組織の目的達成を真剣に考えてみるvol.2

世の中には様々な組織があります。

例えば、家族や学校、会社や国など、それぞれ形や構成は違えど、

それぞれが組織であるといえます。

 

また、組織によって目的も異なってきます。

例えば、家族であれば、人生を豊かにすることが主目的であり、

学校であれば、勉強をすることが主目的であり、

会社というと、利益や売上を上げることが主目的となってきます。

 

このようにそれぞれの組織が存在する主目的があり、この目的の達成のために、

そこに所属するメンバーが力を発揮することによって、

組織の存在意義を見出してあげることができるわけです。

 

本シリーズでは、そんな組織の目的を達成するためのテクニックや考え方を

ご紹介するとともに、色々な角度から組織について考えていければと思います。

 

第二回は、「守備範囲」についてお話をしていきたいと思います。

皆さんは、ご自身の守備範囲を理解していますでしょうか?

その守備範囲は人並みでしょうか?

それとも狭いでしょうか?広いでしょうか?

 

また過去と比べてその守備範囲は広がっていますでしょうか?

それとも、狭まっていますでしょうか?

 

組織が目的を達成していく上で、その組織を構成するメンバーの守備範囲の広狭は、

少なからず影響を及ぼしてくると考えられます。

 

例えば、家族という組織で考えてみたときに、

母親だけが家事全般をしているとどうなるのでしょうか?

母親の守備範囲だけが大きくなってしまい、その結果、身体を壊したり、

目の行き届かないところが出てきたりと、何らかの支障をきたす恐れが出てきます。

たしかに、父親や子供には、仕事や勉強があるのかもしれませんが、だからと言って、

すべての家事が母親の守備範囲というのは、役割分担をミスってしまっている状態であるといえます。

母親ができている間は大きな問題にはなりませんが、もし何か歯車が狂い始めたタイミングで一気に、

そのしわ寄せが全体に広がりかねないので、それぞれが自分の守備範囲を守り、その範囲を積極的に

広めていくことができれば、組織の目標達成に大きく近づくことができるんですよね。

 

また、会社においても同じことが言えて、

仕事ができる社員がいたとすると、どうしてもその人のところに仕事が集まってきます。

仕事ができる社員というのは守備範囲の広いものですから、やれることはどんどんやってくれることでしょう。

これ自体に問題はないんですよね。

しかし、その人がいなくなった途端どうなるのでしょうか?

その瞬間がきたときにはじめて、その人のありがたみを感じる結果になるんですよね。

それぞれが自分自身の守備範囲を守り、その範囲を広げる努力をしていたとしたら、

その仕事ができる社員はそのままそこにい続けたのかもしれません。

 

そういうあれこれを考えてみると、それぞれがそれぞれの守備範囲を責任をもって守り、

それぞれが守備範囲を広げる努力をしていたとしたら、組織の目的達成は容易に実現できると考えられます。

 

ぜひこれを機に、ご自身の所属する組織内での守備位置を確認することから始めて頂き、

その守備範囲の死守、および、守備範囲の拡張に努めて頂けますと幸いです^^