空手とは
皆さんは、空手というのを詳しく知っていますか?
日本の武道である空手を聞いたことあるけど、どんなものなの?
という方の為に、空手とはなんなのか、を歴史などを踏まえてご紹介します。
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【空手とは】
ひとことでいえば人格完成を目指す「道」です。
さまざまな種類の格闘技術と、「道」を求める武道のちがいは、礼節を尊ぶことにあります。もっといえば、礼節の尊重が、技術習得の前提なのです。
空手道の稽古において心身を練磨するのは、有形無形となって現れる人生の試練を乗り越えてゆく力をつけるためです。
突き、蹴りで相手を圧倒することや試合での勝敗が、究極の目的ではありません。
技術のうえに、礼節に裏打ちされた心術が積み上げられてこそ、はじめて「空手道」といえます。
【空手の歴史】
空手は、口伝で密かに伝えられていた為、文書では、余り残っていません。
この為、色々な説が有ります。
昔、沖縄県は琉球国と呼ばれ、王様によって治められていました。
琉球国では、15世紀~16世紀にかけて「倭寇」と呼ばれる海賊が盛んに出没し、空手は、身の安全を守る為に、沖縄独特の護身の武術として生まれました。
また、沖縄では鉄が生産されていなかったことから、鉄が貴重品であり、刀等の武術ではなく、空手や身の回りの生活用具を利用した古武道が発達したとも言われいます。
空手は、門外不出の武術として士族の間に受け継がれて行きました。
しかし、明治に入り、琉球国は沖縄県になり、多く士族が職を失いました。
このことで、士族によって受け継がれて来た空手は、士族がいなくなることで、失ってしまう危険が有りましたが、その後、空手は学校体育の中に採用され、一般公開されるようになりました。
大正時代には沖縄県以外に紹介され、昭和の初めには海外に紹介されるようになりました。 第二次世界大戦後(1945年)の沖縄県では、小林流、剛柔流、上地流、等が活発に活動しました。
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【空手の流派】
空手の流派はとても多く、先ほど紹介した四大流派や、フルコンタクト以外にも多くの流派が存在します。
流派の大きな違いは、基本と言われる型に繋がる立ち振る舞い、演武である型、型や組手の試合のルールです。
ご自宅の近くの公民館や小学校などの施設などで道場を開いている空手も、これからご紹介する流派に当てはまります。
しかし、ポスターだけではどこの流派なのか、そもそもの流派の違いについていまいち理解出来ず、「初心者だからどれを選んでも一緒ではないの?」と思ってしまうこともあるでしょう。
少しずつですがそれぞれの流派の特徴は違っていて、各流派それぞれ先代宗家の教えを引き継ぎ、切磋琢磨し技の改良や進化を続けています。
ただ、四大流派の組手に関しては、全空連でのルール統一のため、構えや間合いの摂り方に若干の差があるものの特別な差は見受けられないため、ここでは割愛しますね。
では、今回は数ある流派の中から、四大流派・フルコンタクトの特徴をご紹介します。
【四代流派】
現在の空手道の普及のきっかけとなった四大流派である松濤館流・和道流・糸東流・剛柔流についてお伝えします。
それぞれの流派も、これからさらに派生して様々な流派に分かれていますが、数がとても膨大であるため、親元の流派の特徴をご紹介します。
1.松濤館流
開祖は船越義珍(ふなこしぎちん)師で、没後のちに受け継いだ弟子たちによって雅号である「松濤」をもとに松濤館流と名乗られるようになりました。
松濤館は遠い間合いからの攻撃を特徴とし、動作がダイナミックでもあります。
テコンドーの元になったとも言われ、空手の流派の中でも所属している人数が多い流派です。
2.和道流
開祖は大塚博紀(おおつかひろのり)師で、松濤館流の船越師が師匠にあたります。
船越師の教えをもとに、柔道や剣術などの要素を加えた和道流が誕生しました。
唯一、本土での発祥した流派であり昭和に誕生した比較的新しい流派です。
柔術や剣術の要素が加わっていることで、柔道に似た投げ技や足技などの技も多いことが特徴です。
3.糸東流
開祖は摩文仁賢和(まぶにけんわ)師で、那覇手と首里手の糸洲師と東恩納師の頭文字を取り「糸東流」と名乗ったことが始まりです。
それぞれの教えや古武術などを改良し、現在の形になったと言われています。
現在では世界各国に広がっている流派でもあり、糸東流をもとに複数の会派も創設されている流派です。
技は細かく派手ではありませんが、実践に一番強く意識していることが特徴です。
4.剛柔流
開祖は宮城長順(みやぎちょうじゅん)師で1930年ごろ当時、唐手であった系統を「剛柔流」と名乗ったことが始まりであり、那覇手の東恩納師から学んだ教えをもとに作られたと言われています。
剛柔流は近距離での受けや払いを特徴とし、また、攻撃よりも自身を守ることに重点を置いていることも特徴であり、「ムチミ」は剛柔流独自の接近戦での戦い方となっています。
【フルコンタクト】
フルコンタクトは、組手の際に寸止めの手法を取らず直接打撃をする形式を採用している団体です。
フルコンタクトは四大流派とは違い流派ではなく団体名で、有名な団体に極真会館がありその他のフルコンタクトを採用している団体もこの極真会館から派生した団体です。
世界各国に会派があり、流派の垣根を超えて強さを追及する人の集まりでできています。
現在では、極真会館の開祖である大山師の教えを受けた弟子たちによってさまざまな団体が派生しています。
フルコンタクト系は直接相手のボディに突きや蹴りを当てるため、総合格闘技としても参加することもあり、メディアやテレビなどで極真空手の名前を聞いたことがある人も多いのではないでしょうか?
フルコンタクトの中でも昭和に空手ブームの火付け役となり、極真空手の礎を築かれたのが現在の極真会館の開祖である大山倍達(おおやまますたつ)師です。
前身である大山道場でマンガ「空手バカ一代」のモデルにもなった人物で、当時、4大流派の寸止めでの組手が主流でしたが直接打撃であるフルコンタクトを提唱し新たな団体のために邁進した人物です。
のちにできる系統の団体は、いずれも大山師の弟子たちが新たに立ち上げた団体で、後にも先にも極真会館はフルコンタクトの中では最も道場生が多く、現在でも空手道の新たな時代を切り開いています。
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まとめ
いかがでしたでしょうか?
空手の歴史や流派について解説していきました。
空手は沖縄から始まり、これまでにたくさんの宗家や館長によって守られ伝えられてきた武道です。
現在注目されている空手は今後ますます競技人口が増えていきますが、まずは技や力よりも心の鍛錬が一番であることを知ってほしいと思っています。