業界職業あるあるvol.3
皆さんの業界や職業におけるあるあるや耳寄り情報などはありますでしょうか?
業界や職業によって、暗黙の了解のような隠れたルールが存在しています。
そのルールを知っておくことができれば、我々の生活や仕事において、
有利に働くことは少なくありません。
そんな隠れたルールを収集し、知識として皆さんに情報提供することを目指し、
このシリーズを継続していければと思います。
第三回は保険業界です。
保険と聞くと、拒絶反応を起こす人がいるくらいにこの業界には裏が多く、騙されたという人も少なくありません。
ここで、すべてを挙げ切ることはできないかもしれませんが、代表的なあるあるなどをご紹介させて頂くとともに、
知識不足によって保険に騙されてしまうということがないようにして頂ければと思います。
まずは、保険というものは一体何なのかということを改めて理解しておきましょう。
保険とは、火災・死亡・病気等の偶然の事故による損害を補償するため、多数者が一定の資金(=保険料)を出し合い、
実際に事故があった時、その者に一定金額(=保険金)を与える制度のことを言うんですよね。
つまり、不測の事態に対する備えとして、保険というものは存在しており、
不測の事態とは全員に起きるものではないのですが、誰にでも起きる可能性があります。
だからこそ、みんなで少額ずつ資金を集め合って、不幸に苛まれた人を皆で助ける仕組みであると考えて頂ければと思います。
ということは、保険=不測の事態に備えるのがそもそもの目的であり、老後の年金対策や投資として保険に加入するのは、
本来の目的と異なったことをしていることになるんですよね。
老後の年金対策や投資をしていない人にとっては、資産運用を目的とした保険に入ることはやらないよりは、
いいのかもしれませんが、それなら適切な年金対策や投資を始めることを考えるのが本来の論理だと思うんですよね。
本来の目的を見失わないようにしてあげることで、保険で騙されることはなくすことができます。
保険の本来の目的をご理解頂いた上で、保険に対する勘違いあるあるをご紹介していきましょう。
まず一つ目に、保険に加入するうえで、予定利率という言葉をお聞きになられたことはありますでしょうか?
この予定利率ですが、保険の営業マンすらも勘違いしている可能性があるので、気を付けて頂きたいのですが、
予定利率とは、生命保険の契約者に対して約束する運用利回りのことを言うのですが、これは金利ではありません。
なんだか意味を見る限り、金利であるかのように見えるのですが、実はそうではないんですよね。
例えば、予定利率3%といわれたとしても、これは金利3パーセントではなく、金利にすると実際にもっと低いんですよね。
この数字と用語のマジックに騙されて、勘違いして契約してしまう人は少なくありません。
銀行の金利がもはや、雀の涙のような時代において、保険の機能があり、なおかつ、3%も金利がつくなんてって
ついつい考えちゃうんですよね。
ぜひともこれを機に、そういう口車に乗せられないように勉強するしたり、情報収集する癖をつけることをおススメ致します。
また、保険あるあるですが、ついつい入口にばかり気にしちゃって、出口を意識できていない場合が多々あります。
不測の事態に備えられるという安心を得るために入るのが保険なのですが、最も肝心なのは、保険に入る入り口ではなく、
保険を使うタイミングや終わるタイミング、つまり、出口が一番大切です。
出口が明確になっておらずに入ってしまうと、いざ使うタイミングや終わるタイミングに損をする可能性があります。
これもまた、保険によって騙されたという結果になる一つの要因です。
ぜひ、これを機に、ご自身の保険の目的を見直していただくとともに、
意図したものに入っているか、出口がどうなっているかを考えるきっかけにして頂ければと思います。
今ならまだ間に合います。
だいたいの場合、保険への加入期間は20,30年に及ぶ場合があります。
入って間もない状態であれば、まだ取り戻せますし、良いお勉強代で済みます。
しかし、何も知らずに終わりを迎えたときには、大きく肩を落とす結果になることも少なくないので、
ぜひいまのうちに見直していただくことを強く強くおススメ致します。