神社の歴史~参拝方法は知っていますか?
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私たちの日常に溶け込んでいる神社ですが、神社の歴史ってご存知でしょうか。意外と知らない神社の歴史について、今回はお伝えしたいと思います。
神社の歴史について
神社とは
神社とは、神の社(やしろ)と書くように神様のお家のような扱いのものです。
宗教的には神道にあたり、境内に入る前に大きな鳥居があるのが特徴です。
神社は何かしらの神様を祀っており、それを信仰する人が足繁く参拝を行っています。
神道の方の宗教的な施設にあたりますが、神道を入信していなくとも初詣や七五三、結婚式などで神社を訪れる人は多いです。
日本に住んでいて神社に行ったことがないという人は、ほとんどいないのではないでしょうか。
それ以外にも家内安全や合格祈願など、人はさまざまな願いを持って神社を訪れます。
このように、神社は神様のお家でありなが、人々の心の拠り所にもなっていると考えられます。
神社の成り立ちの歴史
日本最古の神社
日本で一番古い神社というとどこになるのでしょうか。
諸説ありますが、一番古いのは「大神神社」(おおみわじんじゃ)と言われています。
奈良県桜井市にある神社であり、三輪山に神様がいるとされているので本殿がありません。
正直なところ、大神神社がいつどのようにして建てられたのかは不明となっています。
それくらい古い建造物であるということは確かです。
そして日本で現存する最古の歴史書や正史に大神神社の記載されていることが分かっています。
歴史書などの記述が正しいとすれば、日本国が作られる以前から大神神社はあったことになります。
もう確かめる術はありませんが、今も人々の信仰の深い神社として現存しています。
建築物として最古の神社であると言われているものは「宇治上神社」(うじがみじんじゃ)で、1060年ころに建設されたとされています。
神社の生い立ち
今でこそ神社といえば鳥居の中にあって、境内があり、本殿があるものです。
しかし、はるか昔の日本において神社というものは建物を持たないものでした。
神様が宿るものがあるとされるところに、都度祭壇などをかまえて、祈祷を行っていました。
ただ、それでは不便であることから社をつくって神様を祀ることとなります。
本殿の中にご神体やそれに代わるものなどを祀り、常設することによって誰でも気軽に祈祷を行うことができるようになりました。
しかし今でも田舎の山中などでは、注連縄のついた木や巨石があります。
これらは社殿を持ちませんが立派な祀る対象のある神様であり、そこにあるだけで神社と同じ意味をなします。
これが今の私たちが目にする神社の形の生い立ちとなります。
神社にきちんとお詣りするには?参拝の6つの基本
神社参拝の作法は難しいようで意外とカンタン。その基本は一言で言えば「ものすごく目上の人へのお宅訪問」です。
1.入口で挨拶し(鳥居)
2.邪魔にならないように歩き(参道)
3.身なりを整え(手水)
4.家主に逢い(賽銭箱前)
5.礼節を持って話し(二拝二拍手一拝)
6.サインを貰う場合は最後に(御朱印)
参拝のツボはこの6つ。これさえ押さえておけば、全国どこの神社でもきちんとした参拝ができるのです。
神社参拝の作法は一度覚えれば一生モノ! 独特の手順のある「手水」「二拝二拍手一拝」の作法を含め、流れを追ってご紹介していきます。
其の一.鳥居ではお辞儀を
神社へ詣でる際に最初に通るのが鳥居ですね。鳥居をくぐる時には、道の中央を避けた場所でお辞儀をします。
これは鳥居が清浄な空間への門に当たるため。本殿までに鳥居が複数ある場合は、一つ一つ鳥居をくぐるたびに一礼します。
鳥居は通常、神様のいる本殿から見て一番外側にあるものが「一の鳥居」、本殿へ近づくことに「二の鳥居」「三の鳥居」と順に数えます。
数が増えるごとに本殿に近づき、鳥居内がより清浄な空間へとなっていくのです。
大きな神社では鳥居が離れた場所にあることもありますが、正式参拝の時にはぜひ一の鳥居からくぐってみてくださいね。
そして、一礼するのに道の中央を避ける理由とは? それは次の作法に由来します。
其の二.参道では真ん中を避けて歩く
鳥居から境内へと続く参詣者のための道を「参道」と言います。参道での作法、それは中央を避けて歩くこと。
というのも、参道の真ん中は「正中(せいちゅう)」と呼ばれ、神様の通り道とされているから。
神様が通りやすいよう、参拝者は端を歩くことが礼儀とされているのです。
ですが初詣などで参道が混んでいたりして、正中を避けたくても避けにくい場合もありますね。
そんな時は無理に端を通ることにこだわらなくてもOK。また玉砂利が敷かれている場合、玉砂利の上を歩くこともお清めの意味となります。
ただしもちろん、しめ縄に守られた場所へは立ち入らないよう気をつけて下さいね。
其の三.手水舎で手と口を清める
参道の脇には「手水舎(てみずしゃ・てみずや)」があり、神様を詣でる前にここの柄杓の水で手と口を清めます。
これを「手水を取る(使う)」と言い、穢れを落とし心身を清める禊(みそぎ)の儀式を略式にしたものです。
ここでは以下の手順を、最初に柄杓に受ける一杯分の水ですべて行います。
1.右手で柄杓を持ち、左手を流す
2.柄杓を左手に持ちかえ、右手を流す
3.柄杓を右手に持ちかえ、左手に水を受け、口をすすぐ
4.左手をもう一度流す
5.柄杓を縦にし、最後に残った水で柄杓の柄を流す
以上が基本的な手水の作法です。左利きの場合も作法の左右は変わりません。
ただ手順があるとは言え、ここで大切なのは手と口を清めること。それ以外は多少間違っても問題ありません。
手水は物理的な汚れを落とすというより、水で流すこと自体がお清めの意味を持ちます。
なのでゴシゴシと洗わなくても大丈夫。濡れた手はハンカチなどで拭きましょう。
其の四.お詣りは賽銭箱の前で
手水舎で身を清めたら、いよいよ神様の元へ。お詣りは賽銭箱の前で行います。
賽銭箱の前……なんて当たり前のようですが、実は神社の形は場所によってさまざまなのです。
境内ではご祭神がいるところを「本殿」、本殿の前にあり参拝者がお詣りするところを「拝殿」と言いますが、神社によっては本殿がなかったり、拝殿がなかったりすることも。
賽銭箱は、参拝場所の目印でもあるのです。
参道を歩く時は中央(正中)を避けましたが、お詣りの時は賽銭箱の中央に立っても大丈夫です。
また、たくさんの神様をお祀りしている神社では、ぜひ最初の挨拶は主祭神へ。
これは決まりではありませんが、実生活同様、神様の世界でも一番目上の方から挨拶するのが礼儀なのですね。
賽銭を入れるのは願い事の前に。神様へ供えるものなので、投げつけたりせず丁寧に差し出します。
また鈴やドラがある場合は、この時に一緒に鳴らします。
鈴やドラの音にはお祓いや神様を呼び招くなどの意味があるので、お祈り・願い事の前に鳴らすのです。
其の五.二拝二拍手一拝(にはい にはくしゅ いっぱい)
さあ、神様へ挨拶をしましょう。これを拝礼と言い、拝礼の基本となる作法が「二拝二拍手一拝(または二礼二拍手一礼とも言います)」です。
1.神様へと2回、丁寧にお辞儀(二拝)
2.胸前で両手を合わせ、軽く右手を手前(下)に引いて、手を2回打つ(二拍手)
3.胸前で両手を合わせ、お祈り
4.神様へお辞儀(一拝)
以上が基本的な拝礼の作法です。
2の拍手の作法を「柏手(かしわで)を打つ」と言い、これもまたお祓い・お清めの意味があります。
お願いごとなどがあれば、3の箇所でお祈りします。たっぷり時間をかけても構いません。
また神社によっては異なる拝礼方法を行うところがあり、例えば出雲大社や宇佐神宮などでは拝礼は二拝四拍手一拝の作法で行います。(お寺の場合は、柏手は打たず一礼合掌が基本となります)
其の六.御朱印は参拝の後で
御朱印(ごしゅいん)をいただく場合は、参拝後にいただきます。というのも、御朱印はその神社の神様へ参拝した(=ご縁を結ばせていただいた)しるしだから。
また御朱印を集めることを集印(しゅういん)と言います。
御朱印をいただくノートを御朱印帳(納経帳、集印帳とも)と言い、御朱印は自分の御朱印帳に直接書いていただくのが基本的な形。
忘れた場合には御朱印を書いた紙をいただくこともできます。
御朱印帳には寺・神社を問わずどこの御朱印を記帳しても大丈夫。ただし西国三十三箇所巡りなど、特定の場所を巡る祈願の場合はそれ専用のものに記帳します。
自分が参拝した証ですので、基本的にいただけるのは自分の分1枚のみ。例外として家族や近しい友人の代理参拝のみお願いすれば書いていただける場合がありますが、気軽に複数枚いただくのは失礼に当たりますので気をつけてくださいね。
まとめ
今回は神社の歴史と参拝方法に関してご紹介しました。皆さんも神社に参拝される際にはしっかりとルールを守って参拝してくださいね。最後に私がおすすめするリンク先を掲載しておきますので、ぜひご覧ください。
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