組織の目的達成を真剣に考えてみるvol.6

世の中には様々な組織があります。

例えば、家族や学校、会社や国など、それぞれ形や構成は違えど、

それぞれが組織であるといえます。

 

また、組織によって目的も異なってきます。

例えば、家族であれば、人生を豊かにすることが主目的であり、

学校であれば、勉強をすることが主目的であり、

会社というと、利益や売上を上げることが主目的となってきます。

 

このようにそれぞれの組織が存在する主目的があり、この目的の達成のために、

そこに所属するメンバーが力を発揮することによって、

組織の存在意義を見出してあげることができるわけです。

 

本シリーズでは、そんな組織の目的を達成するためのテクニックや考え方を

ご紹介するとともに、色々な角度から組織について考えていければと思います。

 

第四回は、「2:6:2の法則」についてお話をしていきたいと思います。

皆さんは、パレートの法則や20:80の法則というものを聞いたことはありますでしょうか?

 

以下、例としてよく聞くものを列挙してみました。

①Webサイトは、2割のページにサイト全体の8割のアクセスが集中する

②売上げの8割は、全体の2割の顧客で占めている

③売上げの8割は、全体の2割の製品で占めている

④あるソフトウエアの利用者の8割は、全体の2割の機能しか使っていない

⑤勤務時間の2割で、その日のアウトプットの8割を実現している

⑥結果の80%は、たった20%の原因から生み出されている

⑦世界の富の80%は、たった20%の富裕層が所有している

⑧仕事の成果の8割は、労働時間の2割によって生み出されている

 

如何でしょうか?

何か心当たりのあるものはありませんでしょうか?

 

パレートの法則や80:20の法則は、またの名をばらつきの法則といい、

2割の要素が、全体の8割を生み出しているというばらつきの状態を示しています。

厳密に80:20となっているかと必ずしもそうではありませんが、そういうばらつきがあるということを理解しておくことで、

皆さんや皆さんの組織の物事に対する取り組み方にも役立つかと考え、ご紹介させて頂きました。

 

また、このパレートの法則に則って、会社などの組織構造に対してよく言われることがあり、

それが、会社全体の売上の8を生み出しているのは全社員の中でも優秀な2割の人間であるということです。

 

ということは、2割の優秀な人間がいれば、どうにかなるということなのですが、厳密にはそういうわけではなく、

たしかに優秀な人間がいるだけでまわってしまう仕事もあるのかもしれませんが、この事実を受け止め、どう対応するかが、

組織が目的を達成していく上で、大切なことになってくるのだと思うんですよね。

 

ここで、自分自身が優秀ではない8割に属しているとすねたり、ぐれたところで、状況は変わりません。

むしろ、もし本当にそれが事実だった場合、余計に自分自身の立場を危うくしてしまいかねません。

 

それに組織運営者もこのパレートの法則通りになっているからといって、8割の社員が不要だとは思っていませんし、

すぐに切ろうなんて考えていないはずです。

 

従って、このパレートの法則を知った上で、現在の80:20の構造になってしまっている現実と向き合い、

どうすれば、この比率を変えることができるかということに、組織として取り組んでいくことができれば、

打開策を導きだしてあげることができるのだと思うんですよね。

 

大切なのは、パレートの法則や80:20の法則から示される情報や事実を知ったうえで、

自分たちの組織がどう対応していくかがポイントとなってきます。

 

ぜひこれを機に、パレートの法則を凌駕する組織を目指し、組織の目的達成に役立てて頂ければと思います。