ビットコイン

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ビットコインとは

謎の研究者の論文をもとに作られた、世界で初めての仮想通貨です。2008年、突如ネットフォーラムに現れた「サトシ・ナカモト」という謎の研究者がビットコインの構想を論文として発表しました。

紙幣などの実物がないピュアな「情報(データ)」であるビットコイン(BTC)の取引は「ブロックチェーン」という技術によって管理されます。今後、ブロックチェーンは仮想通貨だけでなく、日常のさまざまなところにも応用されていくことが期待されています。ビットコイン(BTC)はその先駆者といえるでしょう。

 

ビットコインは電子マネーとも違う

仮想通貨であるビットコイン(BTC)は、電子マネーとは違います。「通貨価値をデジタルデータとして記録したもの」という点では、どちらも同じです。

しかし、電子マネーは各種のプリペイドカードのように、国が発行した通貨をデジタル化したものです。例えば、電車やバスで使えるSuicaやPASMOは、日本円を電子マネー化したICカードです。

ビットコイン(BTC)をはじめとする仮想通貨は、国や中央銀行によって発行・保証されている通貨とはまったく関係がありません。これがビットコイン(BTC)と電子マネーの決定的な違いです。

 

時価総額がトップクラスの最もメジャーな仮想通貨

ビットコイン(BTC)は時価総額が10兆円を超え、仮想通貨の中でもトップクラスとなっています。

今では巨大な存在となったビットコイン(BTC)ですが、初めて決済手段として利用されたのは2枚のピザの購入だったと言われています。

ビットコインがほとんど価値を持たなかった2010年5月22日、アメリカに住むあるプログラマーが、1万ビットコイン(BTC)でピザ2枚を購入しました。

これが現実世界で初めてビットコイン(BTC)が使用された取引です。2017年以降はさらに注目が集まり、価格が急激に上昇。2017年12月には1BTCが200万円を超え、1年間で価値が20倍以上にも高騰しました。しかしピーク時に付けた220万円からわずか1ヶ月で100万円以上の暴落を見せるなど、価格は乱高下を繰り返しています。

 

ビットコイン(BTC)の発行量と半減期

ビットコイン(BTC)の発行量は、約2100万ビットコイン (BTC)と決まっています。ビットコイン(BTC)の新規発行は、「マイニング」の報酬によって行われ、約4年に一度、210,000ブロックが生成されるたびに「半減期」を迎え、報酬は半減していきます。

ビットコイン(BTC)が作られた当初のマイニング報酬は50BTCで、2012年11月28日と2016年7月9日に半減期を迎えています。6,930,000番目のブロックが生成されると33回目の半減期を迎え、新規発行のビットコインの量が、最小単位の1satoshi(1億分の1BTC)を下回り、新規発行はされなくなります。

 

※マイニング:マイニングとは新たなブロックを生成し、その報酬として仮想通貨を手に入れる行為のことです。一般的には、「採掘」を英訳した「マイニング」という名前で定着しています。

 

ビットコイン(Bitcoin/BTC)のメリット

ビットコイン(BTC)には、現金やクレジットカードとは異なるさまざまな利点があります。そこでビットコイン(BTC)の持つ優れた3つの利点(送金・手数料・海外での利用)について、初心者の方にもわかりやすくご説明します。

 

  1. 個人間で直接送金ができる

仮想通貨は「直接送金」ができるといっても、あまりピンとこないかもしれません。しかし、これはとても大きなメリットです。インターネット上での売買や、離れて暮らす子供などに送金するとき、銀行振込を使うのが一般的です。

しかし、銀行を介する振込では、送金から着金までにタイムラグが発生します。また、別の銀行に小切手を送ると信用調査のための時間がかかり、さらに海外送金となると数日かかることも珍しくありません。

ところがビットコイン(BTC)なら、驚くほどスピーディーに送金が完了します。そのスピードは理論的には10分、実際には40分もあれば、相手がどこにいようと送金できてしまいます。

 

  1. 手数料が極めて安い

送金のための手数料が格安なのも、ビットコイン(BTC)の利点です。もちろん、これはビットコイン(BTC)に限ったことではなく、仮想通貨全体にいえることです。

銀行の場合、預金者からの引き出しに備えるため、まとまった額の現金を常に用意しておかなければなりません。それには頑丈な金庫が必要ですし、管理する人員も必要です。

不便がないように各地に支店を設け、夜間や休日にも対応できるようATMも設置しなくてはなりません。当然その分、設備費やシステムの維持管理費、人件費などがかかり、そのコストを利用者の手数料で賄うことになります。

そのため、自分の口座から現金を引き出すだけでも、手数料がかかってしまうのです。しかし、仮想通貨であるビットコイン(BTC)では、そんなことはありません。運用のためのコストはもちろんかかりますが、現金を扱う銀行とは比較にならないほど安く済みます。

そのため、送金手数料も非常に低く抑えることができます。例えば、10万円を海外へ送金する場合で比較してみると、銀行の場合は為替手数料と送金手数料を合わせて数千円かかります。一方、ビットコイン(BTC)なら送金手数料がかかるだけで、数百円ほどで送金できます。

 

  1. 世界中で同じ通貨を利用できる

海外旅行に出掛けるときは、渡航先の通貨を現金で用意しておかないと何かと不便です。大抵の場合、事前に日本の銀行で現地の通貨やトラベラーズチェックに替えておくか、現地の空港で両替することになります。

しかし、この両替の手数料は意外と割高です。例えば、アメリカドルの場合、国内の銀行での手数料は1ドルあたり3円です。

1,000ドル分を両替した場合、手数料だけで3,000円もかかります。海外へ旅行に出掛けるときも、旅行から帰ってきて現地の通貨を日本円に両替するときにも、どちらもしっかり手数料を取られます。

しかし、ビットコイン(BTC)で支払えば、両替の手数料は要らず、決済手数料のみで済みます。旅行先の飲食店でもショップでも、ビットコイン(BTC)の決済に対応している店なら、タブレットなどで支払い用のQRコードを表示してくれます。

自分のスマホアプリでそのコードを読み取って送信するだけで、財布から現金を出して支払うのと同じ感覚で、支払いができるのです。

ビットコイン(BTC)決済が可能な店舗は年を追うごとに増えており、特にアメリカとヨーロッパの都市部では、急激に取扱店舗が増えています。店側にとっても、数%の手数料を支払わなくてはならないクレジットカードよりもビットコイン(BTC)決済はメリットが大きく、普及している理由のひとつといえるでしょう。

 

ビットコイン(Bitcoin/BTC)のデメリット

ビットコイン(BTC)は、その優秀さや可能性に世界中が期待している反面、デメリットもあります。そこでビットコイン(BTC)の持つ3つの欠点について、初心者の方にもわかりやすくご説明します。

 

  1. 価格の変動が激しい

ビットコイン(BTC)は、本来の通貨としての役割以上に、現状では投機の対象としてとらえられています。

そのため、価格の変動が激しく、1日のうちでも乱高下を繰り返しています。また、関連企業の動向やキーパーソンの発言などで、価格が大きく動くこともあります。

多少の上下はありつつも、10,000円は10,000円として変わらず通用することは、通貨にとって必要なことですが、そうした「価値の保存」という性質が、今のビットコイン(BTC)には十分に期待できないということはいえるかもしれません。

 

  1. 即時決済が難しい

ビットコイン(BTC)では、送金などの取引が行われると、その内容に間違いがないかどうかを検証し、不正や間違いがないことが確認されたところで、その取引が確定します。

そのため、送金してもすぐに相手先に着金するわけではありません。しかし、ショッピングやグルメなどの店舗での支払いでは、店舗が指定する「ウォレット」を使うことで、即時決済が可能です。

ただし、指定以外のウォレットを使うと送金に時間がかかったり、場合によってはビットコイン(BTC)決済が無効とされてしまったりすることもありますから、注意が必要です。

 

  1. 決済サービスが十分でない

実店舗がビットコイン(BTC)決済に対応していれば、ウォレットから送金して、その場で決済ができますが、ネットショッピングの場合はそうはいきません。

クレジットカードと同様に、ユーザーと店舗のあいだに立って決済を仲介する決済サービスが必要となります。ユーザーから送金されたビットコイン(BTC)を即座に日本円に換算し、月ごとにまとめて振り込むしくみがあれば、店舗側にもユーザー側にもメリットは大きいはずです。

現在、そのような決済サービスを提供している企業はいくつかあり、導入しているECサイトも増えつつあります。しかし、まだ決して十分とはいえません。大多数のネットショップでビットコイン(BTC)決済ができるようになるには、まだ時間がかかりそうです。

まとめ

ビットコインをはじめとする仮想通貨がもっともっと安心して使えるようになるには、まだまだ時間がかかりますが、その発展を支えていくのは投資家であるみなさんです。

わたしたちにとってビットコインが日本国の中で使える「もう一つの通貨」として一般に認知されるようになれば、ビットコインの普及レベルは世界的にももっと広まっていることでしょう。

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