色が持つ意味
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皆さんが目にするものには『色』が付いていますよね。ではこの『色』にはどういう意味があり、どの『色』を効果的に使うとよいことがあるのかということについて今回はお伝えしたいと思います。
色とは?色はなぜ見えるの?
まずは色ってなんだろう?というところから。
透明も含めて、どんな物にもそれぞれの「色」があります。でも実際に目で見ているのはその物に反射した「光の色」なんです。たしかに暗い場所では反射する光がないので、物の色が分からないですよね。
下の例のようにリンゴが赤く見えるのは、光がりんごに当たった時に赤い色の光だけが反射されて目に届くからです。この時他の色の光は反射されず、吸収されるので目には届きません。
言葉と色の意味
色が意識の中に起こす経験の記憶やイメージする映像や景色が「色のイメージ」となります。火といえば「赤」を思い浮かべ、「青」から空や海を思い浮かべるように物から色を色から物を連想する行いが人の心の中にはあります。
色のイメージは言葉と大きな関わりを持っています。
広告や服装、空間、場所などにこんな印象を持たせたいという意図があるときには色と言葉のイメージを一致させることによって魅力的なものになります。
異なる色の連想
色を見て何かイメージがでてくるのは「自分の過去の体験や経験したこと」あるいは「テレビでの映像で見たことがあるもの」それらが関連して色に対する連想が起こります。
同じ色でも人によって最初にでてくるイメージが異なるのは今までの体験の中から強く残るものから浮かび上がってくるためです。
また、同じような環境で生活している人同士では色に対して類似的な連想がでてくる傾向があります。
色の組み合わせによるイメージ
複数の色が同時に目に入ってきたときに、その組み合わせから発信されるイメージが頭に思い浮かびます。色カラーでは、言葉から連想した配色を紹介しています。
「このイメージの配色をすぐに知りたい」ってときに役立つ配色検索です。
一般的に認知されている色彩イメージと言われてみればそう思うかもしれない個性的な色彩イメージを見ることができます。たくさんの組み合わせ配色を見ることで新しいヒラメキがおりてきます。
色の食わず嫌い
所有しているものでこの色は持っていないって色はありませんか?ファッションなどの持ち物で意外とみんな所有していない色がオレンジ色と紫色のアイテムです。
たいていが試したことがなく避けてしまっている場合がほとんどです。食べ物と同じでいろいろな色を取り入れた方がバランスがよくなります。使ったことのない色を取り入れることで自分の配色の嗜好も広がります。
色が及ぼす心理効果
近年、色の心理効果は科学的にも明らかにされています。
色によってモノのイメージを押し出したり、人の気分を変えたり、状況によっては健康面に影響する場合もあります。
ここでは、一般的に共通する効果について上げていきます。
寒色と暖色
寒さや冷たさを感じさせる色を「寒色」、暖かさを感じさせる色を「暖色」といいます。
寒色は主に、青、青緑、青紫などが該当し、暖色は、赤、橙、黄色などが該当します。
また、どちらにも該当しない黄緑、緑、紫などを中性色といいます。
軽い色と重い色
明度が高い明るい色は軽く感じ、明度が低い暗い色は重たく感じます。
最も軽い色は白で、最も重い色は黒になります。
興奮色と沈静色
主に暖色系で彩度が高い色は、興奮感を与える効果があります。
一方、寒色系で彩度が低い色は、心理状態を落ち着かせる沈静効果があります。
柔らかい色と堅い色
暖色系で明度が高く、彩度が低い色は、柔らかく見えます。
一方、寒色系で明度が低く、彩度が高い色は、堅く見えます。
進出色と後退色
迫ってくるように見える色を進出色、遠くにあるように見える色を後退色といいます。
一般的に暖色系の色や明るい色が進出して見え、寒色系の色や暗い色が後退して見えます。
膨張色と収縮色
同じ大きさなのに大きく見える色と小さく見える色があり、大きく見える色を膨張色、小さく見える色を収縮色といいます。
大きく見える膨張色は迫ってくるように感じ、小さく見える収縮色は遠くにあるように感じるので、膨張色は進出色と、収縮色は後退色とほぼ同じ属性の色になります。
色の心理効果の活用方法
無彩色(白・黒・グレー)の活用方法
白は、汚れのない清潔なイメージや明るいイメージを表現したい場合に効果的です。
清潔なイメージとしては、ブライダル関係や医療関係などとの相性が良いといえます。
明るいイメージは、住宅の白壁がわかりやすいと思います。白い壁は白が持つ明るさと光の反射が相まって部屋を明るい印象にしてくれます。
黒の活用方法として、一つは高級感や重厚なイメージを表現する場合に効果的です。
黒を使用した例として、テレビやオーディオがありますが、黒が持つ重厚感や中身が見えない感じが、特別なものを内包している印象につながり、高級感を感じさせます。
もう一つは、恐怖や悪といったイメージの表現です。
ホラー映画の恐怖感や絶望感の表現、悪の存在や影のある存在を表現する場合に効果的といえます。
グレーは、落ち着いた大人の印象を表現できます。
落ち着いた大人の印象が洗練されたイメージにもつながるため、グレースーツなどのビジネスシーンでの活用や住宅やオフィスなどの空間での活用に効果的です。
無彩色は、彩度のある色を強調するという効果も持ち合わせています。
色味のある色と組み合わせる場合のベースカラーとしては、非常に効果的であるといえます。
赤の活用方法
情熱的で活力のある赤は、行動を促す効果があるので、店頭のサインやPOP、パッケージなどに使われる傾向があります。
また、お祭りなどのエネルギッシュなイベントでも活用され、リーダーの象徴としても活用されます(そういえば、戦隊モノのリーダーやヒーローは赤が多いですよね(笑))。
ポジティブな意味での活用としては他にも紅白などのおめでたい場でも使われます。
一方、ネガティブな意味では怒り、暴力、警告といったイメージを表現する場合に使用します。
パトカーのサイレンや消防車といった緊急を知らせるもの、停止や禁止を警告する標識や看板などに使用されています。
橙の活用方法
橙は喜び、陽気、暖かいなどの印象から温もりや家族の温かみを表現できるため、住宅関係に使用されることが多いです。
また、楽しい雰囲気もあるので、陽気なイベントなどにも使われる色です。
黄色の活用方法
黄色は、愉快、元気、軽快、希望、無邪気といったイメージを喚起する色です。
光の色を表す場合にも多く使われる黄色は、明るく楽しい印象を持たせる場合に効果的な色だといえます。
また、注意を喚起する、注目させるといった効果もあるため、注意を促す道路標識や注目させたい看板などにも使われます。
緑の活用方法
緑は、安らぎ、癒し、穏やかといった印象を喚起させるため、リラックスできる空間や商品に効果的な色です。
また、自然のイメージに結びつくことから、健康的な印象も喚起させるため、健康食品や環境対応商品などにも多く使われます。
その他にも緑が持つ穏やかなイメージが安心や安全を連想させるため、非常口のサインなどにも使われます。
青の活用方法
知的、落ち着き、信頼感、誠実といった印象を喚起させる青は、企業のコーポレートカラーとして使用されることが多い色です。
また、空や海、水を連想させるため、爽快感を演出させる場合にも効果的です。
一方、その静的なイメージから、悲しい、冷たいといった印象を与え、気分を沈めてしまう場合もあります。
紫の活用方法
上品さや神秘的な印象を喚起させる紫は、敷居の高さや特別感をイメージさせる色として効果的です。
また、優雅さや妖艶な大人の女性をイメージさせるにも効果的といえます。
一方、不安な印象を持たせる色でもあります。
ピンクの活用方法
可愛いらしさを連想させるピンクは、女性や赤ちゃんをイメージさせる色といえます。
また、ピンク色のものは幸福感や愛情といった印象を喚起させるため、贈り物の包装紙やリボンなどに使われることも多い色です。
まとめ
今回は色に関しての内容をご紹介しました。色によって相手に与える印象も異なってくるということがご理解いただけたかと思います。皆さんも場面に合わせて効果的な色を使用してくださいね。最後にわたしがおすすめするリンク先を掲載しておきますので、ぜひご覧ください。
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