こくみん共済(全労災)とは
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こんにちは
今回は一度は耳にしたことはあると思うこくみん共済について解説していきます。
【こくみん共済のなりたち】
職場で生まれた「たすけあい」が発展した組織
こくみん共済 coop<全労済>は株式会社のように、創業者が起業し、組織が大きくなっていったのではありません。
戦後、火事にあった際に職場の仲間とたすけあうために少しずつお金を出し合い、自らの手で火災共済をつくるようになりました。
より大きなリスクにも対応できるよう、これらが都道府県単位へと徐々に発展し、1957年9月29日、全国組織となったのがこくみん共済 coop のはじまり。生まれながらにして、働く人1人1人のたすけあう気持ちをDNAに持った組織なのです。
全労災の特徴
全労済(全国労働者共済生活協同組合連合会)で提供されている商品は民間の保険会社とは違い、相互扶助を目的とした『共済』になりますが、基本的な医療保障や死亡保障については保険と共済の両方で受けられます。
病気リスクのほか、万一のことがあった場合にのこされた家族のために保険や共済の加入を検討している方もいるかもしれませんが、保険と共済にはそれぞれ向き不向きがあるため、互いの特徴やメリットをおさえていくのが良いでしょう。
民間の生命保険会社とこくみん共済の違い
相違点①:監督している庁や法令が違う
民間と全労済では監督している庁や法令が大きく違います。その主な違いは下記のとおりです。
監督している庁(監督官庁)
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民間⇒金融庁
- 全労済⇒厚生労働省
※その他共済については、共済によって厚生労働省または農林水産省が監督しています。
法令(根拠法令)
- 民間⇒保険業法
- 全労済⇒消費生活協同組合法
上記以外に、セーフティーネットとして民間の生命保険会社が破綻した場合には生命保険契約者保護機構が責任準備金の90%を保証してくれますが、全労済にはそのようなセーフティーネットはありません。
相違点②:全労済の共済は組合員しか入れない
民間の生命保険は誰もが加入することができるのに対して、全労済は特定の条件を満たした組合員しか加入できません。
けれども組合員になるのはそれほど難しいことではなく、生活協同組合のための出資金を1,000円以上出資することによって組合員になることができます。
なお、全労済の契約を解約する場合において出資金は返金されます。
【こくみん共済のメリット】
1.保険よりも掛金が安い
月々の支払金額を、共済の場合は掛金、保険の場合は保険料といいます。こくみん共済の掛金は、例えば死亡や入院を保障するスタンダードな「総合タイプ」なら1,800円です。一方、死亡と入院を保障する総合的な生命保険は、どんなに保険料が安くても2,000円を下ることはなかなかありません。
2.多くのプランで年齢によって掛金が変わらない
一般的に、共済の掛金は、加入年齢によって変わることがありません。一方で、保険は加入年齢が高くなると、保険料が高くなります。こくみん共済においても、終身保障がついている「終身医療5000」以外は、掛金が一律です。
3.割戻金がある
共済は、組合員同士の完全な相互扶助を目的とし、営利を求めていないため、決算で余剰金が生じると加入者に割戻金が渡されます。掛金の15%ほどが戻ってくる場合もあり、けっこうお得な気分になります。
4.県民共済よりも保障が手厚い傾向がある
こくみん共済は、県民共済よりも保障が手厚い傾向があります。例えば、最もスタンダードな総合保障型で比較すると、こくみん共済の「総合保障」は掛金が1,800円、最高保障額は1,200万円です。一方、ある県民共済では、掛金2,000円で最高保障額は1,000万円です。
もちろん、入院や通院など他の保障についても比較しなければどちらがお得かは判断できないのですが、傾向としてはこくみん共済のほうが、保障が手厚いといえます。
4.病歴があっても加入しやすい
共済は、医師の診断書を提出する必要がありません。簡単な書類での自己申告制となります。一方で、保険の場合は診断書を提出する必要があることも多く、申告漏れにはペナルティーが科されることがあります。共済は過去に病気をした人でも、比較的入りやすいといえるでしょう。
【こくみん共済のデメリット】
1.県民共済よりも掛金の安い商品がない
こくみん共済は、生命保険と比べれば割安ですが、県民共済と比べると、そうともいえません。県民共済には、1,000円という格安の掛金で加入できる保証もあるためです。もちろん、掛金が安くなるほど保障は薄くなりますが、手軽に安心を手に入れたい人には、県民共済のほうが向いているかもしれません。
2.保険よりも支払われる金額が少ない
こくみん共済は、生命保険と比べて割安なぶん、支払われる金額が少ないのが特徴です。生命保険の死亡保障額で最も一般的なのは3,000万円ほどですが、こくみん共済でその条件を満たすのは月々5,400円の掛金で加入できる大型タイプのみです。
「自分の死後、家族の生活を考えると、3,000万円が支払われるだけでは足りない」と考える人もいることでしょう。生命保険であれば希望の保険金に合わせたプランを練ることができますが、こくみん共済では、それができません。
3.終身保障タイプが少ない
生命保険の主流は、一生涯保障が続く終身保険です。一方、こくみん共済の主な商品は契約期間が終わったら保障が終わる定期保険タイプです。高齢社会のなか、いくつになっても安心していたいという人には、こくみん共済は向いていないかもしれません。
4.貯蓄性がない
共済は、一年ごとに決算され、余剰金が割戻金として戻ってくるような補償ですから、貯蓄性を持たせることができません。保険会社の終身保険であれば、一定期間健康であれば祝い金が受け取れたり、解約時には返戻金が合ったりといった商品を選ぶことができます。将来の貯蓄も兼ねたいという人に、こくみん共済は向いていません。
まとめ
いかがでしょうか?
今回はこくみん共済についてまとめてみました。
個人的にはこくみん共済も保障の一つの選択肢として持っておくのはありだと思います。
しかし、目的によってはそれだけでは足りない人もいると思うので、その足りない部分に対しては民間の保険で補うなど、
ハイブリッドで組むのをおすすめします。
最後に我々が調査した中で優良なサイトをピックアップしておきますので参考にしていただければ幸いです。
1.みんなの生命保険アドバイザー
2.たくさんある保険を一人で選ぶの?【保険見直しラボ】
皆さんにとってより豊かな人生を手に入れる手助けになれば幸いです。
本サイトでは今後の時代の流れに合わせて、どういうアクションを起こすべきかを情報提供させて頂いております。
今後とも皆さんと皆さんの大切な人にとって未来を考えるサポートができれば幸いです。
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民間と全労済の違いについてですが、まず民間で扱う生命保険は文字通り「生命保険」といいます。
これに対し全労済で扱う生命保険を「共済」といいます。
しかしながら、両社とも死亡したときや入院・通院をしたときに保障してくれる保険を扱っているため、両者の何が違うのかについてよく分かりにくいという方も多いことでしょう。
それでは民間と全労済の両者では何が違うのかについて解説していきます。