク(歯垢)なのですが、このプラークを放置すると、虫歯や歯周病の発症につながります。
簡単に言うと、“歯磨きをしない=虫歯や歯周病になる”ということです。

歯磨きの目的は、諸悪の根源であるプラークを取り除く事です。プラークというと、食べかすの塊と思っていらっしゃる方も多いのですが、口の中で繁殖した細菌がネバネバした物質と一緒になった細菌の塊です。1グラムの中に1億個以上の細菌がいると言われています。

歯磨きをしないまま蓄積されたプラークは、唾液中のカルシウムと反応し、石灰化されて硬い歯石に変わっていき、これが歯周病の原因となります。歯周病が進行すると、歯ぐきが腫れて、膿が出るようになり、支えている骨も溶かしてしまい、やがて歯が抜け落ちるようになります。

また、体の抵抗力が落ちたときなど、プラーク中の歯周病菌が血液を通じて身体の中に流れて、心臓病、 糖尿病、嚥下性肺炎などのリスクが高まります。

また、プラークが付着している時間が長くなれば長くなるほど歯のカルシウムが奪われて表面が侵され、ついには穴があいて虫歯の進行が進んでいきます。

 

【電動歯ブラシと歯ブラシ、どちらがいいのか】

手磨きでうまく磨けない方は、結局、電動歯ブラシを使っても、上手に汚れを取ることはできないですし、電動歯ブラシを使うことで、磨いた気になって油断してしまう方も多いように思います。

オススメは、電動と普通の歯ブラシを日によって使い分けることです。

普通の歯ブラシでは落としにくい汚れもありますが、手磨きでしか味わえない感覚もあります。手磨きが電動歯ブラシに敵わない部分もありますが、単純に電動歯ブラシが優れているとも言い切れません。

 

 

【正しい歯磨きの仕方】

1.鉛筆を持つようにブラシを持ちます。

2.歯の先端から歯周ポケットの入口まで、ブラシを垂直的に一気に動かします。

3.少しズラして、今度は歯周ポケットの入口から歯の先端まで動かします。
→この上下の動きを少しずつズラしながら磨いていくことで、歯に付着したプラーク(歯垢)の除去と歯ぐきのマッサージが同時に行えます。

4.歯の裏側も同様に。

※噛み合わせの部分はサラッとでOK

この部分には複雑な形態をした溝があり、子どもの歯の溝は深いので念入りなブラッシングが必要です。でも、大人になると歯の表面がすり減ってくるので溝は浅くなり、食べかすは溜まりにくくなります。ただし、噛み合わせの相手がなく、きちんと噛めない歯には食べかすが付いたままになるので、しっかり磨きましょう。

※歯磨き粉は、ヘッドが小さいワンタフトブラシを使う際は、直接ブラシに出さずに手の甲に出すなどして、必要な分を付け足しながら磨きましょう。

 

【ブラッシングの力加減】

力加減は、100グラム程度。写真のように、上皿はかりを胸にあてブラッシングすることで100グラムの感覚を計ってみましょう。

ワンタフトブラシなら、磨いている時に毛先の山型がつぶれていたら、力が入りすぎ。

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【補助道具の活用】

磨き残しになりやすい場所に「歯と歯の隙間」がありますが、歯ブラシだけでは歯間部の汚れは除去しきれません。そのため、歯と歯の隙間専用の清掃道具の使用が効果的であり、1日1回は歯間部清掃道具を使用することが勧められています。

歯間部の清掃道具には、デンタルフロスと歯間ブラシがありますが、歯と歯の隙間の広さに応じて選択することが必要です。

デンタルフロス

糸巻タイプと持ち手のついたホルダータイプ(糸ようじ)があります。糸を歯と歯の隙間に通し、動かしながら汚れを取り除いていきますが、力を入れすぎると歯肉を傷つけてしまう場合があるため注意が必要でしょう。

歯間ブラシ

歯と歯の隙間が広い場合に適した歯間部清掃道具です。サイズによって太さが異なるため、無理なく挿入できるサイズを選ぶことが大切です。歯間ブラシが入りにくい場合、無理に挿入すると歯にダメージを与えるため注意しましょう。

 

まとめ

いかがでしたでしょうか?

正しい歯磨きについて紹介していきました。

毎日する歯磨きだからこそ、しっかり汚れを取って健康な口でいましょう。