応援看護師とは
応援看護師とは?
応援看護師とは、看護師の転職・派遣求人を扱う「ナースパワー」が運営するサービスで、「応援」の名の通り、看護師不足の病院や施設で3~6か月の短期契約で働ける求人を特集しています。
雇用形態は就業先の直接雇用で、正規職員ではなく期間限定の契約職員の扱いです。契約期間は原則3~6か月で、状況や本人の希望で延長も可能です。
ナースパワー独自のサービスで、北海道から沖縄までの2,000名以上の看護師がこのサービスを利用して働いています。
求職申込登録後、スムーズに進むと2週間ほどで就業先に赴任することもありますが、就業中で転職時期が決まっていない人も登録は可能です。
高収入を得たい人向けの「都市圏応援ナース」や、リゾート地で自分のペースで働きたい人向けの「離島応援ナース」など、自分の希望に合わせて求人を選べます。
応援看護師は原則、現地での面接がなく、家電付きのアパートを完備、引越費用が支給と遠方でもすぐに働き始められます。
都市圏応援看護師の特徴(東北・名古屋・大阪・福岡など全国)
都市圏応援看護師は高収入の求人が多い点が特徴で、短期間で稼ぎたい人向けです。
「都市圏」なので、東京などの首都圏をはじめ、東北や名古屋、大阪、福岡など、全国の大都市の求人を集めています。
ただ、「都市圏応援看護師」の求人は、ナースパワーが決めている雇用条件を容認した施設に限られ、全国200件しかありません。
このため、就業先の病院によって福利厚生や夜勤回数による手当の違いはありますが、看護師給与のベースはどの求人も同じです。
高収入の求人ばかりの分、どの病院も即戦力の看護師を求めています。給料は正看護師が月45~50万円、准看護師が月37~40万円と高額です。
都市圏応援看護師の求人に応募するには、ナースパワーが定めた条件をクリアしなければなりません。
その条件は、正看護師・准看護師の資格保有者で原則3年以上の病院勤務経験者であることや、多忙な病院に対応できることなどです。
都市圏応援看護師の求人は即戦力を求めているため、すべての看護師が対象となるわけではないのです。
都市圏応援看護師の求人は他の応援看護師求人と比べて、最新医療を担う総合病院や急性期病院が多く、実務経験が少ないと対応が難しいようです。
離島応援看護師の特徴
離島応援看護師は看護師として高収入を得ながら、癒しを求める人に人気の求人があります。応募資格は首都圏応援看護師よりも緩く、病院勤務経験は原則1年以上です。
離島応援看護師の「離島」とは、鹿児島県の奄美大島や屋久島、与論島など、東京都の伊豆諸島、長崎県の五島列島や対馬などが候補地としてあります。
仕事だけでなくプライベートを充実させたい看護師の方から人気のサービスで、就業期間中に船舶免許を取ったり、サーフィン、ジェットスキー、ゴルフなどに挑戦する人もいます。
給与は正看護師が月30~40万円、准看護師が月25~35万円で、毎月「応援手当」が支給されます。
応援手当の明確な基準や額は非公表ですが、離島応援ナースをしていた方のブログでは「3万円」と紹介されています。就業先によっては手当額は異なるとも記載しています。
離島応援看護師の赴任先は大病院もありますが、島唯一の診療所もあり得ます。
小さな診療所では幅広い年齢・症状の患者に対応する必要があるので、経験が少ないと勤務が難しいでしょう。
仕事内容とは?
もちろん、看護業務です。しかし、人手不足で応援看護師を要請している職場なので、新人看護師では荷が重すぎる部分が多いのも事実です。
なぜなら、教育システムがしっかりしていないからです。一通りの看護技術が行える事が前提で、その職場独自のやり方に合わせなくてはいけないので、応用力が求められるかもしれません。
一般的には、看護師経験3年以上が必要かもしれません。
デメリットは?
給料面
月収では高収入のように感じますが、ボーナスがありません。つまり、年収ベースで考えたら、それほど高収入ではないのです。
そして、高収入と言われていますが、実際の夜勤回数で大きく変動します。応援病院によっては、1週間ほどで夜勤に入れる場合もありますが、逆になかなか入れてくれなかったり、期間中全く夜勤に入れてくれなかったりする場合もあるらしいです。
また、期間契約のため、もし病欠も含め欠勤をしてしまったら、減給が発生します。
これは、契約する病院によって減給金額が異なります。基本給を40万円としている所は40万円をそのまま日割りにしたり、場所によっては40万円を基本給と諸手当に分けている所は基本給だけを日割りにする場所もあるそうです。
一日休むと2万円弱ほどの減給となるのです。つまり、病欠で数日休むと、下手をすると7-8万円ほど減給になる場合もあるのです。
職場環境
これは何を基準として考えるかで、大きく変わるのでなんとも言えませんが…。
人間関係としては、良い所もあれば悪い所もありますが、たいていは微妙だと考えた方がよいです。なぜなら、人手不足の職場で働いているスタッフが精神的に豊かに成長しているケースが少ないからです。
現場の常勤スタッフよりも多く給料をもらっているスタッフを指導したいと思いますか?
さらに、本人は口だけで不満を他人や他部署のせいにするスタッフが多い印象があります。場合によっては、患者さんに対しても…。つまり、人を見下す方が多いのかもしれません。逆に言うと、そうしていないとやっていけないのかもと同情もしますが、人として理解はしてあげられないかな。
応援病院の上層部は、短期間でも来てもらいたいと思っているので、応援ナースに助けてもらっているという意識はありますが、現場のスタッフはそのように考えていません。
経営者・管理者目線で仕事をしていないですし、職場に愛着もないため、自分の事しか考えていないスタッフが多いです。応援看護師は、“派遣さん”を呼ばれたりして、同じ職場の仲間という認識がされないケースが多いです。
大なり小なり、妬みやいじめなど平気であると考えた方が間違いないです。
次に、自分の知識とスキルが低下する可能性があります。
教育プログラムがしっかりしている大学病院や人手不足ではない病院で看護知識や技術のベースが出来ている方は、自分の技術や知識を抑える必要があります。
現場との温度差があることと、現場のスタッフは自分達が一番正しいと考えている方が多いからです。
さらに、期間中に自分のスキルや知識をそこに染められないように注意が必要です。せっかく身に付けた知識や技術が低下する可能性が十分にあるからです。
また、自分のスキルなどを合わせたりしていると、患者さんに対しての罪悪感が半端ないかな…。
使える物品や設備も、ちょっと…いや かなり微妙かも…。
これは、実体験と他の方の話からの評価ですが、なにも地方の応援病院の話ではなく、都市部の応援病院の話です。