VRの仕組みと活用事例

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皆さんはVRやARを体験したことはありますか?初めて見た時はそのリアリティに驚かれた方も多いのではないでしょうか。

そこで、今回はVRやARの仕組みや今後どのように活かされていくのかをお伝えしたいと思います。

 

VR(仮想現実)とAR(拡張現実)の違いとは

 

VRとは「Virtual Reality(バーチャル・リアリティー)」の略で、「仮想現実」とも言われます。VRの特徴は名前の通り、「目の前にある現実とは違う現実を体験できる」ことです。

 

 

VRの具体的な例として、「立体眼鏡」が挙げられます。この立体眼鏡をかけると、今まで見ていた景色とはまったく異なる光景が目の前に広がります。

空や宇宙を飛んでいたり、有名な観光地にいたりすることを体験できます。

 

 

一方、ARは「Augmented Reality(オーグメンテッド・リアリティー)」の略で「拡張現実」と訳されます。

VRと違うポイントは「現実世界に新しい情報を追加する」という点です。

 

 

例えば、米国のある出版社は、プロモーションの一環としてショッピングセンターに大型スクリーンを設置し、通行人のそばを恐竜が通るかのような映像を流しました。

つまり、現実世界に恐竜が生きていた時代を重ね合わせたのです。

 

VRの開発キットを利用してすぐに開発可能

 

VRは大きなビジネスチャンスとなる可能性を秘めており、世界中が注目しています。

すでにVRを利用した、研修医や医学生の内視鏡手術のシミュレーターや、電車の運転士や航空機のパイロットの訓練用シミュレーターが活用されています。

 

 

日本では最先端の3D技術や超高精細の映像技術が出展する「3D&バーチャル リアリティ展」が毎年開催されており、今年の2016年で24回目を迎えました。

 

 

企業でなければVR開発はできないのかというと、そのようなことはありません。VR開発キットを購入すれば、一般の方でもVRを開発することが可能です。

 

 

必要なものはVRを視聴するヘッドマウントディスプレイ、中・高性能のPC、そしてVRを制作するための開発環境です。

 

VRを視聴するヘッドマウントディスプレイや、ある程度の性能のPCを購入する際に多少の費用を覚悟しなくてはなりませんが、準備さえ整えれば気軽に開発することができます。

 

VR最大のメリット「没入感」は洗脳に利用可能!?

 

VRの持っている最大のメリットは、架空の出来事を現実のように感じさせる「没入感」です。

 

この「没入感」をプラスの方に作用させることで、PTSDを克服するためのカウンセリングコンテンツなどの研究が進んでいます。

 

一方、逆に考えれば、“あえて”PTSDを刺激するように使うことで、意図的に人の精神の弱い分を刺激することも可能です。

 

また、VRが教育プログラムに活かされるという事例も多くなってきたが、そもそも教育とはある知識なりある価値観なりを、他人に植え付けるということです。

 

このため、効率的に教育できるということは、効率的に洗脳できるという危険性もはらんでいます。

 

したがって、VRコンテンツを体験する前に、そのコンテンツがどんな内容なのか?

 

VRコンテンツ鑑賞を進めてくる人物なり組織などは“本当に”信用に足る存在なのか?を確認する必要があります。

 

VRコンテンツもWEBサイトやスマホアプリと同様!インストールの際には信頼できるか確認してからインストール

 

また、信頼に足る存在かどうか確認するという点は、VRコンテンツを端末にインストールするという行為についてもいえます。

 

VRコンテンツも、WEBサイトやスマホアプリと同様、なんらかの目的を持った人間の手によって作られたプログラムです。

 

WEBサイトにフィッシングサイトが存在していたり、スマホアプリに個人情報を抜くようなタイプの悪質アプリがあるのと同様、VRコンテンツもまた、作ろうと思えばいくらでも悪質VRコンテンツを作ることが可能です。

 

Playstation StoreやSteamなどの大手配信サービスが配信しているものは、一定の審査の上配信されているため基本的に信頼できるが、インターネットから直接ダウンロードするようなタイプのモノは必ずしも信頼できるとは限りませn。

 

VRコンテンツの配信元、開発元は本当に信頼できるのか、しっかり確認するクセをつけた方がいいでしょう。

 

VRを用いたシミュレーション

 

<医療×VR>

 

医療の分野では、外科手術のシミュレーションにVRが導入されています。手術を人間で練習することはできないので、これまでは画像や模型で行われていました。

VRでのトレーニングは実際の手術の感覚を知ることができてわかりやすいだけでなく、想定外の状況になったときの対応なども体験できます。

また、高所恐怖症や対人恐怖症、統合失調症などの精神疾患、社会不安の克服などにも、VR技術を用いたシミュレーションによる治療が行われています。

 

 

 

<不動産×VR>

 

不動産分野では、建物の内観、外観、周辺エリアなどをVRヘッドマウントディスプレイを装着することで確認できる「VR内見」を導入する企業も増えています。

VRを使って内見ができれば、現地に移動する時間が必要なくなり、1人のお客様に対して1回の来客で内見できる件数を増やすことが可能となりました。

お客様側からすれば満足できるまで色々な物件を確認できるようになりますし、不動産側も現地に行く内見件数を減らすことで人件費や移動費などのコストを削減できるといったメリットがあります。

 

 

 

<ショッピング×VR>

 

ショッピングの分野でもVRサービスを活用した実証実験をする百貨店やネット通販などがあります。

例えば、VRの仮想空間の中に店舗を構築させて、商品を無限に並べるということが可能です。お店側としては、好きなタイミングで商品を陳列することもできますし、お店に在庫を抱えておく必要がないというメリットがあります。

また、お客様側はVRヘッドセットを使って仮想空間の中にあるお店に行き、好きな商品をいつでも購入することが可能です。

実際に、アメリカの百貨店大手メイシーズでは2018年から全米90店近くでVR技術を用いた家具販売のサービスを提供しています。

 

 

 

<観光・旅行×VR>

 

観光・旅行の分野でもVRを活用したコンテンツ導入が始まっています。

国土交通省 観光庁の資料でも、観光コンテンツ活用に向けたナレッジ集がまとめられており、旅行前、旅行中、旅行後といった段階に合わせたコンテンツ事例を紹介しています。

例えば、旅行に行く前の段階で活用するVRコンテンツであれば、観光地の魅力的な映像を見せることで旅行に行ってみたいという気持ちを喚起させることに使えます。

旅行中にVRを活用するのであれば、普段は立ち入れない文化財や建造物を体験してもらうために、仮想空間を再現しVRを使い見てもらうことで体験の付加価値向上につなげることが可能です。

 

 

 

<スポーツ×VR>

 

VRの活用はスポーツの分野にも及んでいます。VRヘッドマウントディスプレイを付けてプロスポーツを観戦したり、仮想現実の中で練習をしたりすることもできます。

2017年に、プロ野球球団の「楽天」では、VR技術を用いたトレーニングシステムを導入しています。選手の過去の投球内容をVRで再現し、仮想現実の中で体験できるというものです。

また、近年注目を集めているe-SportsでもVRゲームが大会の正式種目として採用されました。

VRとスポーツを掛け合わせたアクティビティは、今までにない新感覚のスポーツとして世界的に盛り上がりを見せています。

 

 

 

<教育×VR>

 

教育分野においてもVRとの親和性が高く、さまざまな導入事例があります。

例えば、愛知県にある豊田市立浄水中学校では、VRを使った授業が行われました。内容は、フィリピン・中国・マレーシアで撮影したVR映像を使い、映し出される映像から「どの国か?」というものを探していくもので、紙の資料では伝わらない雰囲気を仮想現実の世界で体感できるものとなっています。

また、学校の授業だけではなく、企業の新人研修やサービス業の接客体験などでもVRが活用されています。

 

 

 

<警察・軍>

 

ノルウェー軍では、2014年にVRヘッドセット「Oculus Rift」を採用しました。戦車を扱う兵士が戦車周辺の状況を知るための訓練シミュレーションにVRを活用しています。

また、米軍はVRヘッドセットを着用して戦闘シミュレーションを行っています。

ほかにも爆発物や薬品の処理のような危険物の取扱訓練など、VRを取り入れることで命にかかわるトレーニングをさまざまな状況を想定しながら、安全に行うことが可能になりました。

 

まとめ

 

VRに関しての仕組みや活用事例いかがでしたか?近い将来もっとVR等が発達することで生活がより便利になることが予想されます。

皆さんも時代の流れに取り残されないように情報は自ら進んで取りに行くようにしましょう。最後に私がおすすめするリンク先を掲載しておきますので、ぜひご覧ください。

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