ミニチュアダックスの飼い方
ミニチュアダックスフンドは今でこそトイプードルに人気No.1の座は渡しましたが、現在も含めて人気犬種であることに変わりありません。
元々アナグマを追う狩猟犬でしたが、現在は愛玩犬として多くの方から愛され、その特徴的な姿からや性格からミニチュアダックスのファンも多いです。
今回はそんなミニチュアダックスについて詳しくご紹介します。
特徴・性格
狩猟犬として改良されたダックスフンドは、勇敢で好奇心旺盛な性格。そのため、ミニチュアダックスも穴を掘る、獲物を追いかける、ニオイを嗅ぐなどハンティング気質が色濃く残っています。毛質によっても性格が異なり、スムースは頑固で負けず嫌い、ロングは明るく友好的、ワイヤーは協調性に富んだ性格が多いのが特徴です。
ドイツ語で「アナグマ犬」という意味を持つ、ダックスフンド。その名の通り、巣穴にいるアナグマを狩る狩猟犬として、胴長短足に改良されました。胸が発達していて、筋肉質で引き締まった体型をしているのも特徴的です。顔立ちは面長でマズルが長く、アーモンドアイや垂れ耳もチャームポイント。活発な犬種なので、十分に散歩や遊びの時間を設けてあげましょう。ダックスフンドの中でも、最も多く飼われているのがミニチュアダックスです。
毛色と性格
ミニチュアダックスの毛色は実にバラエティに富んでいます。
どんな毛の色があるのかというと
レッド(光沢のある赤褐色)
クリーム(黄みが勝った明るい茶色)
ゴールド
チョコレート
パイボールド(白地にレッドや黒などの斑が入る)
ブリンドル(地色に濃い色で縦の細いストライプが入る)
ブラック&タン(黒にタン=黄褐色のマーキングが入る)
ダップル(まだら模様)
ダップルはシルバー・ダップルやレッド・ダップルのように
地色に他の色が混ざっているタイプも多いです。
混ざる割合もさまざまですから、本当にたくさんの毛色があります。
この毛色によって性格が変わるか?というと・・・
毛色によって性格の違いは特に見られないということです。
ですから、色が濃い毛色だと活発とか、淡いとおだやかなどという性格の違いは
見られません。
毛質と性格
毛色では性格的な違いはありませんが、毛質だと性格が違ってくるようです。
ミニチュアダックスフントは
・スムース・ヘアード
・ロング・ヘアード
・ワイアー・ヘアード
の3タイプの被毛があります。
ミニチュアダックスフントはスムースが基本で、一番歴史が長いんですが
あとから異なった犬種との交雑によって他の毛質が作られたため、
交雑の相手犬種の性格が色濃く影響し毛質によって性格が違うということです。
それぞれの性格を紹介します。
◇スムース
ビロードのようななめらかで光沢のある堅い短毛が密生している。
最も歴史が古く、ダックスフントの原型となる毛質。
陽気で遊び好き、表情が豊かで機敏といったダックスフントの性格がスムースの特徴です。
短毛なので手入れも楽ですからお手入れにあまり時間がかけられない人にもおすすめできます。
◇ロング
光沢のあるやわらかな長毛で、ウェーブが軽くかかっている。
耳の先端や首の下などに飾り毛があるので優雅な印象を持つ毛質。
スムースにセターやスパニエルの血が入っているので、おだやかでおとなしく
甘えん坊な性格が加わっています。
スウィートな見かけ通りの温和でおとなしい性格を持っていて
愛玩犬の要素が強いのがロングです。
◇ワイアー
荒い手触りの短い剛毛で体全体がおおわれている。
眉とあごの毛が長いのが特徴。
スムースにシュナウザーやテリアなどの剛毛犬種をかけたのがワイアーです。
テリア種の勝気で希少の強さが入っており悪条件の猟場でも通用するので
現在でも実猟に一番使われています。
甘やかさずにきちんとしつけられれば従順で活発な子に育てられます。
気を付けて欲しい病気
短足胴長の体型に関わる疾患は、ダックスフンド全体に起こりやすい病気です。
椎間板ヘルニアの好発犬種であることはよく知られています。
発症を予防するために太らせないことは大切ですが、運動でしっかり筋肉をつけることも大切です。
重症化すると歩行困難になることがしばしばあります。基本的に大変活発な犬種ですので、歩くのを嫌がるそぶりを見せたら、よく注意して早期発見に努めましょう。
脚が短く地面に近いため、夏季は熱中症にかかりやすくなります。
散歩は朝晩の涼しい時を選んで、短く済ませましょう。
両親犬の毛色がダップルで子犬がダップルの場合(ダブルダップル)や、ブルーやパイボールドと呼ばれる珍しい色の場合、白い毛色の遺伝子が原因によるとされる疾患を持つ確率が高くなります。
特にダブルダップルやブルーでは進行性網膜萎縮(PRA)やてんかんを比較的起こしやすいとされていますので、注意が必要です。
特徴的な可愛いチャームポイントの持ち主のミニチュアダックスですが、それゆえ注意してあげなければならない点も多いです。
老犬になっても元気よく走れることができるよう注意して飼育管理してください。