引く手あまた!?SE業界の実情


 

 

 

本ページでは、IT業界(SE、PG、SIer、IT営業など)で働く方々を取り巻く社会情勢や市場業界事情をはじめ、今後どのように変化していき、どう動いていくべきかをIT業界の皆さんにご提供できるようなコンテンツを目指すと同時に変わりゆく時代への対策や具体的なアクションなどを考えるサポートができれば幸いです。

 

今エンジニアは売り手市場で人材が全然足りていない状態です。

慢性的な人材不足で、都心はもちろん地方でも需要はあります。

ただし、デメリットもありますので、メリット・デメリットの両面から見ていきましょう

 

エンジニアの業界は

・ブラック

・残業ばかり

・毎日終電

・泊りがけで仕事

 

などとよく耳にしませんか?

 

そういった案件や現場が全くないかと言ったら、実際あるのは事実です。

しかし、ホワイトな現場・案件・企業はたくさんあります。

きちんとした情報収集をして選択を誤らなければ恐れる必要はありません。

 

また、業界全体で全然人が足りていないという現状は非常にチャンスです。

プログラミングは難しいといった話も伺いますが、最近ではスクールなども増えて、まったく別の業界からエンジニアに転身(or転職)される方も増え、かなり参入障壁の意識も下がってきたのではないでしょうか。

 

ITの業界は確かに日進月歩で常に新しい技術が生まれ、日々勉強して・スキルアップを目指すことが求められます。

しかし恐れることはありません。技術の進歩に伴い様々なプラットフォームが整ってきたことで、開発そのものはそれほど難しいものではなくなってきています。

また、プログラミングの世界ではカンニングがOK(許される)なのです。

何か問題にぶつかってしまっても、その問題は世界のどこかですでに誰かが経験しており、その答えをもっているので、調べたら解決できるのです。だからこの業界はカンニングOKなのです。



社会情勢という観点からITを取り巻く環境を見てみましょう。

今やビジネスとITは切っても切れない関係になっています。

モノのインターネットとも呼ばれるIoT技術の普及、AI技術の進歩など、今後も様々な産業がITと融合されると予想されます。

業界規模もIT業界・インターネット業界・ソフトウェア業界というものを合わせると約20兆もの規模があります。

また、最近では「AI」も注目されています。AIとは「Artificial Intelligence(人工知能)」のことです。コンピュータに、人と同じように自分で考え判断をする知能を人工的に持たせようという試みです。今後の技術の発展により、AIが人の変わりに仕事をするようになると言われています。

通信技術では、「5G」の研究開発が進められています。5Gとは、超高速・大容量・超低遅延・多数同時接続を実現する「第5世代移動通信システム」のことです。5Gの技術により遅延なくデータの送受信ができるようになることから、例えば、自動車の自動運転においてタイムラグのない安全なオペレーションが可能になります。また、膨大な数の端末と同時接続することも可能になります。スマートフォンや、身の回りのあらゆるモノを同時にインターネットに接続することができるようになるため、IoTの実用化においても欠かせない通信技術となります。2022年度には、累積7万局の5G基地局が設置されると推定されています。

例で挙げた技術だけでも、その活用方法は多岐にわたります。その求められている技術の発展や開発で企業間の競争が激しくなると考えられます。今後は、IT技術の利用の拡大に伴って、IT業界の市場も拡大するでしょう。

 

次にIT業界の市場規模を見てみましょう。

まずはIT業界全体の平均年収を見てみます。

転職サイトDODAが約36万人のビジネスパーソンを対象に行なった調査「平均年収ランキング」の調査によると、IT/通信業種の平均年収は「461万円」であることが分かっています。

男女別に見ると、男性が488万円、女性が391万円となっています。

世代別に見ると、

20代 373万円
30代 505万円
40代 620万円
50代以上 753万円

生涯賃金に換算するとおよそ2億6287万円という結果です。調査対象のビジネスパーソン全体の平均年収は414万円となっているので、平均よりも50万円以上の年収が見込めるということがわかるでしょう。

 

IT業界の分類

IT業界は、経済産業省の分類による情報サービス業(ソフトウェア業、情報処理・提供サービス業、インターネット附随サービス業の3業種)に相当します。IT業界全体の売上高・従業員数は1990年頃から急激に伸び、98年にはさらに伸びが大きくなっています。経済産業省による2013年の調査では、IT業界の従業員数は約100万人、売上高は約20兆円です。2010年と比較して、従業員数は、ソフトウェア業が20%、情報処理・提供サービス業が10%、インターネット附随サービス業は33%伸びています。売上高については、ソフトウェア業が 5.8%、情報処理・提供サービス業が30%、インターネット附随サービス業は38%伸び、すべての業界で上向き成長していることが分かります

業界の求人動向と求められるスキル

Webビジネスの市場規模は、2010年の10兆円から2020年には47兆円と約4.7倍、2014年と比較しても2.7倍に拡大するといわれています。そのため、Webビジネス関連の人材が大幅に不足することが懸念されています。たとえば、IT業界を常にリードするアメリカでは、2020年には140万人の求人に対して、100万人ものIT人材不足が予想されています。

ここではIT・Web業界を4つに分類し、それぞれの業界の需要がと求められるスキルをご紹介します。

1.インターネット業界・Web業界

インターネット業界・Web業界

インターネット業界・Web業界の魅力は、お仕事や働き方は多種多様にあることです。企業のWeb担当者として自社のサービスや商品を紹介するためのサイトを制作・更新したり、制作会社に勤務し、さまざまな業界や企業のWebサイト制作に携わることもできます。また、自分らしく働きたい人には在宅・フリーランスがオススメです。スキルや人脈次第で仕事の内容や裁量を自由に決められます。さらに女性にとっては結婚、出産後も安心して長く働けるということも人気の理由です。

インターネット業界・Web業界では日進月歩で新しい技術が生まれます。そのため、最新技術に関わる情報を即座に習得すること、仕事の現場でその技術を活かせるノウハウを学ぶことが大切です。Webデザイナーの求人では、Webサイトを作成するHTML/CSSとJavaScriptが最低限のスキルとして求められています。Webデザイナーとしてはデザインセンスも重要です。また、多くの業務をチーム単位で行うため、コミュニケーション能力も重要視されます。Webプログラマーの求人では、さまざまな端末で動作するソフトウェアを開発するために、幅広い知識が必要とされています。また、ショッピングサイトの構築なども行うため、データベースを使用するシステムの知識があるプログラマーも人材のニーズが高まっています。

Web業界の代表的な職種である、Webデザイナー。その求人案件を見ると、Webサイトを作成するHTML/CSSとJavaScript、Photoshopなどが最低限のスキルとして求められることに変わりはありません。
ですが、Webデザイナーとして活躍の場を広げたり、高収入を目指すのであれば、さらに+αのスキルが求められる傾向にあります。

たとえば、使い勝手の良さや、ユーザーの経験を重視するUI/UXと呼ばれる分野や、Webサイトの企画を考えるプロデュースやディレクションの知識が挙げられます。
また、プログラミングのスキルがあれば、Webデザイナーとして制作できるWebサイトの幅が広がる上、プログラマーとチームを組んで制作する場合でも、連携がとりやすくなり重宝されます。

また、Webプログラマーの求人においても、高度なセキュリティ対応や、幅広い言語に対応できる知識が求められることが増えています。Web・IT業界は変化が激しいため、新しい技術やトレンドが登場するたびに、その情報をキャッチアップし、対応する姿勢が不可欠です。
また、「上流工程」と呼ばれるクライアントとの交渉やプログラムの基本設計まで担当できると、視野や任される仕事の範囲も広がります。

2.情報処理サービス業界

情報処理サービス業界

企業のITコンサルティングも行う情報処理サービス業界では、「IT業界の動向」でご紹介した、ビッグデータを生かすための人材が要望されています。

近年、一見無秩序な大量データから、統計学やパターン認識などのデータ解析技法を応用して特定の知識を抽出する、いわゆるデータマイニング技術が広く利用されるようになってきました。

データを抽出するためには、抽出用ツールを使用することが一般的です。そのため、どのような解析技法で抽出するのか、どのようなキーワードを使用するのか、そして抽出されたデータをどのように利用すればよいか、など広範囲の知識が要求されます。

3.ソフトウェア業界

ソフトウェア業界

ハードウェアの動作を制御するための手順や命令をまとめたプログラムのことをソフトウェアと呼びます。ソフトウェアは、システム全体を管理するソフトウェア「オペレーティングシステム(OS)」と、OS上で特定の作業を実行するソフトウェア「アプリケーションソフト」の2種類に分けることができます。

スマートフォンの普及によりAndroidやiOSなどの新しいオペレーティングシステムが誕生したことや、パソコンで処理したい作業が多様化してきていることから、多種多様なアプリケーションが次々と開発されています。そのためソフトウェア業界では、従来型の計画重視の開発手法から、顧客からの変 更要望があった場合に即座に対応できるスピード重視の開発手法に変わってきています。

顧客の要望に対する的確なアドバイスや仕様変更に対する交渉力が必要になり、また、開発には迅速さが求められるため、高いプログラミングスキルも欠かせません。そのため、技術者の数が圧倒的に少なく、人材不足が問題視されています。

4.ハードウェア業界

ハードウェア業界

ハードウェアという言葉を耳にした場合、パソコンやパソコン周辺機器を思い浮かべる方も多いと思いますが、スマートフォンやタブレットなどのモバイル端末もハードウェアの1つです。

モバイル端末は、パーソナルなシーンではもちろん、ビジネスシーンでも利用が進んでいます。利用が進むにつれアプリケーション数も飛躍的に増えました。2011年には、App Store(Apple)とAndroid Market(Google)を合わせた登録アプリケーション数が60万を超え、2014年にはその2倍近い数になっています。

アプリケーション数の増加が表しているように、モバイル端末に関する業務需要は年々増しています。そのため、モバイル端末関連のアプリケーション開発ができる人材が求められています。

では、ハードウェア業界の中でも特にモバイル端末関連で求められるスキルは何でしょうか。ネイティブアプリケーションでは、OSおよびプログラミングツールのスキル、OSに依存しないHTML5アプリケーションでは、HTML5のスキルが要求されます。

Web関連技術の進歩は速い

Web関連技術の進歩は速い

Webをはじめとするインターネット技術の進歩はとても速いです。キャリアアップをしたい人は、技術の獲得に貪欲でなければなりません。IT・Web業界では基本的に、スキルの高さ、特定の領域での経験年数や資格の有無などで年収が決まります。しかし、実際には応募者と採用者の需要と供給の関係が年収に影響することも多いです。転職先を決める際は、需要が多い技術を選ぶこともよいですが、供給が少ない技術を選ぶこともひとつの考え方であるといえます。

参考

総務省:「平成26年版 情報通信白書」の概要総務省:「スマートフォン・エコノミー」経済産業省:情報サービス産業の現状独立行政法人情報処理推進機構:「IT人材白書2014」概要

おわりに

IT技術は刻々と進化するため、業界全体でそのスピードに対応できる人材が求められています。 他業種からの転職でも今まで培ったコミュニケーションスキルや問題解決能力をうまく活かすことができれば、IT業界で大きく飛躍できる可能性があります。 自分の経験とマッチしそうな求人を探してみましょう。

IT業界を取り巻く環境に対する考察如何でしたでしょうか?

もし何か一つでも不安や不満があるのであれば、さらなり優良な環境を手に入れるべくアクションを起こしてみることをお勧めします。

 



 

如何でしたでしょうか。
皆さんにとってより豊かな人生を手に入れる手助けになれば幸いです。

本サイトでは様々な職種を取り巻く環境を調査し、今後の時代の流れに合わせて  どういうアクションを起こすべきかを情報提供させて頂いております。
今後とも皆さんと皆さんの大切な人にとって未来を考えるサポートができれば幸いです。