どうすれば仕事を有利に展開できるかvol.9

皆さんは、どんな仕事に携わっていらっしゃいますでしょうか?

その仕事において、顧客やビジネスパートナーに対して、

自分に有利に展開できていますでしょうか?

 

やはり、手強い相手もいれば、比較的やりやすい相手もいると思いますし、

得意不得意や得手不得手誰にだってあることと思います。

 

しかし、そんな中でも、持っておくことで、より自分に有利な状態で

業務を展開していくことのできるビジネススキル群というものがあります。

 

本シリーズでは、それらのビジネススキルについてご紹介させて頂くとともに、

ぜひとも実践でご利用頂き、ご自身の活動にプラスにして頂ければと思います。

 

ここでは、「大局観」というビジネススキルについてお話していきたいと思います。

 

皆さんは虫の目、鳥の目、魚の目というものの存在を聞いたことはありますでしょうか?

また、ミクロ、マクロ、トレンドというものの存在を聞いたことはありますでしょうか?

 

虫の目やミクロというのは、物事をより狭く深く分析していく視点のことをいい、

鳥の目やマクロというのは、物事をより広く浅く分析していく視点のことをいい、

魚の目やトレンドというのは、物事の流れや変化を分析する視点のことをいいます。

 

それぞれが、物事を上手く進行していく上で、必要となる視点だといわれていますが、

大局観とは、物事の全体的な状況や成り行きに対する見方・判断のことをいい、

鳥の目やマクロのような俯瞰した視点や魚の目やトレンドを流れを読む視点のことをいいます。

 

世の中の大半の仕事の構造はというと、トレンドな視点で流れを掴むマーケターやスペシャリストの存在があり、

マクロな視点で全体像を見るマネージャー的な存在があり、ミクロな視点で形にする人たちの存在があります。

 

ほとんどの人が、このミクロから始まり、マクロを経験し、トレンドへ移行していくというステップを踏んで、

より高次的な立ち位置へと駆け上がっていくわけなんですよね。

 

つまり、トレンドまで駆け上がることができた人だけが身に付けることができるのが、

この大局観であるといえます。

 

会社という組織においても、まずは平社員として、与えられた目の前の仕事をこなすことから始まり、

やがて、係長や課長などの役職につくことにより、全体像を見て、最適化を図る仕事へと移行していきます。

さらに、その経験を積んだごく一部の人だけが、今後の会社の方向性や戦略などを考える立ち位置を確立することができるように

なっていくんですよね。

 

これは、組織のみならず、スペシャリストなどの技術レベルにおいても、同じことが言えて、

最初は技術を高めることが大前提ですが、ある程度のレベルに到達すると、まわりとの整合性やを考えたり、

全体最適を図るレベルへと到達する、その先には、目の前の技術だけではなく、世の中全体の流れや今後の展開なども

加味したうえで、技術を発展させていくという境地に達するんですよね。

 

このように、ミクロ、マクロ、トレンドのステップを駆け上がっていく上で、

大局観を養うということは、必要不可欠であり、同じマクロやトレンドのステップにいる人間でも、

大局観を持っているか否かで、圧倒的な差が生まれてきますので、絶対に押させておきたいところなんですよね。

 

大局観を養うためには、訓練が必要です。

常に全体を俯瞰してみて、物事の全体的な状況がどうなっているか、次の展開はどうなっていくのかなどを、

予測し、判断していく必要があります。

 

その訓練を積めば積むほど、分野に問わず、共通点を見出すことができ、

それこそが大局観を養うことへと繋がっていくんですよね。

 

ひとたび、この大局観を養うことができれば、他の人には見えないものが見えるようになります。

他の人には見えてないものが見えるということ、自分に有利に展開してあげられることは言うまでもありません。

 

ぜひこれを機に、大局観を養うきっかけにして頂ければと思います。