キャッシュレス化について
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みなさんは買い物時や外食時にどのようにお会計をしていますか?最近ではキャッシュレスで決算することも増えてきているようです。そこで今回は、日本におけるキャッシュレスの歴史に焦点をあて、我が国でキャッシュレス文化がどのように発展してきたのかについて解説します。
キャッシュレス決済とは?
キャッシュレス決済とは、現金を使わない支払い方法のことです。
身近な例でいえば、クレジットカードや電子マネー、デビットカードなどが当てはまります。
最近よく耳にするスマホ決済、QR決済もキャッシュレス決済の一つです。
知らない方も多いかと思いますが、実は、お隣の中国では、すでに「Alipay」、「WeChatペイ」というQRコード※を利用したスマホ決済で、公共料金や屋台に至るまで、国内どこでも支払いができるようになってきています。
古くから慣習として存在した月賦販売方式
日本では、19世紀後半頃から、月払いの分割決済により商品を販売する「月賦販売」が、当時の百貨店を中心に行われていました。この月賦販売を、信用形態の一つである消費者信用に発展させたのが信販会社です。
日本初の信販会社「日本信用販売株式会社(後の日本信販)」が1951年に設立され、不特定多数の消費者に信用を供与するための債権買取業務を1963年から開始しました。
ショッピングクレジットと名付けられたこのシステムが、日本における個別割賦購入あっせんの始まりであるとされています。
クレジットカードの登場と普及
時を同じくして、1960年12月に設立された日本ダイナースクラブが、日本で初めての多目的クレジットカードを発行しました。直後の1961年1月には、三和銀行と日本信販の折半出資により、後のJCBである日本クレジットビューローが設立されています。
この頃から、消費支出の対象が、長期にわたり使用される耐久消費財から、非耐久消費財やサービスの分野へと広がりを見せ始め、消費者信用も用途を自由に決定できるクレジットカードや個人貸付へと広がっていきました。
また、クレジットカードの利用上限も上がっていったため、日本においてクレジットカードの利用者が増えていったのです。現在においても、日本におけるキャッシュレス化の推進要因として、クレジットカードが最も大きな割合を占めています。
日本でクレジットカードの利用が広がるに際し特徴的だったのは、クレジットカードの利用代金を銀行引き落としにより支払うシステムが定着していったことです。
この背景には、日本の金融システムそのものが銀行中心となっていることが挙げられます。日本の家計金融資産残高に占める現金・預金の構成比は50%を超えており、これは欧米をはるかに上回る数値です。
さらに、その大半が銀行への預金であることから、おもな資金の流れが銀行を通して行われていることが分かります。
利用が伸び悩むデビットカード
世界のキャッシュレス化推進要因を見てみると、欧米や韓国などかつてはクレジットカードの普及が先行していた国々でも、近年デビットカードの利用がキャッシュレス化を強力に後押ししていることが分かります。
日本でも、金融機関のキャッシュカードをそのままデビットカードとして利用できるサービス「J-Debit」が、世界の潮流にならい1999年に開始されました。
しかし、2016年の全決済に対するJ-Debit決済額の割合は名目GDP比0.1%に過ぎず、1人あたりの年間決済額も約30ドルと、利用が進んでいないのが現状です。
デビットカードが日本で普及しない理由として、クレジットカードの1回払い利用が多い日本では、あえてデビットカードを利用する動機付けが難しいことが挙げられます。
また、法改正の遅れにより日本の銀行によるカード業務を中心とした個人向け金融業務への取組みが、欧米の銀行などに比べて遅れたことが、日本のデビットカード市場が小規模に留まっている要因の一つであるとも考えられています。
キャッシュレス決済のメリット
消費税増税後もおトクに買い物ができる
2019年10月に消費税率が8%から10%に増税となりました。
しかしPayPayでの決済なら、お買い上げ金額の最大5%がポイント還元されることをご存知ですか?(※一部対象外あり)
消費税率の引き上げに伴い、日本人の消費需要が落ち込んでしまうことが懸念されています。
そこで、一定期間に限りキャッシュレス決済を行なった消費者にポイントを還元するという事業、「キャッシュレス・消費者還元事業」が2019年10月からスタートしました。
さらに、キャッシュレス対応によるお店の生産性向上、消費者の利便性の向上も狙いとされています。
現金を持ち歩かなくていい
カード、もしくはスマホがあれば、財布や小銭入れに現金を入れて持ち歩かなくてよくなります。
荷物が少ない人ならバッグを持たなくてもよくなるので、利便性が向上しますね。また、財布のスリやひったくりの被害を防げるのもメリットです。
また、スキー場や海など、小物の紛失リスクが高いレジャーシーンでも、キャッシュレス決済が役に立ちます。
スピーディーなお会計
キャッシュレス決済サービスを利用すれば、現金で決済するのに比べ、スピーディに会計を済ませられます。
スマホならポケットなど取り出しやすい場所に入れている方が多いので、出し入れのストレスがないというメリットがあります。
決算履歴がスマートフォン内に残るので、レシートやカードの管理が苦手な人にとっても、スマホで完結する決済サービスがおすすめです。
お金の流れを管理しやすい
キャッシュレス決済なら、決済の履歴がすべてデータ化されるので、家計簿アプリなどに自動で反映されます。手動で家計簿をつけていた方にとっては、手間と時間を大幅に削減できるというメリットがあります。
現金の取引で発生する手数料とオサラバ!
「これから飲み会だけど、現金がない……ATMでお金をおろさなきゃ」
こんな経験、ありませんか?
日中なら100円程度、夜であれば数百円の手数料がかかってしまうことを考えると、「現金をおろす」という行為はできるだけ避けたいものです。
PayPayをはじめとするキャッシュレス決済サービスを使えば、手数料なしで残高をチャージできます。
また、インターネットの買い物を現金で決済しようとすると、代引き手数料や入金手数料などが発生します。
Yahoo!ショッピングやAmazon、楽天の支払いをキャッシュレス決済にすると、手数料を払わなくて済むというメリットがあります。
事業者は現金にまつわる業務が軽減される
事業者にとっては、キャッシュレス決済サービスを導入することでレジ締めなどの現金を管理する業務が軽減されます。
経理作業などの業務が減ることによって、働き方改革にも繋がるというメリットがあります。
キャッシュレス決済のデメリット
災害時に使えない可能性がある
キャッシュレス決済は、基本的に電気と通信を利用します。
そのため、災害によって停電や通信障害が起きると、決済できなくなる恐れがあるのです。
とくに山奥などでは、固定のWi-Fiの通信障害によってキャッシュレス決済が利用ができなくなるトラブルも起きています。
でもスマホを使ったQRコード決済なら、消費者のスマホの電波さえ通じていれば決済が可能です。
クレジットカードのような固定回線が必要なものよりも、スマホを使ったキャッシュレス決済サービスの方が、災害に強いといえるでしょう。
お金を使っている感覚が薄まる
キャッシュレス決済は、手元に現金がなくても支払いができるため、ついつい使いすぎてしまうケースもあります。
とくにポストペイドだと、所持金以上の決済をしてしまい、精算ができなくなるトラブルも起きています。
使えるのは加盟店のみ
キャッシュレス決済は、サービスを導入した加盟店でのみ利用が可能です。
店によってクレジットカードは使えるけど、電子マネーは使えないなど、使えるサービスも異なるため、事前に確認しましょう。
現在、キャッシュレス決済を導入している店舗は急速に増えています。
チャージしたら再現金化しにくい
プリペイドの場合は、何度もチャージするのが面倒で一度に多額の現金をチャージをする方もいますが、一度現金をチャージすると再現金化しづらいので注意が必要です。
いまでも現金が必要になる場合もあるので、必要な現金は手元に残しておきましょう。
事前の準備が必要な場合がある
従来は、審査や書類の手続きが必要なキャッシュレス決済手法がほとんどでした。
発行すればすぐに使えるものの、発行までの時間がかかってしまいがちです。
まとめ
日本はまさにいま「キャッシュレス戦国時代」とまで言われており、次々に決済サービスが登場しています。一通り試してみて、使いやすいサービス、自分のライフスタイルにあったサービスを見つけてみてください。最後に私がおすすめするリンク先を掲載しておきますので、ぜひご覧下さい。
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