就活生が取っておいたほうがいい資格

就職活動の準備と聞いたとき、皆さんは何を思い浮かべるでしょうか。

自己分析や業界研究、面接対策などが考えられますが、それ以外では「資格の取得」と答える人も多いでしょう。

「私は運転免許以外、何の資格も持っていないんだけどどうしよう…」

「資格を取得して就活を有利に進めたい!就活が有利になる資格を教えてほしい!」

就活が迫るにつれて、資格を持っていない人は不安を感じてしまい、資格をたくさん持っている人は「自分は勝ち組だ」と思い込んでしまうかもしれませんね。

ここで、不安を感じている人には良いお知らせ、自信に満ち溢れている人には悪いお知らせがあります。

就職活動において、資格はあってもなくてもほとんど関係ありません。

ただ、持っている資格の種類や志望する業界によっては、もちろん有利に働くことがあるのは確かです。

ここで今回は、就活を進める上で有利になる資格を紹介します。

 

 

【資格を重視している企業は、わずか8.3%】

冒頭部分で「就職活動において、資格はあってもなくてもほとんど関係ありません」と述べましたが、これだけ聞いても、にわかには信じられない人が多いかもしれません。

そこで、「企業はいかに学生が持っている資格に関心がないか」を定量的に示してから、その理由を詳しく説明していきたいと思います。

採用基準で最も重視される項目なのは、「人柄」の割合が約90%というデータがあります。「企業が学生の持っている資格に興味を持つ確率は、学生の人柄に興味を持つ確率の10分の1以下」と言われています。

つまり、学生が資格を持っているかどうかは、企業にとってはあまり関心がないわけです。

 

 

【企業が「資格」を重視しない理由】

それでは、なぜ企業は「学生が持っている資格」を重視しないのでしょうか。

その答えは、「新卒一括採用」という日本の採用システムにあります。

新卒一括採用では、実務経験がない学生たちが採用の対象となっていますが、彼らに求められるのは、「現段階での専門知識」というより、「今後40年間働き続けてくれるような熱意」、「今後活躍してくれるであろう可能性(ポテンシャル)」です。

つまり企業は、「新卒で採用した学生が即戦力として活躍してくれる」とはハナから期待しておらず、「数年後に芽が出始めればいいや」と考えて採用を行っているわけです。

ポテンシャルを見こんで新卒を大量に採用し、資格や実務経験を見て即戦力を中途採用で補うというのが基本的な考え方であるため、新卒には資格の有無はほとんど問われません。

 

【おすすめの資格】

1.TOEIC

一番おすすめしたいのはTOEICです。

世界的に最も有名な英語の語学力試験はTOEFLですが、日本においては圧倒的にTOEICが有名です。企業によってはTOEFLの点数で言われても、どの程度すごいものなのか(そもそも何点満点なのか)知らない人事担当もいるくらいです。

外資系企業含めたグローバル企業に就職するケースであれば、TOEFLの受検をおすすめしますが、それ以外の国内企業全般を受ける場合は、TOEICが間違いないです。

TOEICは990点満点で、主に聞く・読む力を測るテストです。TOEFLと異なり、話す・書くを測る「TOEIC Speaking & Writing」といったものもありますが、TOEICというと通常は聞く・読む力を測る「TOEICテスト」を指す場合がほとんどです。

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2.ファイナンシャルプランナー( FP)

ファイナンシャルプランナーとは、その名の通り、お金に関する知識をもとに、住居・教育・老後の生活など、将来に渡った人生設計・資金計画のアドバイスを行う仕事です。

とくに日本人は、ファイナンスに関する勉強の機会が少なく、ファイナンシャルリテラシー(お金に関する知識)が低い国民と言われており、FPの資格勉強を通じて自らファイナンスに関する知識を学ぶ機会を作ることは非常に大切です。

FPの資格は3級・2級・1級と分かれており、3級の合格率は70%と比較的簡単な資格です。

保険や証券・銀行などに就職すると会社から内定者時代に資格を取得するように言われることも多いようです。

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3.日商簿記

続いては、日商簿記(日本商工会議所主催簿記検定試験)です。

「簿記」という名称が一般的に使われているため、こちらのほうが聞き馴染みがあるかもしれませんね。

簿記とは、企業活動を財務諸表という形で記録し、お金の流れから企業活動を把握するという学問です。

そのため、経理や財務などの専門的な職種につきたいと考えている人は、簿記の資格を持っていると有利になるかもしれません。

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4.MOS(マイクロソフトオフィススペシャリスト)

MOSは国家資格ではなく、 マイクロソフトが公認する世界基準のパソコン資格で、Word・Excel・PowerPointなどの利用スキルを証明する認知度の高い資格です。

どの業界、どの職種で就職をするとしても、おそらく入社後かなり高い確率で、Word・Excel・PowerPointを使用する機会があります。

独学で使える人も多いかと思いますが、Word・Excel・PowerPointには意外と知られていない便利な機能がたくさんあります。

事務職はもちろんですが、例えば総合職の場合でも企画書、提案書、プレゼン資料などをWord・Excel・PowerPointを使って作るケースが多くあります。

在学中からオフィスソフトを使いこなせるようになれば、社会人になった時に同期を一歩リードできます。

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5.ITパスポート

ITパスポートは、ITに関する基礎的な知識が証明できる国家資格です。

ITパスポートというと、プログラミングなどのエンジニア専門スキルのようなイメージがありますが、実際は違います。

経営戦略・マーケティング・財務・法務など経営に関する知識や、セキュリティ、ネットワーク等のITの知識、その他IT業務必要なプロジェクトマネジメントの知識等、ITに関する幅広い総合的な知識を問う試験です。

現在は、どの業界においてもIT化は進んでおり、この資格はどの業界においても活かせる知識が身につきます。中でも、IT業界志望の学生は役立つ知識が盛りだくさんです。

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【興味のあるものから始めてみよう】

いかかがでしたでしょうか。

就活に役立つ資格はいくつもありますが、せっかく資格取得のために勉強するのであれば、就活のためだけでなく、勉強を通じて得た知識そのものが、その後も活かせるものを選びたいですね。

まずは一つ選んでみて、資格取得(合否がでないものは、目標スコアの獲得)ができたら、次の資格の勉強をしてみるのもいいかもしれませんね。

勉強してマイナスなことは一つもありません。ぜひ興味のあるものからチャレンジしてみましょう。