税金とは
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最近消費税が10%になりましたね。
皆さんは日本の税金のことを理解していますか?
サラリーマンとして働いていた時代は税金のことを露ほども意識しておらず、個人事業主になって初めて税金に関して真面目に考え始めたという方も多いのではないでしょうか。
そもそも、税金の基礎の部分からあいまいな理解をしているという方が個人事業主の方でも多くなっています。税金について一から理解し、確定申告などの実務を行う前に基礎力をつけておきましょう。
本ページでは日本の税金について、そもそも税金とはなんなのかを分かりやすく解説していきます。
税金とは
そもそも、税金とは何でしょうか。税金とは、大きく言えば日本社会全体を支えるお金のことであり、日本に住んでいることで取られる「会費」のようなものです。外国に住めば、その外国に住んでいることで別の「会費」を取られることになります。
税金には様々な種類があり、日本の代表的なごく一部のものに限ってみても、以下のように数多くの種類が存在します。
- 所得税
- 住民税
- 法人税
- 消費税
- 自動車税
- たばこ税
- 酒税
これら以外にも非常に多種多様な税金が日本には存在しており、私たちは生活するうえでこれらの支払いを行っています。納税は「国民の義務」であり、税金を払わない人は税務署から後で追加の支払いを迫られたり、悪質な場合には懲役刑などの処罰を受けてしまうようなこともあります。
税金の役割
税金無しでは国は成り立たない
皆様は、なぜ税金を払っていますか?
恐らく多くの人は「払わなければいけないから」と答えると思いますが、根本的な理由はもちろん、
「国を運営するためのお金が必要だから」ですね。
日本政府の収入源は、約60%が税金です。半分以上ですね。
つまり、税金がないと、
半分以上の学校は運営できないし、半分以上の道路は使えないし、警察の数も半数以下になってしまいます。
また、国の収入の約35%が借金になっています。
これはこれで大問題なのですが、今回は税金のお話しなので借金は置いておきます。
税金の使い道
税金を納める場所は、「国」と「地方自治体」の2ヶ所です。国に納める税金は「国税」、地方自治体に納める税金は「地方税」として分けて考えられ、国税も地方税も、それぞれ国と地方で様々なことに使われることになります。
また、同じ税金であっても一部を国に、一部を地方に納めるような場合もあり、例えば消費税は、国に納める分と「地方消費税」として地方自治体に納める分があります。
税金は、直接国や地方自治体に納める「直接税」と、ものなどを買った際に税金分を上乗せして支払い、ものを売った側が買った側に代わって税金の支払いをする「間接税」に分かれます。
直接税の例
- 所得税
- 住民税
- 法人税
- 事業税
間接税の例
- 消費税
- 酒税
- たばこ税
- 石油ガス税
このようにして納めた税金は、私たちが生活するうえで行われる様々な「公共サービス」などに対して使われています。私たちが無料、もしくは非常に安い料金で使うことができる公共サービスは、実は私たちが納めた税金で運営されているものばかりなのです。
実際に税金を利用して行われている公共サービスには、以下のようなものがあります。
- 消防車、救急車の運用
- ごみ収集
- 医療費の一部負担
- パトカーの出動など警察関係の業務
これらは、いずれも有料になってしまったり、負担額が増えてしまうとサービス内容が不公平なものになってしまうものばかりです。すべての国民に対して公平かつ高水準なサービスを提供するためにも、税金の支払いは必要不可欠なものなのです。
世界には税金がない国もある
上記の通り日本は税金無しでは生きていけませんが、世の中には税金がない国や、非常に少ない国もあります。
その代表的な国が、サウジアラビアやカタール、クウェートなどの「石油が出る国々」です。
これらの国の国民は、消費税や所得税などの税金が存在しなかったり、めちゃくちゃ安かったりするのです。
国が石油を海外に売って儲けれるので、別に国民から税金を取る必要がないのですね。
逆に、ヨーロッパの国(特に北の方)は非常に税金が高いことで有名です。
スウェーデンやノルウェーの消費税はなんと25%です。
日本の3倍以上ですね。
しかし、そのかわりに教育や介護・医療がタダだったり非常に安かったりするので、なんだかんだ国民は幸せな生活を送っています。
店舗経営者と税金
個人事業主として飲食店や小売店などの店舗を経営するような場合には、以下のような税金は非常に関係の深いものとなりますので、より深く学んでおく必要があるでしょう。
- 所得税
- 事業税
- 法人税(法人化した場合)
- 消費税
- 酒税、たばこ税、自動車税、石油ガス税(扱う商品・サービスによる)
自分の行う事業に結びつく税金についてはより深く学習しておくことで、店舗経営をより効率的かつ戦略的に行っていくことも可能となります。店舗を繁盛させて、より利益を出していくためにも、税金について学ぶことは必須となるのです。
どのような事業を行うとしても、必ず大きくかかわってくるのが「所得税」です。所得税は国税で直接税ですから、国に対して直接納めることとなります。そして、納めるための手続きのことを「確定申告」と呼ぶのです。
税金を納めることは国民の義務であり、そのために確定申告は毎年必ず行わなければならないのです。申告を正しく、漏れなく行い、私たちが生活するうえで欠かせない公共サービスを維持するお手伝いをしっかりと行いましょう。
まとめ
いかがでしょうか。今回は税金とはについて解説していきました。
税金の基本については、以下のような点を押さえることが重要です。
- 税金は日本に住んでいることで生じる会費のようなものであり、外国に住めばその国に会費を支払う必要がある
- 税金には「国税」と「地方税」があり、納め方によって「直接税」と「間接税」に分類でき、納めた税金は公共サービスの運用などに利用される
- 店舗経営者は「所得税」「事業税」などについてより深く知っておく必要がある。また、確定申告とは「所得税」などを納めるために行う手続きのことである
税金について、基本の部分を押さえずに確定申告などのことを学んでも、その真意や内容を理解することは難しくなってしまいます。ただでさえややこしい税金の実務について少しでもわかりやすく理解し、円滑に実務を進めていくためにも、税金についての基本をまず押さえておくことは重要です。
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