盲導犬について

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「盲導犬」と聞くと、視覚障害者の方に寄り添い、街中を歩いている様子が思い浮かびますが、その盲導犬について私たちはどれだけのことを知っているでしょうか?

そもそも盲導犬はどこで生まれ、どのように育ち、どんな仕事をして引退を迎えるのか。50年以上の歴史を誇る日本盲導犬協会協力のもと、様々な切り口から盲導犬について学び、同時に視覚障害者への理解を深めていきたいと思います。今回は盲導犬について解説していきます。

 

 

【盲導犬とは】

盲導犬は、法的に規定されている社会的存在で、重度の視覚障がい者が戸外を歩行する際の、安全性を確保するために訓練された犬です。

道路交通法では、視覚障がい者が単独歩行するときは、白杖を携えるか、白または黄色いハーネスをつけた盲導犬を伴わなければならないと規定されています。

現在、日本全国で盲導犬の実働数は約1,000頭。日本ではまだまだ盲導犬が不足しています。 ようやく2002年に身体障害者補助犬法が施行され、盲導犬をはじめとする補助犬(盲導犬・介助犬・聴導犬)に関する法的環境が整いつつあります。

 

 

【盲導犬の種類】

盲導犬は日頃から多くの場所へ出かけ、行く先々でたくさんの人や犬など、他の生き物と出会います。その際に温厚で攻撃性がないこと、また人との作業を楽しんで取り組める犬種が向いていると言われています。

現在、日本ではラブラドール・レトリーバー、次いでゴールデン・レトリバーが主に盲導犬として活躍しています。

 

 

【盲導犬の誕生から引退まで】

盲導犬はまず、設備の整った出産施設の中で生まれ、生後約2ヶ月まで母犬や兄弟たちと一緒に過ごします。
約2ヶ月過ごした後、1歳になるまでの約10ヶ月間、「パピーウォーカー」と呼ばれるボランティアの家庭の中で健やかに育てられます。この時期は子犬の社会性が培われる重要な時期となり、外の世界で電車や車の音、雨や雷などの自然の音、人混みの喧騒など、人間社会のことを勉強していきます。

その後、訓練センターへ戻り盲導犬になる為の訓練を開始。

訓練士を通して人と関わることを楽しみながら、「グッド」や「シット(座れ)」「ダウン(伏せ)」といった基本的なものから、街中で視覚障害者を安全に誘導するための訓練を実施。

半年から1年の訓練を終えると盲導犬のシンボルとなるハーネスをつけ、視覚障害者のパートナーになります。
そこから約8年、盲導犬として活躍し、盲導犬としての仕事を終えた後、10歳前後で引退を迎えます。

犬の10歳とは、人間でいう60歳くらいに相当します。まだまだ元気ではありますが、早めに引退し、引退犬を飼育しているボランティアの家庭や引退犬のために環境が整えられた施設(盲導犬の里 富士ハーネス)での新たな生活が待っています。ボランティアの方々や協会職員に囲まれながら、余生を過ごすのです。

盲導犬の主な役割は「迷わない」「ぶつからない」「落ちない」

安心・安全な歩行をするには「迷わない」「ぶつからない」「落ちない」ということが大切です。そのために盲導犬の仕事で重要なのは、次の3つです。

① 曲がり角を教える
② 障害物を教える
③ 段差を教える

基本訓練の後、誘導訓練(角・段差を教える、障害物の回避)、交通訓練(駅やエスカレーター)など様々な訓練を行います。

それらの訓練を終えた犬だけが盲導犬になるのですが、その割合は全体の4~5割だとか。街中で見かける盲導犬は、様々な訓練を受け、適していると評価を得られた犬たちなのです。
平成14年に制定された「身体障害者補助犬法」に基づき、特別な訓練を受けて育てられる盲導犬。本来なら、公共施設や交通機関に加え、病院や飲食店、スーパーにホテルなど、多くの場所に同伴できることになっていますが、実際はまだまだ受け入れを拒否されることがあるのも事実です。ここでは、盲導犬の暮らしや健康管理にフォーカスしながら、少しでも盲導犬と視覚障害者の方々へ、理解を深めていければと考えています。

 

 

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