地球温暖化について考えよう!!

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現在、世界的な環境問題として挙げられている「地球温暖化」に対して、各国で様々な取り組みが行われています。

 

また、地球温暖化の原因となっている「二酸化炭素」「メタン」の削減にも力を入れており活動が活発になっているのです。

 

今回の記事では地球温暖化のメカニズムや原因についての現状と生活に対する影響やすぐにできる対策などを解説します。

 

地球温暖化のメカニズムや原因は?

地球温暖化の原因は?

 

地球温暖化の原因は人間活動による温室効果ガスの増加である可能性が極めて高いと考えられています。

 

大気中に含まれる二酸化炭素などの温室効果ガスには、海や陸などの地球の表面から地球の外に向かう熱を大気に蓄積し再び地球の表面に戻す性質(温室効果)があります。

 

18世紀半ばの産業革命の開始以降、人間活動による化石燃料の使用や森林の減少などにより大気中の温室効果ガスの濃度が急速に増加。

これによって増加した温室効果ガスにより大気の温室効果が強まったことが原因とされています。

 

温室効果ガスは増加している

 

気候変動に関する政府間パネル(IPCC)の報告書によると、温室効果ガス別の地球温暖化へ与える影響として、二酸化炭素76.0%、メタン16.0%と、この2つで92を占めています。

そのほか一酸化二窒素やオゾン層破壊物質でもあるフロン類(CFCs、HCFCs)なども温室効果ガスに含まれます。

つまり、石油や石炭など化石燃料の燃焼などによって排出される二酸化炭素が最大の温暖化の原因と言えるのです。

 

大気中の二酸化炭素濃度は、1750年には280ppmだったものが2013年には400ppmとなり現在も年々増え続けています。

 

またIPCCでは大気中の二酸化炭素・メタン・一酸化二窒素は過去80万年間で前例のない水準まで増加していると報告しているのです。

 

温度上昇がもたらすさまざまな変化

 

地球の平均気温が変化することにより、さまざまな変化や影響が生じることが懸念されています。

 

特に、このままの経済活動を続けた場合には、21世紀末に4度前後の気温上昇が予測されており、その結果として、取り返しのつかない影響がもたらされると予測されます。

 

こうした影響を防ぐため、これまで世界各国による国際交渉が進められ、2015年に「パリ協定」が採択されました。

これは、産業革命からの平均気温の上昇を2度未満に保ちつつ、1.5度に抑える努力を追求することを、世界の目標として定めたものです。

 

現在までに、世界の平均気温は産業革命前よりもすでに1度上昇しています。

毎年のように異常気象による河川の氾濫や土砂災害などが多発しており、この先1.5度、2度と気温が上昇していくと影響がさらに深刻化していくことが懸念されます。

 

実際、地球温暖化に関する世界の化学的な知見を集めたIPCC(気候変動に関する政府間パネル)が2018年10月に発表した「1.5度特別報告書」では、2度と1.5度のわずか0.5度の違いでさえ、海面上昇や酸性化、また、干ばつや洪水を引き起こす極端な気象変化を増加させると警鐘を鳴らしており、もはや2度に抑えられたとしても、ある程度の影響は避けられません。

 

したがって、温暖化の進行を食い止めるためには、1.5度を目指して温室効果ガス(CO2など)の排出量を減少させていくと同時に、すでに生じている悪影響への備え(適応)を進めていくことが必要となります。

 

地球温暖化が私たちに与える影響は?

 

現在、急速な勢いで進んでいる「地球温暖化」ですが、実際に私たちに与える影響にどのようなものがあるのでしょうか。

 

この項目では、地球温暖化が生活に与える影響について解説します。

 

自然への問題

 

地球温暖化が進むことで起こる問題として、「水の問題」が挙げられます。

 

地球温暖化によって海水が膨張し、過去100年で世界の平均海水面は19センチ上昇しました。南太平洋の島国では浸水が進み、海岸線が内陸へ入り込んでいます。

国によっては、国土全体が海に沈んでしまうなどの危険にさらされているのです。

 

また、生活するための水が得にくくなることも考えられます。特に、乾燥した地域に住む人や、氷河や雪に生活用水を頼っている人々は、その被害を受けやすいです。

ちなみに氷河や雪解け水から生活するための水を得ている人は、世界人口の6分の1を占めます。

 

山岳地域では、氷河が溶けることによって氷河湖ができ、それが決壊することで、大規模な洪水が起こりやすくなります。また、これらの山岳地帯は、世界の大河川の源流にあたるため、氷がなくなると、その河川の流域全体で水不足が起きる怖れもあるのです。

 

生態系への問題

 

気温と同様に生じる海水温の上昇は、海の様々な生物にも影響を及ぼします。

 

特にサンゴは水温の変化に弱く、地域的に死滅する可能性が指摘されています。

また、二酸化炭素が海洋に吸収されることで、海水の酸性化が進み、植物プランクトン、動物プランクトン、サンゴ、貝類や甲殻類など、海洋生態系の基盤を担う多くの生物がその打撃を受けると予想されています。

 

これらは、さらに多くの海洋生物の成長や繁殖に影響を及ぼし、海洋全体の生態系に大きな変化が起きる怖れがあるのです。

 

また、乾燥化が進む地域では森林火災が増加し、野生生物の生息地が広く失われたり、海面の水位が上昇することにより、沿岸部を中心とした地域に広がる湿原や干潟において、塩分濃度の上昇や水没と行った被害が出ると考えられています。

 

世界各地の湿地環境が、大幅に減少すると考えられており、様々な野生生物が絶滅の淵へ追い込まれているのです。

 

暮らしへの問題

 

地球温暖化は、私たちの暮らしにも大きな打撃を与えます。

 

一つ目は「農業への打撃」です。

気温や雨の降り方が変わることで、農作物の種類やその生産方法を変える必要がでてきます。

特に経済力の無い小さな規模の農家はこれらの変化に対応するのが難しいため、生産性が下がる可能性があるのです。

 

乾燥地域においては、土壌水分が減少することで、干ばつに見舞われる農地が増加する可能性が高いとされています。

 

二つ目は「病気や飢餓の蔓延」です。

食料の生産性低下に起因して、病気にかかる人や、飢餓状態に陥る地域が増える可能性があります。

特に食料の生産性が下がるアフリカ地域で影響が酷くなると予想されます。また、熱帯などの伝染病を媒介する生物の分布域が変わることで、免疫を持たない人々に病気が広がり、被害が拡大する怖れもあるのです。

 

三つ目は「異常気象の襲来」です。

地球温暖化によって熱波・洪水・森林災害などの自然災害が頻繁に発生するようになり、被害を受ける人が増加すると考えられています。自然災害の規模も大きくなり、被害が拡大すると予測されているのです。

 

地球温暖化を防ぐために私たちにできること

 

 地球温暖化対策の中で一番大きな課題が二酸化炭素の排出量の削減です。二酸化炭素の排出量を減らすには化石燃料の消費を減らす必要があります。

日本の二酸化炭素排出量の約2割は、給湯や暖房、調理のためのガスの使用、電気製品の使用、それに自家用車の利用などにより、わたしたちの日常生活から排出されています。

このような二酸化炭素の排出を減らすため、わたしたちにもできることがあります。

 カーテンによる太陽光の調節やクールビズ・ウォームビズによる冷暖房機に頼らないすごし方の工夫、冷房・暖房の温度を控えめに設定する、シャワーを流しっぱなしにしないなどにより、燃料や電力の消費を抑えましょう。

 ポットやジャーの保温を控える、電化製品の主電源をこまめに切る、長時間使わない時はコンセントを抜くなどにより、節電を心がけましょう。

家族が同じ部屋で団らんすると、暖房と照明によるエネルギー消費を2割減らすことができると試算されています。

 通勤や買い物の際に自家用車の使用を控えて、バスや鉄道、自転車を利用したり、自家用車を使うときもアイドリングストップなどの「エコドライブ」を実践しましょう。

 誰にでもできる身近なことから、二酸化炭素の排出を減らしていきましょう。

まとめ

 

地球温暖化という言葉は皆さんが耳にしたことがあると思います。現状はかなり深刻な状況になっているということを今一度わかっていただけたかと思います。

皆さん一人ひとりが意識して生活を変えることで温暖化を防ぐことができます。いきなり生活を変えるのは厳しいかもしれませんが、毎日意識することで習慣も変わってくると思いますので、皆さんで協力して住みやすい地球環境を取り戻しましょう!!

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