なぜ地震は発生する
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そもそも地震が起きる原因は何なのか…。
それは、地球の表面を覆っている「プレート」と呼ばれる岩盤が原因です。プレートは大小十数個に分かれていて、それぞれがゆっくりと移動しています。
そのため、ぶつかり合ったり引きずり込まれるなどして、ゆがみが生じます。
そして、プレートが強い力に耐えきれず、極限まで達してしまうと、元に戻ろうとして大きくはね上がったり地盤に亀裂が生じたりします。
このときの衝撃が、揺れを引き起こす波となって地表に届き、振動します。
これが「地震」と呼ばれていることなのです。
ちなみに日本で地震が多く発生するのは、日本列島が、北米プレートとユーラシアプレートの2つの陸プレートと、太平洋プレートとフィリピン海プレートの2つの海プレートの境界部分に位置しているからです。
地震の種類
地震には、大きく2つのタイプに分けることができます。
1つ目が、プレートがぶつかり合うところで発生する「海溝型地震」、
2つ目が、プレート内部の断層がずれることによって起こる 「内陸型地震」です。
海溝型地震とは、海溝と呼ばれる海側のプレートと大陸側のプレートが接しているところで起こる地震のことです。
大陸側プレートが下に潜り込むように進む海側プレートに引きずられ、大陸側プレートがこらえきれなくなったときに跳ね返って地震が発生します。
関東大震災やスマトラ沖地震などがこのタイプの地震です。内陸型地震とは、直下型地震・直下地震ともいい、名前の通り内陸部の真下で発生する、比較的震源の浅い地震のことです。
地震の規模としてはそれほど大きくないですが、人々の生活している場で起こるため、被害は大きくなってしまいます。
おもに、活断層(新生代第4紀に発生した断層で、今後ずれが発生する可能性がある断層)によって発生することが多いので、自分の住んでいる地域の活断層帯を把握しておくことをお勧めします。
震度とマグニチュード
地震が発生した時に、ニュースや新聞などで「震度」や「マグニチュード」という言葉が使われています。
「震度」とは、それぞれの場所においての揺れ方の大きさを示す指数のことです。
震度は「震度階」と呼ばれる、地震の揺れの強さを10段階に分けて区別する基準があります。一方、「マグニチュード」とは、地震のエネルギーの規模を表わす指数のことです。
マグニチュードは、同じ地震であれば、どの場所で感じていたとしても、同じ数値を示します。つまり、同じマグニチュードでも、震源から遠ければ震度は小さいということです。
一般的に、マグニチュードが3以上5未満の地震は小地震、5以上7未満の地震は中地震、7以上の地震は大地震、8を超える場合の地震は巨大地震と言われています。
また、マグニチュードが0.2大きくなるとエネルギーは約2倍になるそうです。
震源
震源とは、地震が発生した地中の場所のことです。震源に似ている言葉で震央という言葉がありますが、これは震源の上に位置している地表部分のことであり、2つの意味は異なっています。
また、震源地という言葉は震央と同じ意味の言葉です。ニュースなどでは、震央よりも震源地の方がよく使われているのですが、もとは震央という言葉が一般的に広まってなかったため、マスコミが震源地と呼び始めただけで、震源地は俗語で正しい用語ではありません。
しかし、震源地ではなく震源域というのは、地中の岩石が破壊した領域のことをいう正しい用語です。
震源域は、発生した地震の規模によって大きく異なります。似ている言葉であるために実際「震源」「震央」「震源地」「震源域」の意味の違いが分からない人が多いようです。
余震
「余震」とは、大きな地震が発生した後、引き続き起こる小さな地震のことで、「余震」に対して、最初の大きな地震を「本震」と呼びます。
余震は、本震の発生により岩石が不安定な状態になり、それを解消するために発生すると考えられています。
余震は本震直後に多く、時間とともに次第に少なくなっていく性質があり、本震直後は急激に、徐々に緩やかに減衰していくため、いつまでも続くイメージを持っていまいます。
また、余震の起こる場所である「余震域」は本震発生後時間がたつにつれて、だんだんと広がっていきます。強い揺れの地域では、余震によって家屋の倒壊や土砂崩れなど、 さらに被害拡大の危険があるので、厳重な警戒が必要です。
このように本震と余震のある地震は「本震-余震型」 と呼ばれる地震活動のパターンで、震源が浅い大きな地震は、ほぼ余震を伴います。
ちなみに、他の地震活動のパターンには「群発型」があり、これには目立って大きな地震はありませんが、地震活動が激しくなったり穏やかになったりと、長く続くというパターンです。
免震とは
地震による激しい揺れから、人や建物を守る。それが「免震」です。柱や壁を多くして建物の強度を高めることで激しい揺れに耐えようとする「耐震」では、仮に建物自身の被害はなくても、中の家具や機器などは大きく揺れるため、建物内部に多くの被害を出すことがあります。
これに対し、強い揺れをゆっくりとした穏やかな揺れに変える「免震」では、建物は静かに揺れるため、建物自身はもちろん建物内部の被害を食い止めることができます。
オフィスを例にあげると、パソコンが損傷したり、重要書類を取り出せなくなるなど、業務に支障が出るおそれがあります。このような事態を回避することも重要な地震対策のひとつなのです。
制震とは
「制振」とは、地震時や強風時に生じるエネルギーを、建物に制振装置を取り付けることで吸収し、揺れや損傷を軽減させようとするもの。
「免震」が建物と地盤の間に特定の装置を入れることで、建物本体には揺れを伝えないようにしているのに対し、「制振」は建物に伝わった揺れをできるだけ吸収しようとするものです。
「制振」には、建物の適所にエネルギー吸収装置を取り付ける方法(制振壁など)と、建物上部に取り付けた重りで揺れを打ち消すように動かす方法(マスダンパーなど)に大きく分けられます。
地震はなくならない?
プレートの動きは、地球が活動している証拠であり、今も休むことなく続いています。これはつまり、これからも日本では地震が起き続けることを意味します。
近い将来、大規模な地震が起きると予想される南海トラフは、フィリピン海プレートがユーラシアプレートの下に沈み込む場所です。
2018年1月、地球深部探査船「ちきゅう」が南海トラフを掘削し、地震計や温度センサーなどを設置しました。
これによってプレートの動きを細かく観測することができるようになります。さらに、海底下5,000メートルもの深い場所にあるプレート境界断層(断層は岩盤がずれているところ)を、直接掘って調べようという、壮大な研究が計画されています。これまで誰も手にしたことのない、プレート境界断層の地層を詳しく調べることで、南海トラフ地震発生のカギをにぎる事実が明らかになるかもしれません。
地震を止めることはできません。しかし地震が起こる場所を調査することで、どのように起きるのかをもっと詳しく知ろうという科学の挑戦が、今まさに行われているのです。
まとめ
今回は地震について詳しく紹介しました。近い将来も大きな地震がいくつか予言されています。
災害が起きても被害をできるだけ小さく食い止めることができるようにできることは早めに対策しておきましょう!最後に私がオススメする防災に関してのリンク先を掲載しておきますので、ぜひご覧下さい。
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