コープ共済とは

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加入する保険を探していたり、保険の見直しを検討していたりしている人の中には、「コープ共済」について知りたくなるという人も多いのではないでしょうか。

コープ共済は一般の保険のように医療や死亡時の保障を受けることができるので、保険と同じようなものだと考えている方も少なからずいるかもしれません。

しかし、コープ共済は一般の保険とは異なるものです。

ここでは、コープ共済とはどのようなものかを分かりやすく解説していきます。

 

【コープ共済とは】

コープ共済とは「日本コープ共済生活協同組合連合会」の略称で、生協(生活協同組合)から独立してできた共済専門の団体のことです。

コープ共済は生協と同様、団体に出資金を支払うことで共済保険に加入でき、それらの資金を運用し、万が一のときに出資者に保険金(共済金)が支払われる仕組みになっています。

保険料(出資金)が通常の保険と比べて安いというのが特徴です。
コープ共済にはいくつか保険商品が存在し、商品によって保障内容が異なります。次項でコープ共済にある商品の内容をご紹介します。

 

【コープ共済の特徴】

コープ共済にはいくつかの商品があります。たとえば「あいぷらす」「たすけあい」「ずっとあい」「プラチナ85」などです。

これらの契約を引受けるのは、日本コープ共済生活協同組合連合会。

日本生活協同組合連合会と消費生活協同組合(生協)により共同設立されています。両組織はともに消費生活協同組合法を設立根拠としており、厚生労働省の指揮監督下に置かれています 。

同法によると日本生活協同組合連合会と消費生活協同組合は「非営利団体」で、その事業は組合員の生活の安定や生活文化の向上を目的として遂行されます 。

つまりコープ共済は、組合員相互の「助け合い」の精神のもとに運営される非営利事業なのです。

 

【コープ共済と生命保険の違い】

コープ共済と生命保険は、同じものとして考えられることが多いようだが、実は似て非なるものだ。

コープ共済の契約引受先は非営利団体。事業運営の目的は、「組合員への最大の奉仕」だ。これに対して生命保険は、監督官庁を金融庁、保険業法をその根拠法令とした営利事業である 。

このようにりコープ共済と生命保険では、事業運営の「目的」がまったく異なる。当然、保険料や保障内容についても様々な違いがでてくる。

 

【コープ共済のメリット】

コープ共済のメリットには以下のようなものがあります。

1.通常の保険と比べて掛け金が安い
コープ共済は通常の保険と比べて掛け金(保険料)が安いという特徴があります。

2.保障内容がわかりやすい
コープ共済の保障内容は通常の保険と比べてシンプルで、どのような保障を受けられるかわからなくなることがありません。

3.生協の利用が可能
コープ共済に加入することで生協を利用することができます。食品、日用品などの宅配サービスを受けられるのは嬉しいメリットであると言えるでしょう。

4.個人賠償責任保険が格安でつけられる
コープ共済なら、個人賠償責任保険を、月々の掛け金140円でつけることができます。

 

【コープ共済のデメリット】

コープ共済の商品には以下のようなデメリット・注意点もあります。

1.終身保障ではない

コープ共済の医療保障「《たすけあい》医療コース」「《たすけあい》ベーシックコース」は、その保障期間が満65歳の満期日までとなっています。65歳の満期以降も健康状態にかかわらず「プラチナ85」という商品に移行することはできるが、85歳までしか保障を受けられません。

厚生労働省が2015年に発表した「主な年齢の平均余命の年次推移」によると、75歳の人の平均余命は男性が12.03年、女性が15.64年です。また過去の統計を分析すると、平均余命は延伸傾向にあります 。加齢に伴い病気やケガによる入院のリスクが高くなることを考えると、85歳までの保障では心もとないと言わざるを得ません。

 

2.他プランに移行できないケースがある

保険期間を終身にしたい場合、「ずっとあい終身医療」という商品に移行する方法もあります。しかしそのためには一定の条件を満たす必要があり、健康状態によっては契約できない可能性があります。

また、健康状態に問題がなく「ずっとあい終身医療」に移行できたとしても、保険料はかなり上がってしまいます。「《たすけあい》ベーシックコース」 のR3000コース(入院日額5000円)に加入している人が「ずっとあい終身医療」の入院日額5000円コースに移行する場合、月額3000円だった掛金が男性は8810円、女性は6590円になります。

十分な収入がある年齢ならばともかく、リタイアをして年金生活になるタイミングで保険料が上がってしまうような商品は、老後の生活の不安材料になると言わざるを得ません。

 

3.65歳の満期以降は保障が減る

85歳までの保障でもいいから安い掛金で契約しておきたい、と考える人もいると思います。確かに、安い掛金で一定の保障を得られるというのは、とても魅力的です。しかし同じ掛金で保障内容を比較した場合、65歳の満期以降はその内容が悪くなってしまいます。

「《たすけあい》ベーシックコース」のR3000円コースに加入している男性を例に考えてみます。このコースでは、毎月3000円の掛金で入院日額5000円・死亡保障300万円・長期入院30万円、といった保障を受けられます。しかし65歳の満期以降に同じ掛金で「プラチナ85」に移行した場合、入院日額3,000円・死亡保障6万円というように、保障が減ってしまうのです 。

 

【まとめ】

いかがでしょうか。

コープ共済について解説させていただきました。

保険への加入や保険の見直しを検討中の方は、自分たちのライフスタイルやライフプランなどを考慮したうえで、加入する保険を選ぶようにしましょう。

コープ共済は民間の保険よりもシンプルで掛け金も高くないのも魅力の一つだと思います。

しかし、目的によってはそれだけでは足りない人もいると思うので、その足りない部分に対しては民間の保険で補うなど、

ハイブリッドで組むのもありだと思います。

 

 

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