医療従事者の情報発信の効果

増患のためには潜在層へのアプローチが必須

 

増患のためには今クリニックにきていない人へのアプローチが必要です。その第一歩としてクリニックの存在を認知してもらうことはもちろん大切ですしかし名前を覚えてもらっているだけでは、同じエリアに競合のクリニックがある場合に負けてしまう可能性があります。選んでもらうために必要なのは日頃からの信頼感です。来院してもらわないと信頼感を築くのは難しいと思った方もいるかもしれませんが、来院前からできることはいくつかあります。まず開業医であれば地元のコネクションは大切ですので、地元企業の産業医をつとめるなど地元との接点をもち、良い印象をもってもらうことなども有効ではないでしょうか。外に行く時間がなかなかとれない方も、インターネットを使えば同様に来院前から信頼感を醸成することが可能です。

 

患者が日常的に困っていることを解決しよう

 

インターネット上で信頼感を醸成すると言っても難しく考える必要はありません。将来的に患者になる可能性がある人は自分が困っていることについて情報収集を行うことが考えられます。そのタイミングで接触できるようにインターネット上で情報提供をしていきましょう。意識すべきことは潜在的な患者の不安や悩みに寄り添うことです。患者の悩みと一言で言っても、来院一歩手前の悩みから潜在的な悩みまで多岐にわたるでしょう。まずは手始めにご自身が診察の際によく受ける質問を整理してみると良いでしょう。次に自身の診療科における潜在的な悩みを考えてみましょう。例えば花粉症の症状を持っている人は、花粉症シーズンが来る前から、少しでも症状を緩和するためにはどうしたら良いかと考えているかもしれませんし、皮膚が弱い方は普段からケアの仕方について悩んでいるかもしれません。直接的に診療につながる悩みではなくとも、自身の立場から伝えられることを積極的に伝えましょう。医療は専門的な分野なため、専門家の情報発信は大変貴重であり、医師にとって当たり前なことであったとしても伝えることにより信頼感を勝ち取ることができます。

 

発信方法としての動画の可能性

 

インターネット上でプロとしての情報発信を行うメリットは、今までであれば診療圏外であった人にも接触でき、来てもらえる可能性が増えることです。インターネットが情報収集の主役であることは周知の事実ですが、伝え方も進化しています。情報発信の方法として、サイト上のブログ、SNS、YouTubeへの動画アップロードなどが考えられますが、注目されるのは動画です。人々の動画接触は増えてきており、気軽に情報を得られる手段として動画が浸透してきています。最初から人気YouTuberのような動画を作る必要はありません。最近ではYouTubeで情報発信を行う医師もいるので参考にすると良いかもしれません。制作スキルは作りながら身についてきますが、一番大切なのは伝えるメッセージそのものです。伝える内容が大切なのは、対面であれ、掲示物であれ、ブログであれ動画であれ変わりません。このことを忘れずに、ぜひ新しい手法にも挑戦してみてはいかがでしょうか。

 

ホームページを作っただけでは人は来ない

 

「ホームページをつくったのに患者が増えない」多くの開業医の方がこのような悩みをお持ちではないでしょうか。「患者が増えない」と嘆く前に、そのホームページはちゃんと見られているでしょうか。ホームページは作れば自動的に人に見てもらえるわけではありません。ホームページは従来のチラシがインターネット上にあるようなものです。紙のチラシも作っただけでは見てもらえることはなく、駅前での配布やポスティングがなければ人の目にとまることはないでしょう。ホームページもチラシ同様、見てもらうための仕組みが必要です。さらにホームページの場合は、見る人が自ら検索をする、クリックをするなどのアクションを起こさないと見られることはありません。あなたのホームページに興味がありそうな人はどのようなアクションを起こすのかを考え、そのタイミングで見てもらえるように準備をする必要があります。

 

ホームページ集客の対策

 

クリニックのホームページを見てもらうために、初心者であっても絶対に行うべき対策はSEOとMEOの2つです。

SEOとはSearch Engine Optimizationの略で、インターネットの検索結果で表示されやすくするための対策のことです。インターネットの検索結果は有料枠と無料枠に分かれています。SEOは無料枠で掲載順位が上位になるようにするための対策です。検索結果の順位が下がるほどクリック率も下がるため、重要な対策です。

次にMEOとはMap Engine Optimizationの略で、Googleマップの検索結果で上位表示されるようにするための対策です。地図上でクリニック情報を検索している人は今すぐにクリニックに行く必要がある患者である可能性が高いため、上位表示ができるとダイレクトに集患につながりやすいでしょう。

 

手法別のメリット・デメリット

 

SEOもMEOも上位表示がされるようになれば、クリニックに興味関心の高い人にホームページを見てもらうことができ、集患につながりやすいでしょう。そのため、対策しないという手はありません。しかし一方で、競合が多い場合には上位表示が厳しいことや、成果が出るまでに時間を要することが想定されます。またGoogleマップに関しては、一般のユーザーが口コミを投稿することができます。悪い口コミが集まってしまうと、クリニックの評判や集患に影響を与える可能性があります。しかし、口コミには返信もできるため不安に感じる必要はありません。悪い口コミがあった場合にも必ず返信し真摯な対応を見せ、今後のクリニック経営に活かしてください。患者はクリニックの対応をしっかり見ています。改善がなされていれば、良い口コミも増えてくるはずです。

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