どうすれば仕事を有利に展開できるかvol.4
皆さんは、どんな仕事に携わっていらっしゃいますでしょうか?
その仕事において、顧客やビジネスパートナーに対して、
自分に有利に展開できていますでしょうか?
やはり、手強い相手もいれば、比較的やりやすい相手もいると思いますし、
得意不得意や得手不得手誰にだってあることと思います。
しかし、そんな中でも、持っておくことで、より自分に有利な状態で
業務を展開していくことのできるビジネススキル群というものがあります。
本シリーズでは、それらのビジネススキルについてご紹介させて頂くとともに、
ぜひとも実践でご利用頂き、ご自身の活動にプラスにして頂ければと思います。
ここでは、「並行力」というビジネススキルについてお話していきたいと思います。
○○してから○○する
○○しながら○○する
いきなりですが、皆さんはどちらのタイプでしょうか?
何か物事に取り組んでいくにあたって、大きく分けて二つのタイプが存在します。
それが上記に示した直列型と並列型です。
○○してから○○するというタイプは、一つ一つの行動を集中して行い、
一つが終われば、また次のことに取り組んでいくという直列型であるといえます。
また、○○しながら○○するというタイプは、ある行動をしている最中にも、
別のことに取り組むことができるという並列型であるといえます。
実は、両者には、それぞれメリットデメリットがあって、
○○してから○○するタイプは、一つひとつに集中できるので質が高いという反面、
どうしても時間がかかってしまうというデメリットを持っています。
○○しながら○○するタイプは、一度に複数のことに取り組むので効率化が図れる反面、
どうしても一つひとつの質が落ちる可能性があるというデメリットを持っています。
ここでもし、直列型と並列型のデメリットを極限に抑えた上で、
両者の良さを取り入れることができるとしたら如何でしょうか?
それを、ここでは並行力と表現しています。
では一体並行力とはどんな能力なのでしょうか?
皆さんは、シングルタスク、マルチタスクという言葉を聞いたことはありますでしょうか?
並行力を表現するうえで、このシングルタスクとマルチタスクという言葉についても、
知って頂きながら、理解を進めていきたいのですが、
シングルタスクといえば、一度に一つの仕事しかできない状態のことをいい、
直列型と極めて同じような状態であるといえます。
マルチタスクといえば、一度に複数の仕事ができる状態のことをいい、
並列型と極めて同じような状態であるといえます。
これは、元々コンピューター用語から派生して、ビジネスシーンでも
用いられるようになったのですが、たしかにパソコンなどは、
一度に複数の仕事ができるので、このマルチタスクを実現させることができます。
しかし、人間はというと如何でしょうか?
何かをやりながら、何かをやるということは果たして可能なのでしょうか?
例えば、医者をしながら、弁護士をしたりすることはできるのでしょうか?
洗い物をしながら、掃除をすることは可能なのでしょうか?
物理的には不可能なのですが、考え様によってはこれを実現してあげることができます。
例えば、医者と弁護士の免許を持っていたとして、
午前中は医者として働き、午後は弁護士として働いたとしたら如何でしょうか?
午前中に診察をした患者さんたちが、次の診察まで、家や病棟で療養している間に、
弁護士として働けば、両者を同時進行させてあげることができてしまうんですよね。
また、洗い物をする前に、ルンバか何かのお掃除用ロボットを動かせば、
洗い物をしている間に掃除は終了され、同時進行が可能になってしまうんですよね。
さらに、洗い物も自動食器洗い機を用いれば同時に三つのことを同時進行できます。
このときに、一つ一つの質は下がっていますでしょうか?
効率は下がっていますでしょうか?
これこそが並行力なんですよね。
この並行力がある人は、人の何倍も時間を生み出し、
その結果、仕事のみにとどまらず、人生そのものを有利に展開できているということは、
もはや、明白でありいうまでもありません。
如何でしょうか?
並行力の存在をご理解いただけましたでしょうか?
ぜひこれを機に、並行力の存在を有効活用するきっかけにして頂ければと思います。