ホームページ制作会社の選び方

クリニックホームページに強い制作会社か

 

ホームページに関する知識や経験が少ない方にとっては、ホームページ制作会社の選定は、骨の折れることかもしれません。世の中には非常に多くの制作会社が存在します。そして、その得意領域も様々で、千差万別です。まず最初は、その制作会社が、「クリニックホームページに関する知見やノウハウ、制作実績が豊富にあるか」をチェックするのが良いでしょう。医療・クリニック系に特化した、専門性が高いホームページ制作会社などもあります。「大手の制作会社だから」「多種多様な業界のホームページをやっていて過去の制作数が多いから」「その制作会社のホームページの雰囲気が良かったから」というような、うわべだけの情報で判断せずに、「医療系の実績があるか」「クリニックに関するノウハウを持っているか」というような観点も加えて、制作会社を選ぶと良いかと思います。

 

制作会社の担当者との相性が良いか

 

ホームページ制作会社の担当者は、ホームページの制作準備から公開まで、数ヶ月を共にする大切なパートナーです。公開後の運用まで、その制作会社にお願いするとなると、数年単位でのお付き合いになります。医療・クリニックに関する業界知識や、インターネット・ホームページに関する技術的な知見はもちろん、熱意や丁寧さ、信頼できる人物かなども含めて、担当者の人となりを見極めることも重要です。ホームページに関する小難しい専門用語を並べるのではなく、素人にも分かりやすく丁寧に説明をしてくれるかどうかなども、見極めのポイントです。直感的な人としての相性などもあるかもしれません。会社としての実績だけではなく、いち個人として「この人であれば、一緒に仕事をしたいな。お任せできるな」と感じることのできる担当者のいる制作会社を選ぶようにしましょう。

 

制作だけではなく、マーケティングや集患も得意か

 

ホームページは、見て楽しむための芸術作品ではありません。「集患をする」という目的を持った、ビジネスツールですので、ただ単に、見た目やデザインが美しいだけのものを作るのでは、全く意味がありません。ホームページをより多くの人達に見てもらうための、SEO(Search Engine Optimization)やMEO(Map Engine Optimization)などといった技術的な対策や、問合せ・来院予約をしてもらうための動線設計など、マーケティングや集患対策に強いホームページ制作会社を探しましょう。また、ホームページは一度作って終わりではないので、公開後の継続的な情報発信がキモになります。公開後の情報発信をどのような観点で行っていくべきかなどの運用方法についても、しっかりとパートナーとして末長く寄り添ってアドバイスをしてくれる制作会社を選びましょう。

 

ホームページの目的を共有する

 

「なんとなくかっこいいホームページにしたい」「競合のクリニックがホームページを新しくしたので、ウチもしたい」「時代の流れなのでスマートフォンに対応したい」など、目的が曖昧な状態のままでホームページを作り始めてしまうと、「どういったサイトにすれば良いのか」という方向性が関係者間でブレてしまい、成果につながる良いホームページを作ることができません。「ホームページからの問合せや来院予約を増やしたい」「技術や実績の豊富さをアピールして、クリニックとしての信頼を高めたい」「クリニックスタッフの応募数を増加させたい」など、まずは、「何のためにホームページを作りたいのか」「このホームページを使って、どのようなことを実現したいのか」といった目的を明確にして、その目的をしっかりとホームページ制作会社と共有しながら、制作を進めるようにしましょう。

 

誰に何をアピールしたいのかを明確にする

 

ホームページが成果につながるか否かを分ける最も重要なポイントは、「誰に向けて」「何をアピールしたいのか」が明確になっていることです。どのような人に見てもらいたいのかというターゲット像が明確になっていれば、ホームページ制作会社は、どのようなデザインや構成にするかをしっかりと考えることできます。何をアピールしたいのかが明確になっていれば、ホームページの中にどのような内容のコンテンツを掲載するべきかのアドバイスができます。もし、それらがしっかりと決まっていない中で走り出してしまうと、クリニックの住所や電話番号などの基本情報だけを無機質に掲載しただけの「とりあえず作りました」というホームページになってしまいます。それでは、残念ながらホームページを見た人の心を動かすことはできません。誰に何をアピールしたいのかを明確にした上で、それを基に設計をした戦略的なホームページを制作しましょう。

 

デザインに関する要望イメージを共有する

 

ホームページの見た目やデザインに関して、ホームページ制作会社に全ておまかせで頼むのではなく、自分の好みのイメージを事前に細かく伝えておくと、「思っていた雰囲気と違う」というようなことにならずにすみます。「自分はそういうセンスは無いから」と遠慮して何も言わないと、制作会社もどのようなデザインにして良いのかが分からず、逆に困ってしまいます。「誠実さをアピールしたい」「カラーはブルー系を使って欲しい」「この年齢層に刺さるようにしたい」「(競合クリニックや別の会社のホームページを見せて)このような感じにして欲しい」「こういう雰囲気は嫌だ」など、はずかしがらずに、できるだけ細かく具体的に、思い描いている要望イメージを制作会社に伝えるようにしましょう。それによって、「一度デザインを作って確認をしたが、イメージと違ったので再度デザインのし直し」というようなことが無くなり、ホームページ制作のスピードを上げることにもなります。