仕事における本音と建前とは?
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あなたは相手の本音を引き出すのが得意ですか?
仕事やビジネスにおいてやっかいなものの一つに「本音と建て前」があります。
「打ち合わせではAと言っていたのに、実際の行動はB」なんてことはざらに起こるのが現実です。
このような隠れニーズをうまく引き出せないと、無駄な時間に振り回されたり、あるいは他人に仕事を奪われたりする可能性が出てきます。
仕事やビジネスの成否は、本音や隠れニーズを如何にうまく引き出せるかにかかっているとも言えます。
そこで今回は仕事やビジネスにおける本音と建て前について解説していきます。
【本音と建て前とは】
まず本音と建前の意味を説明していきます。
本音:本当の音色から生じて本当の心や気持ちの意味
建前(立前):人に伝える時に使う表向きの考え
と言います。
※建前にはこんな意味もあります。
① 建前という言葉は建物の骨組みが完成した後に行われる儀式を指します。
② 行商人などが商品を売るときの売り声のこと。
おそらく家族や親しい友人には本音で話し、会社やかしこまった席では建前で話すことが一般的だと思います。
本音と建前を上手に使いこなせる人は、出世するのにも有利に働くでしょう。
世の中本音ばかりでみんなが生きていたら、大変なことになってしまいますね。
中には空気を読まない人もいて、本音をズケズケと話す人もいますし、その場の空気をとても気にして気遣いが凄い人もいます。
一般社会で大人が生きていくために、両方使いこなせた方が断然いいですね。
【建前は時と場合に必要】
もちろん嘘つきはダメだと思うし、逆にずっと本音だけ話してるのもただのワガママになってしまいます。
TPOをわきまえる、やはり大人は発言に責任も出てくるし、場の空気も読まないといけません。
その点、建前だってわかってても社交辞令でも空気を読んだ会話をすると、ビジネスの場などは円滑に話が進んでいきます。
世の中を生きるために、建前を使うことは必要なスキルだといえます。
そして建前=嘘つきでもないし、本音で話す人が正しいといったこともありません。
相手が本当の事を言っているのか建前なのかわからない場合、基本的に自分の都合のいい方に取るようにするとよいでしょう。
斜めから物事をみて「いいことばっかり言って信用できないな」なんて思っていても、関係がよくなりにくいです。
【本音と建前の見分け方】
複雑な人間関係の中では、正論とは異なるこんな隠れニーズが潜んでいるものです。
そしてそんな隠れニーズは、普通にヒヤリングしているだけでは、相手も気づかず、ついつい見過ごしがちなものです。
こちらが「発言は本音とは限らない」という前提に立ち、その上で本音をうまく引き出す工夫を仕掛けなくてはいけません。
いくつかのポイントを説明していきます。
1.曖昧な質問ではなく、具体的な質問をする
「何か困っていることはないですか?」と言われて、すぐに答えられる人は案外少ないものです。
でも「〇〇という利益が上がる仕組みがあったら、良いと思いますか?」などと具体的に質問すれば、少なくとも「良い・悪い」のどちらかを答えるのは簡単です。
人は曖昧には無反応でも具体的なことには反応ができることが多いと思います。
ヒヤリングの際はぜひ具体例を交えて質問を投げかけましょう。
もし相手から「興味がない」と言われても大丈夫。
「ではどんなものなら興味がありますか?」と具体を尋ねれば良いのです。
この具体のラリーであれば、相手の隠れニーズまでたどりつけます。
また相手のニーズだけでなく「〇〇部長ならどうお考えだと思いますか?」など、「相手の組織のキーマンがどう思うか?」も具体的な名前を出して質問するのもコツのひとつです。
2.本音を赤裸々に言ってヒアリングする
「虚心坦懐で話し合う」ということわざがあるように、素直な態度やわだかまりのない気持ちでヒヤリングされると、こちらも本音を話したくなるものです。
こちらの本音は言いたくないけど、相手の本音は話して欲しいというのは虫が良すぎるというもの。時には「本音を言いますと、〇〇が知りたいです」と赤裸々に切り出すのも工夫のひとつです。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
本音と建前について説明していきました。
日本人は本音と建前で生きている人がほとんどですので、そこを理解して
うまく相手の本音と建前を引き出しながら、仕事やビジネス、人間関係を
よくしていきましょう。
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